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修二会・お水取りとは?お松明って何?2017年の日程

      2016/12/01

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「修二会(しゅにえ)」とは奈良県にある東大寺二月堂で毎年行われる伝統行事で、通称「お水取り(おみずとり)」と言われており、奈良の人々にとっては「お水取りが終わらないと春が来ない」とも言われ、欠かすことのできない行事なのだそうです。

1250年以上続く伝統行事ということですが、どういうものなのでしょう?

今回は、修二会について調べていきましょう。

また、2017年の日程も掲載しておきます。

 

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修二会・お水取りとは?

 修二会とは、仏教の寺院で行われる法会(ほうえ・仏法を説くためや供養を行うために僧侶や檀信徒が集まること)のひとつです。

旧暦の2月がインドでの正月にあたるため、仏への供養を行うといわれていますが、その起源ははっきりしていません。また、修二会は日本でしか行われていないそうです。

 修二会は、東大寺二月堂の通称「お水取り」が大規模で有名ですが、ほかにも薬師寺、法隆寺西円堂、長谷寺などでも行われています。

もともとは旧暦の2月1日から2月14日まで行われていた行事で、2月に修する法会ということで「修二会」といいます。

新暦(グレゴリオ暦・太陽暦)になってからは3月1日から3月14日まで行われています。

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修二会の正式名称は「十一面悔過(じゅういちめんけか)」と言い、われわれが日常犯しているさまざまな過ちを、東大寺二月堂のご本尊である十一面観音菩薩に、僧侶たちが一般の人々に代わって苦行を実践、懺悔し、天下泰平や五穀豊穣を祈ることを意味します。

3月13日の午前1時半ごろ、若狭井(わかさい)という井戸からお香水(おこうずい・観音さまにお供えする水)を汲み上げる儀式が行われ、これを「お水取り」といい、修二会の通称となったようです。

 

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お松明って何?

 東大寺二月堂の舞台で火のついた松明を振り回すことを「お松明(おたいまつ)」といいます。

この松明は、本来は行を始めるために練行衆(れんぎょうしゅう・修二会を行う11人の僧侶のこと)の道明りとして焚かれるもので、一人の童子(どうじ・練行衆を補佐する大人のこと)が松明をかざし、その後に一人の練行衆が続き、入堂されたあとにその松明を舞台で振り回します。

期間中毎日行われますが、12日は籠松明(かごたいまつ・長さ8m、重さ約70㎏)といわれる大きな松明が使われます。ほかの日は長さ7m、重さ約40㎏の松明です。

お松明の火の粉を浴びると健康になる、幸せになると信じられており、燃えかすを護符の代わりにする信者も多いそうです。


2017年の日程は?

練行衆といわれる僧侶や、童子など、実際に行をする方たちは下記の日程以外にもさまざまな行を行っていますが、われわれ一般人がお松明やお水取りを見ることができる日程を掲載します。

●通常のお松明(おたいまつ)は

3月1日(水)~3月11日(金)及び3月11日(土)は毎日19時から約20分間。

最終日の3月14日(火)は18時半から約10分間。

 

●籠松明(かごたいまつ)といわれる特に大きなお松明は

3月12日(日)19時半から約45分間。

 

●お水取りは

3月13日(月)、13時半からで、お香水の頒布(はんぷ・希望者に無料で配ること)があります。

 

※日程の中で特に混雑するのは、テレビで取り上げられることで有名な籠松明と、一度しかないお水取りです。

安全確保のために交通規制や入場規制をするため、時間に余裕を持って早めに行動したほうが良いようです。

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1250年以上も続く伝統行事が、今年も行われます。

宗教儀式ですので、歓声や拍手は禁止されており、カメラのフラッシュも厳禁とのことです。

とはいうものの、全国から集まる観光客の中には修二会の本当の意味よりも、火を使った派手な修行についつい歓声をあげたり拍手をしてしまうそうです。

われわれのさまざまな過ちを、代わりに懺悔してくださっているということを忘れずに、寒い季節のことですから防寒対策もしっかりして見に行きたいものですね。

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