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雛人形の仕丁の読み方と意味とは?役割や持ち物は何?飾り方、並べ方は?

      2017/05/18

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雛人形には、お内裏様とお雛様だけの一段飾りのほかに、三段飾り、五段飾り、七段飾りなどがあり、数が増えれば増えるほど、お人形やお道具が増えていきます。

今回は、三段飾り、五段飾りには登場したり、しなかったりしますが、七段飾りでは必ず登場する「仕丁」と呼ばれるお人形について調べてみましょう。

ひなまつりの定番曲でもある「うれしいひなまつり」に登場しない「仕丁」ですが、どういった役割があるのでしょう?

 

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仕丁の読み方と意味とは?

 読み方は「しちょう」または「じちょう」です。

雛人形の仕丁は、三人います。

それぞれの表情を見てみると、怒ったり、泣いたり、笑ったりしています。

これは、仕丁という立場を表しているといわれています。

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仕丁は、平安時代(794年~1185年)以降、身分の高い人のもとで雑務に従事した人のことで、地方から出てきて無報酬で働いていたそうです。

50戸につき2人が、3年交代で勤務することが決められており、その間の食料などは故郷の負担となるのであまり評判が良くなかったそうです。

宮中では位の低い存在で、雛人形の中では唯一の庶民です。

仕丁の表情は、様々な事情で宮中へ来ることになったことを表現しており、怒ったり泣いたりするほど辛い立場ではありますが、喜びもあることがわかります。

雛人形の仕丁の表情が豊かなのは、表情豊かな子に育ちますように・・・という願いが込められているそうです。


役割や持ち物は何?

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仕丁の持ち物は、地域や雛人形によって異なるそうです。

三人がそれぞれ宮中の雑務をするときの掃除道具を持っていたり、お内裏様が外出するときのお道具を持っていたりします。

掃除道具を持っている場合は、箒(ほうき)、ちりとり、熊手(くまで)、外出するときのお道具を持っている場合は、立傘(たちがさ)、沓台(くつだい)、台傘(だいがさ)です。

 

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飾り方、並べ方は?

 仕丁は上から五段目に飾ります。

向かって右から・・・

●笑っている人形、持ち物は箒または立傘(雨傘のこと)

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立傘が外側(向かって右側)を向くように、両手の間に竿を通して持たせます。

笑い上戸ともいわれています。

●泣いている人形、持ち物はちりとりまたは沓台(靴を置くための台のこと)

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両手の上に沓台を載せます。

泣き上戸ともいわれています。

●怒っている人形、持ち物は熊手または台傘(日傘のこと)

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台傘が外側(向かって左側)を向くように、両手の間に竿を通して持たせます。

怒り上戸ともいわれています。

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 仕丁は、庶民だったことがわかりましたね。

故郷を離れ、宮中に3年交代で勤務することが決められ、おそらく、断ることができない立場だったのでしょう。

その感情が、お人形の表情になっているのですね。

ほかのお人形はみんな身分が高い人たちです。

喜怒哀楽を顔に表すことがあまりない人たちの中で、仕丁の三人は思いっきり表しているので、庶民である私たちが一番親しみやすいお人形かもしれませんね。

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