「閏年(うるうどし)」は4年に一度ありますが「閏月(うるうづき)」というものがあるのをご存知でしょうか?
松尾芭蕉の「正月も 美濃と近江や 閏月」という俳句にも詠まれていますので、見聞きしたことがあるという方もいらっしゃるかもしれません。
「閏月」は現在の新暦(太陽暦)になってからは存在しませんが、旧暦のときは何年かに一度、存在していました。
今回は「閏月」の意味や置き方の規則、2033年問題などについてできるだけ簡単にわかりやすく解説します。
旧暦と新暦とは?
まず、旧暦と新暦とはどういうものでしょうか?
「旧暦(きゅうれき)」とは、明治5年(1872年)まで使われていた新暦になる前の暦のことで「太陰太陽暦(たいいんたいようれき)」のことをいい、具体的には旧暦の一番最後に使われていた「天保暦(てんぽうれき)」のことをいいます。
「太陰太陽暦」は月の満ち欠けを基準としていますが、季節とずれが生じないよう太陽の動きも考慮に入れた暦です。
「新暦(しんれき)」とは、現在使われている「太陽暦(たいようれき・グレゴリオ暦ともいう)」のことでで、太陽の動きを基準としています。
閏年とは?
閏月の説明の前に、閏年の説明をします。
「閏年」の読み方は「うるうどし」で「じゅんねん」と読むこともあります。
新暦の「太陽暦・グレゴリオ暦」は、地球が太陽の周りを回る周期(公転)を基準にしていますが、一周にかかる時間は365.24219日なので1年間を365日としています。
しかし、厳密には365日よりも0.24219日多くなるので、4年に一度「閏年(うるうどし)」を設け、2月末に1日増やすことで1年間を366日とし、ずれを調整しているのです。
関連:閏年(うるう年)の意味とは?4年に1度ではない?誕生日が2月29日の人の年齢は?
旧暦の閏月の意味とは?
では閏月とはどんなものでしょうか?
閏月の読み方は「うるうづき」で「じゅんげつ」と読むこともあります。
すでに説明したとおり、旧暦の「太陰太陽暦」は月の満ち欠けを基準としており、新月を1日とし、満月を15日、さらに次の新月までを1ヶ月としていました。
新月から次の新月までは平均29.53日間になります。
1ヶ月間は29日の場合と30日の場合があり、29日を「小の月」、30日を「大の月」といいます。
1ヶ月は平均29.53日ですので、1年は29.53日×12ヶ月=およそ354日になります。
太陽の動きを基準とする太陽暦の1年(365日)より約11日短いことになるので、3年で約1ヶ月短くなります。
そうすると、実際の季節とだんだんずれてしまうことになりますよね。
そこで、このずれを解消するために約3年に一度「閏月(うるうづき)」というものを挿入し、実際の季節に合うように調整しているのです。
閏月がある年は、1年間が13ヶ月になります。
旧暦の閏月の置き方の規則とは?
「閏年(うるうどし)」の場合、必ず2月末に1日多く挿入されますが、「閏月(うるうづき)」の場合は毎回同じところに挿入されるわけではありません。
旧暦の閏月の置き方のことを「置閏法(ちじゅんほう)」といい、いくつか方法があります。
2年~3年に一度、年末に挿入する置き方を「歳末置閏(さいまつちじゅん)」といい、年の途中でずれが大きくなったときに挿入する置き方を「歳中置閏(さいちゅうちじゅん)」といいます。
日本では後者の「歳中置閏」が採用されています。
「歳中置閏」では、二十四節気(にじゅうしせっき・一年間を24等分したもの)を用いて閏月を置くところが決められます。
旧暦の月の決め方と、閏月の置き方のルールは以下の通りです。
① 新月を1日(ついたち)とする。
② 二十四節気の中気によって月名が決まる。
③ 二十四節気の中気を含まない月に閏月を配置し、前月の月名に「閏」と付ける。
以下これらのルールをわかりやすく説明していきます。
「節気」と「中気」
まず、二十四節気は以下のとおりです。(日付はすべて新暦の日付になります。)
●立春(りっしゅん・2月4日ごろ)
●雨水(うすい・2月19日ごろ)
●啓蟄(けいちつ・3月6日ごろ)
●春分(しゅんぶん・3月21日ごろ)
●清明(せいめい・4月5日ごろ)
●穀雨(こくう・4月20日ごろ)
●立夏(りっか・5月6日ごろ)
●小満(しょうまん・5月21日ごろ)
●芒種(ぼうしゅ・6月6日ごろ)
●夏至(げし・6月21日ごろ)
●小暑(しょうしょ・7月7日)
●大暑(たいしょ・7月23日ごろ)
●立秋(りっしゅう・8月8日ごろ)
●処暑(しょしょ・8月23日ごろ)
●白露(はくろ・9月8日ごろ)
●秋分(しゅうぶん・9月23日ごろ)
●寒露(かんろ・10月8日ごろ)
●霜降(しもふり・10月23日ごろ)
●立冬(りっとう・11月7日ごろ)
●小雪(しょうせつ・11月22日ごろ)
●大雪(だいせつ・12月7日ごろ)
●冬至(とうじ・12月22日ごろ)
●小寒(しょうかん・1月5日ごろ)
●大寒(だいかん・1月20日ごろ)
これらの二十四節気を以下のように12の「節気(せっき)」と12の「中気(ちゅうき)」に分けます。
節気(せっき)
立春、啓蟄、清明、立夏、芒種、小暑、立秋、白露、寒露、立冬、大雪、小寒
中気(ちゅうき)
雨水、春分、穀雨、小満、夏至、大暑、処暑、秋分、霜降、小雪、冬至、大寒
二十四節気の順番と見比べてみると「節気」と「中気」が交互に訪れるのがわかりますよね。
基本的に以下のように1ヶ月の間に「節気」と「中気」が一つずつ入ります。
●旧暦1月の場合
「1月節気=立春」「1月中気=雨水」
●旧暦2月の場合
「2月節気=啓蟄」「2月中気=春分」
・
・
・
●旧暦12月の場合
「12月節気=小寒」「12月中気=大寒」
「節気」は季節の区切りを表し、「中気」は月名を定める役割があり、例えば、大寒を含む月は基本的に12月となります。
しかし、稀に中気を含まない月があるので、そこに「閏月」を挿入するのです。
「中気」を含まない月はおよそ3年に一度現れます。
「恒気法」と「定気法」~中気と中気の間は何日?
二十四節気の決め方は2つの方法があります。
●「恒気法(こうきほう)または平気法(へいきほう)」
●「定気法(ていきほう)」
という2つの方法があり、現在の旧暦(天保暦)では「定気法」を採用しています。
恒気法(こうきほう)
「恒気法(こうきほう)」では、天球上の黄道(おうどう・太陽の通り道)を一周する時間(1年間)を24等分して二十四節気を決めます。
つまり、地球が太陽を一周する(公転)にかかる時間を24等分するということになります。
1年は365.24日なので
365.24日(1年間)÷24=15.218…
となり、二十四節気と二十四節気の間はすべて15.22日になります。
つまり、ある二十四節気を0としてそれから15.22日経過したその瞬間を含む日が次の二十四節気になるということです。
「恒気法」では中気の「冬至」を始まりの0とし、そこから15.22日経過したその瞬間を含む日が節気の「小寒」、さらに15.22日経過したその瞬間を含む日が中気の「大寒」、さらに15.22日経過したその瞬間を含む日が節気の「立春」・・・となります。
ということで、中気から次の中気の間は30.44日で一定になります。
定気法(ていきほう)
一方、「定気法」では、天球上の黄道(太陽の通り道)の一周の角度(360°)を24等分して二十四節気を決めます。
つまり、地球が太陽を一周(公転)するときの角度(360°)を24等分するということになります。
360°(黄道一周)÷24=15°
となりますので、二十四節気と二十四節気の間はすべて15°で一定となります。
つまり、黄道の上で定められた座標(15°、30°、45°・・・)を太陽が通過する瞬間を含む日によって二十四節気の日付が決まります。
「定気法」は中気の「春分」を始まりの0とし、15°が節気の「清明」、30°が中気の「穀雨」・・・と続いていきます。
しかし、地球の公転は楕円軌道を描いているため、以下のように同じ15°でも二十四節気と次の二十四節気の間は一定にならず時期によって異なります。
そのため、中気から次の中気の期間も一定ではなく29.44日~31.46日になります。
ある中気を0として29.44日後が次の中気になる場合もあれば、31.46日後が次の中気になる場合もあるということです。
閏月の置き方
それでは閏月の置き方の具体例を見てみましょう。
わかりやすいように、閏月を挿入しなかった場合について考えてみます。
もし仮に、1月が30日間(大の月)、2月が29日間(小の月)で、1月30日が中気の年があったとします。
そして、次の中気が30日後だったとすると、以下のように29日間しかない2月には中気が含まれないことになり、3月1日が次の中気ということになります。
1月 |
1月1日 | 新月 |
1月30日 | 中気 | |
2月 | 2月1日 | 新月(※中気なし) |
3月 | 3月1日 | 新月・中気 |
置閏法では、
① 新月を1日(ついたち)とする。
② 二十四節気の中気によって月名が決まる。
③ 二十四節気の中気を含まない月に閏月を配置し、前月の月名に「閏」と付ける。
というルールになっているので、実際は中気がないところに閏月が入り、前月の月名に「閏」を付け、閏1月が挿入されるので以下のようになります。
1月 |
1月1日 | 新月 |
1月30日 | 中気 | |
閏1月 | 閏1月1日 | 新月(※中気なし) |
2月 | 2月1日 | 新月・中気 |
2023年に「閏月」がありましたので、閏月が挿入された月の前後を確認してみましょう。
2月 | 2月1日 | 新月 |
2月30日 | 中気「小満」 | |
閏2月 | 閏2月1日 | 新月(※中気なし) |
3月 | 3月1日 | 新月・中気「穀雨」 |
このように「閏2月」が挿入されました。
2024年の閏月はいつ?
閏月はおよそ3年に一度挿入され、 2024年は閏月がありません。
閏月一覧
1900年から2100年までの閏月を一覧にしてみました。
※いずれも旧暦です。
1900年 閏8月
1903年 閏5月
1906年 閏4月
1909年 閏2月
1911年 閏6月
1914年 閏5月
1917年 閏2月
1919年 閏7月
1922年 閏5月
1925年 閏4月
1928年 閏2月
1930年 閏6月
1933年 閏5月
1936年 閏3月
1938年 閏7月
1941年 閏6月
1944年 閏4月
1947年 閏2月
1949年 閏7月
1952年 閏5月
1955年 閏3月
1957年 閏8月
1960年 閏6月
1963年 閏4月
1966年 閏3月
1968年 閏7月
1971年 閏5月
1974年 閏4月
1976年 閏8月
1979年 閏6月
1982年 閏4月
1984年 閏10月
1987年 閏6月
1990年 閏5月
1993年 閏3月
1995年 閏8月
1998年 閏5月
2001年 閏4月
2004年 閏2月
2006年 閏7月
2009年 閏5月
2012年 閏3月
2014年 閏9月
2017年 閏5月
2020年 閏4月
2023年 閏2月
2025年 閏6月
2028年 閏5月
2031年 閏3月
2033年 閏11月(※2033年問題のため「閏11月」としています)
2036年 閏6月
2039年 閏5月
2042年 閏2月
2044年 閏7月
2047年 閏5月
2050年 閏3月
2052年 閏8月
2055年 閏6月
2058年 閏4月
2061年 閏3月
2063年 閏7月
2066年 閏5月
2069年 閏4月
2071年 閏8月
2074年 閏6月
2077年 閏4月
2080年 閏3月
2082年 閏7月
2085年 閏5月
2088年 閏4月
2090年 閏8月
2093年 閏6月
2096年 閏4月
2099年 閏3月
旧暦2033年問題をわかりやすく解説
旧暦2033年7月~2034年2月に閏月挿入のルールが当てはまらないという問題が発生します。
これを「旧暦2033年問題」といいます。
以下わかりやすく解説します。
既に説明したとおり、現在の旧暦(天保暦)では「定気法」を採用しているため、中気から次の中気までの期間は29.44日~31.46日間の間で変化します。
そのためタイミングによって30日間(大の月)に中気が2つ入ってしまったり、逆に中気が無い月が複数現れる場合があります。
実際、1851年9月~1852年3月にかけてそのようなことが起こりました。
そして、置閏法に従って各月を当てはめてみると以下の表のようになります。
① 新月を1日(ついたち)とする。
② 二十四節気の中気によって月名が決まる。
③ 二十四節気の中気を含まない月に閏月を配置し、前月の月名に「閏」と付ける。
新暦での新月の日付 (カッコ内は中気の日付と中気によって決まる月名) |
置閏法に当てはめると |
9月25日(10月24日:霜降(9月)) | 9月 |
10月25日(中気なし) | 閏9月? |
11月23日(11月23日:小雪(10月)・12月22日:冬至(11月)) | 10月または11月? |
12月23日(中気なし) | 閏10月または閏11月? |
1月21日(1月21日:大寒(12月)・2月19日:雨水(1月)) | 12月または1月? |
2月20日(3月20日:春分(2月)) | 2月 |
3月21日(中気なし) | 閏2月? |
4月19日(穀雨(3月)) | 3月 |
このようにルール通りだと閏月を入れる場所が複数あったり、中気が2つ入る月の月名が決められないなどの問題が起こってしまいます。
そこで、以下のように置閏法のルールを変えて対応しました。
ルールを変えた後の置閏法は以下のとおりです。
① 新月を1日(ついたち)とする。
② 一年の暦を決める時、まず初めに夏至を含む月=5月、冬至を含む月=11月、春分を含む月=2月、秋分を含む月=8月を決める。
③「閏月」は②のルールに背かない範囲で適当に配置し、前月の月名に「閏」と付ける。
④ 中気がない月でも「閏月」とは限らない、中気で月名が定まるわけではない。
このルールに従って各月を当てはめてみると・・・
新暦での新月の日付 (カッコ内は中気の日付と中気によって決まる月名) |
ルールを変えた後の置閏法に当てはめると |
9月25日(10月24日:霜降(9月)) | 9月 |
10月25日(中気なし) | 10月 |
11月23日(11月23日:小雪(10月)・12月22日:冬至(11月)) | 11月 |
12月23日(中気なし) | 12月 |
1月21日(1月21日:大寒(12月)・2月19日:雨水(1月)) | 1月 |
2月20日(3月20日:春分(2月)) | 2月 |
3月21日(中気なし) | 閏2月 |
4月19日(穀雨(3月)) | 3月 |
このようにルールを変えることでなんとか問題をクリアーすることができました。
しかし、旧暦2033年7月~2034年2月は以下のようになっており、変更後のルールに当てはめても10月がなくなったり、閏月を入れるところや月の配置にもいろいろなパターンが考えられるといった問題が起こってしまうのです。
新暦での新月の日付 (カッコ内は中気の日付と中気によって決まる月名) |
ルールを変えた後の置閏法に当てはめると |
7月26日(8月23日:処暑(7月)) | 7月 |
8月25日(中気なし) | ? |
9月23日(9月23日:秋分(8月)) | 8月 |
10月23日(10月23日:霜降(9月)) | 9月 |
11月22日(11月22日:小雪(10月)・12月21日:冬至(11月)) | 11月 |
12月22日(中気なし) | ? |
1月20日(1月20日:大寒(12月)・2月18日:雨水(1月)) | ? |
2月19日(中気なし) | ? |
3月20日(3月20日:春分(2月)) | 2月 |
そのため、ルールに極力合わせつつも、月をずらすなど無理やり当てはめることで、以下の「閏11月案」「閏7月案」「閏1月案」といった3つの案が考えられています。
新暦での新月の日付 (カッコ内は中気の日付と中気によって決まる月名) |
閏11月案 | 閏7月案 | 閏1月案 |
7月26日(8月23:処暑(7月)) | 7月 | 7月 | 7月 |
8月25日(中気なし) | 8月 | 閏7月 | 8月 |
9月23日(9月23日:秋分(8月)) | 9月 | 8月 | 9月 |
10月23日(10月23日:霜降(9月)) | 10月 | 9月 | 10月 |
11月22日(11月22日:小雪(10月)・12月21日:冬至(11月)) | 11月 | 10月 | 11月 |
12月22日(中気なし) | 閏11月 | 11月 | 12月 |
1月20日(1月20日:大寒(12月)・2月18日:雨水(1月)) | 12月 | 12月 | 1月 |
2月19日(中気なし) | 1月 | 1月 | 閏1月 |
3月20日(3月20日:春分(2月)) | 2月 | 2月 | 2月 |
しかし、旧暦はすでに廃止されているため、それを決定する公的機関がなく、今のところどうなるか決まっていません。
「閏月一覧」では天文学者やカレンダー業界で作る団体が推奨する「閏11月案」としました。
閏月がどういうものかわかりましたね。
現在、普段の生活で閏月を気にすることはあまりありませんが、旧暦8月15日に行われる十五夜や、旧暦9月13日に行われる十三夜のように、旧暦で行われる行事の場合、閏月があると8月や9月が二度訪れるため、十五夜や十三夜が二度訪れることがあります。
この場合、二度目の十五夜を「後(のち)の十五夜」、十三夜は「後の十三夜」といいます。
直近では2014年に「後の十三夜」がありましたが、この先しばらくはどちらもなさそうです。
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コメント
コメント一覧 (10件)
◆「中気」の定義について◆
前半の説明では「複数日の期間」、後半の説明では「1日(?)」、として使用しているために、
「中気を含まない月」について理解が出来ません。
「中気」の定義について、追加説明が必要と感じました。
◆「置閏法」の差異について◆
「歳末置閏」は簡単、「歳中置閏」は複雑、と感じましたが、歳中置閏を継続している理由は
大きいのでしょうか。(季節感の差はどの程度なのでしょうか)
コメントありがとうございます。
説明がわかりにくく申し訳ありません。
各中気は「1日」しかありません。
「期間」と書いたのはある中気から次の中気はいつになるかという説明のために書いております。
例えば、ある中気があって、その次の中期が30日後だとします。
すると中気と中気の間は30日となり「期間」は30日になります。
もし、期間という言葉がわかりずらければ、30日後と読み替えていただけるといいかもしれません。
また、歳末置閏と歳中置閏のずれにつきましては、例えば、歳中置閏で年始あたりに閏月を入れなければならない場合、歳末置閏だとすぐに閏月が入れられないため、ひと月分のずれを歳末まで引きずるということになります。
さらに1年でおよそ11日のずれが生じます。
そのため季節感の違いも長期化し、差もより大きくなるということになるのではないでしょうか。
中気が1日であることは判りましたが、「中気とは何ぞや」が不明のため、それ以上の理解が出来ません。従って「中気が有る、無い」も理解できません。
よろしくお願いします。
コメントありがとうございます。
中気とは二十四節気のうちの「雨水、春分、穀雨、小満、夏至、大暑、処暑、秋分、霜降、小雪、冬至、大寒」の12の節気のことです。
基本的に各月にこれらが入り、月名を決める役割があります。
また、中気を含まない月があった場合そこに閏月が入ります。
24節気はそれぞれ「15日間の期間」、従って中気の12節気も各々「15日間」と理解しましたが、昨日のご回答で、中気は「1日を表す単語」であると判りました。
そうすると、24節気名の全てが「1日」を表すのでしょうか。
円を24分割している「説明図」に注記を追加して、「各1日の位置」が判るようにすると良いでしょう。 また、『中気の定義』=「★どのように1日を決めているのか、★中気が無いとはどうゆうことなのか」について解説しないと、後半の理解が進みません。
理数科が好きな中学生がスラリと解る「必要かつ充分な内容」にされることを望みます。
●各種制約があり、充分な説明が不可能なときは、「天文台等の詳しいサイトへLink」すると、読者に親切なものになるでしょう。
コメントありがとうございます。
二十四節気は今回の話の場合、すべて1日を表すと考えていいです。
中気の12節気各々の期間は「恒気法」の場合30.44日、「定気法」の場合29.44日~31.46日になります。
また、アドバイスもありがございました。
わかりやすい記事になるよう少しずつ更新していきたいと思います。
すべての年で閏1月という月は存在しないのではないでしょうか?
コメントありがとうございます。
本来の旧暦2月に中気が含まれない場合、閏1月となりますので存在するということになります。
以前から旧暦の閏月はどうやって決めているだろうと思っていろいろ調べましたが、本記事のように詳細を記載するものはありませんでした。勉強になりました。
2033年問題に関しては、中気のない月を閏月にするというルールには考慮不足があったと思います。
「中気のない月」という事象の原因は2つあると思います。
(1)旧暦と新暦のずれによるもの
(2)節気のブレ及び旧暦の月時間(朔ー朔間の時間)のブレによるもの
(1)によるによるものはほとんどですが、たまには②によるものは出てくるため、2033年問題が発生したのではと思います。(2)による「中気のない月」を閏月にしないというようにルールを直せば2033年問題をクリアできると思います。(2)による「中気のない月」の判断はなかなか難しいですが、旧暦を調べていくと、(2)による「中気のない月」が発生すると、その近辺には大体「中気2つの月」(これもブレによるもの)が出てくることがわかりました。それで判断できるのではと思います。
上記を踏まえて、以下のように置閏法を改善したらどうでしょう。
①新月を1日にする。
②中気のない月に閏月を配置する
(ただし、中気2つの月が現れると、その月の先3ヵ月以内の「中気のない月」に閏月を配置し
ない。また、その月の先3ヵ月以内に「中気のない月」が存在しない場合、遡って3ヵ月以内の
「中気のない月」に閏月を配置しない。)
③月の名前は中気に拘らず、前月の翌月名にする(閏月は”閏”+前月名)
以上、如何でしょうか。
コメントありがとうございます!
ブレを解消するために閏月を設ける中気を制限するというアイデア素晴らしいと思いました。
ただこのやり方ですべての問題が解決するかのかの判断ができませんでした。
申し訳ありません!