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ひな祭りの歌は実は怖い!?隠された意味とは?歌詞に間違がある?

      2017/05/18

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ひな祭りの歌は、誰もが一度は歌ったことがあると思いますが、歌詞を覚えていますか?

「♪あかりをつけましょ ぼんぼりに~」で始まる「うれしいひなまつり」という歌ですが、幼い頃、幼稚園や保育園で教わったり、大人になってからは子どもと一緒に歌ったり。

歌のタイトルに「うれしい」とありますし、歌詞にもひな祭りを喜ぶ様子が歌われていますが、この歌には「怖い」と思ってしまう部分があるようです。

今回は、ひな祭りの歌について調べてみましょう!

 

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「うれしいひなまつり」の歌詞は?

最初に、歌詞を全部みてみましょう。

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「うれしいひなまつり」

作詞:サトウハチロー  作曲:河村光陽

【1】

灯りをつけましょ ぼんぼりに

お花をあげましょ 桃の花

五人囃子(ごにんばやし)の 笛太鼓(ふえたいこ)

今日は楽しい ひな祭り

【2】

お内裏様(だいりさま)と お雛様(ひなさま)

二人並んで すまし顔

お嫁にいらした 姉さまに

よく似た官女(かんじょ)の 白い顔

【3】

金の屏風(びょうぶ)に うつる灯を

かすかにゆする 春の風

少し白酒(しろざけ) 召されたか

赤いお顔の 右大臣

【4】

着物をきかえて 帯(おび)締めて

今日は私も 晴れ姿

春のやよいの この良き日

なによりうれしい ひな祭り


実は怖い!?隠された意味とは?

 2番の歌詞に「お嫁にいらした姉さまに よく似た官女の白い顔」とあります。

この部分が、この歌を「怖い」と思わせてしまっているようですね。

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作詞者であるサトウハチローさんには、お姉さんがいらっしゃいました。

しかし、結婚が決まった矢先に結核を発症し亡くなられたので、サトウハチローさんは亡くなったお姉さんのことを想って作詞したといわれています。

「白い顔」は色白のお姉さんだったのか、結核の症状が重くなって白くなったのか・・・どちらにしろ、亡くなったお姉さんのことと考えれば、少し怖く感じませんか?

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しかし、別の解釈もあるようです。

この歌の主人公は、ひな祭りの主人公でもある女の子。

その女の子は、官女の顔を見て、お嫁に行ってしまった自分のお姉さんを思い出している・・・というのです。

色白であることは美人の条件でもあったので、官女の美しい顔を見て、色白で美しいお姉さんの顔を思い出したのです。

 

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歌詞に間違っている部分がある?

 「うれしいひなまつり」には、実は、間違った部分があるのです。

あなたは気づきましたか?

まずひとつめは「♪お内裏様と お雛様」の部分です。

「お内裏様」とは、男雛(おびな)と女雛(めびな)のことを指します。

ひな人形の最上段に飾られている、男女一組のことを「お内裏様」と言うのです。

そして「お雛様」とは、ひな人形全部を指します。

お内裏様だけではなく、三人官女や五人囃子、右大臣左大臣たちすべてを「お雛様」と言うのです。

しかし、「うれしいひなまつり」の影響で、男雛=お内裏様、女雛=お雛様と勘違いしてしまい、そのまま定着してしまった・・・といわれています。

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ふたつめの間違いは「♪赤いお顔の 右大臣」の部分です。

見分け方は、右大臣が色白の若者、左大臣が白いヒゲをたくわえた年長者です。

右大臣は向かって左側、左大臣は向かって右側に置くのが正しいのですが、正しく置いたときにお顔を見てください。

赤いお顔はどちらですか?

「あれ?赤いお顔は左大臣?」と不思議に思った方もいらっしゃるかもしれません。

そうなんです、歌詞の通りだと向かって左側に置いた右大臣のお顔が赤いはずですが、右大臣のお顔は白いんです。

これは、作詞者であるサトウハチローさんの勘違いといわれています。

ひな人形に向かって右側にいるので右大臣、左側にいるので左大臣として歌詞を発表したようですね。

とてもややこしいですが、正式に置くときは「ひな人形と同じ方向を向いたときにどちらが右になるか」を考えるといいですね。

歌が発表されたあと、間違いを指摘して訂正を求める声もあったそうですが、歌の普及に追い付かず、このまま広まったといわれています。

このような間違いがあり、サトウハチローさんはこの歌を嫌っていたそうです。

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 女の子の健やかな成長を祈るひな祭りに、怖い歌はちょっと嫌だなぁ・・・と思っていましたが、お嫁に行ってしまったお姉さんのことを歌っているという解釈もあるので少し安心しました。

サトウハチローさんは間違ったことが広まったのでこの歌が嫌いだったそうですが、今は日本人なら誰もが一度は聞いたことがある、歌ったことがあるとても有名な曲です。

それだけ、日本人に愛されている歌ということではないでしょうか。

 

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