日本文化研究ブログ  Japan Culture Lab

ジャパン カルチャー ラボ 日本の文化の疑問を簡単にわかりやすく説明します。

*

霊柩車を見たら親指を隠すのはなぜ?意味や由来とは?

      2017/05/18

osouhiski_reikyusya-1

子どものころ、霊柩車を見たら「親指を隠さなきゃ!」と、慌てて親指を手のひらの内側に入れて握りしめた経験のある方は多いと思います。

なぜそんなことをしなければいけないのか、しなかったらどうなるのか、疑問を抱きながらもなんとなく「隠さなければ大変なことが起こる」と思って、大人になっても霊柩車を見るたびに親指を隠している方もいるかもしれません。

迷信?ジンクス?それとも本当になにかが起こるのでしょうか?

 

スポンサードリンク


霊柩車はいつごろからあるの?

 20160425_871701-001

昔は、人が亡くなったら自宅(葬儀場)から火葬場や墓地まで、人の手によって棺が運ばれていました。

数人でかついで運んでいましたが、大八車のようなものに乗せて運ぶようになり、大正時代(1912年~1926年)には宗教的装飾が施された自動車つまり「霊柩車」が登場したといわれています。


親指を隠すのはなぜ?

 20451_03

地域や年代によって違いますが概ね以下の理由があるようです。

●親の死に目に遭えない

●親が早死にする

●縁起が悪い などなど

さまざまな理由があるようですが、親にとって良くないことが起こるといわれています。

 

スポンサードリンク


親指を隠す意味や由来とは?

霊柩車は大正時代から使われていますが、「葬列を見たら親指を隠せ」という言い伝えはそれ以前からあったそうです。

tomokiyo1

小山田与清(おやまだともきよ)という人が、「松屋筆記(まつやひっき)」という、江戸時代後期の随筆(ずいひつ・思いつくままに自由な形式で書いた文書のこと)を残しています。

松屋筆記には1818年から1845年ごろまでのことが書かれており、その中に「親指の爪間から魂魄(こんぱく)が出入りするために畏怖の時には握り隠す」という記述があります。

人は、亡くなって間もないときはまだ成仏しておらず、遺体に魂が宿っていて、親指の爪の間から魂が出入りすると考えられていました。

つまり、成仏していない魂の侵入を防ぐため、自らを守るために親指を隠していたのです。

この言い伝えが時の流れで変化し、「霊柩車を見たら親指を隠す」といわれるようになったといわれています。

また、もともとは自分を守るために親指を隠していましたが、いつの間にか親指と親が結びつき、親を守るために親指を隠すようになったともいわれています。

free-illustration-osoushiki-taimen-irasutoya

 今も昔も、人が死ぬことへ畏怖の念を抱くのは変わらないのですね。

霊柩車を見たら親指を隠すことに、科学的根拠はなにもありません。

親指を隠さなかったからといって、親が不幸になったり、自分の中に成仏していない魂が入ってくるわけでもないでしょう。

科学的根拠がなく、迷信とわかっていても、気になる方は親指を隠したほうがいいのかもしれませんね。

スポンサードリンク

おすすめの記事と広告

 - 未分類