鶴と亀はなぜ縁起がいいの?実際の寿命はどれくらい?

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鶴と亀はなぜ縁起がいいの?

縁起が良いものの代表的なものといえば鶴と亀ですよね。

結婚式や長寿のお祝いなど、おめでたい席には欠かせません。

そして「鶴は千年 亀は万年」という言葉もあります。

ですが・・・実際の寿命はどのくらいなのでしょうか?

今回は、鶴と亀はなぜ縁起がいいのか、実際の寿命はどれくらいなのかなどについて解説します。

 

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目次

鶴と亀はなぜ縁起がいいの?

中国では古来より、「鶴は千年、亀は万年の寿命がある」という言い伝えがあります。

そのため、鶴と亀は長寿の象徴と考えられていました。

この中国の言い伝えが日本に伝わったといわれています。

中国の言い伝え以外にも、鶴と亀それぞれに以下の理由があります。

 

鶴が縁起がいいのはなぜ?

鶴は夫婦仲が良く、一生連れ添うことから「夫婦鶴(めおとづる)」と呼ばれ、夫婦円満の象徴でもあります。

また、鳴き声が遠方まで届くことから「天に届く=天上界に通ずる鳥」ともいわれています。

これらに加え、鳥類の中では鶴は長生きすることから長寿の象徴となり、民衆に「めでたい鳥・縁起が良い鳥」と思われていたそうです。

折り鶴

 

長寿の願いを込めて折り紙で鶴を折り、千羽鶴にする習慣は室町時代(1336年~1573年)に始まりました。

江戸時代には(1603年~1868年)には病気回復や必勝祈願など、現在のようにさまざまな願い事をするために千羽鶴を作るようになったといわれています。

 

関連:折り紙の起源と歴史とは?千羽鶴や折り鶴の意味とは?

 

亀が縁起がいいのはなぜ?

亀は古代中国では仙人が住む蓬莱山(ほうらいさん)の使いとされ、知恵と長寿を象徴する動物とされていました。

それが日本にも伝わり、鶴とともに長寿を象徴する縁起の良い生き物になったといわれています。

また、甲羅の六角形は吉兆(良いことやめでたいことが起こる前ぶれ)を表す形だといわれており、硬い甲羅は、インドやギリシャでは「世界を支えている」といわれ、不動の象徴とされています。

江戸時代の硬貨

また、亀の丸い甲羅が江戸時代の硬貨によく似ているから、金運の縁起物としても扱われることもあります。

 

  

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実際の寿命はどのくらい?

 「鶴は千年 亀は万年」といわれていますが、本当のところはどうなのでしょう?

タンチョウ

タンチョウ

鶴で思い浮かべるのは国の天然記念物であるタンチョウですが、平均寿命は20~30年です。

ほかの鳥の寿命は3年~10年程度といわれているので、鶴は鳥類の中では随分長生きです。

 

亀は種類によりますが、100年以上生きるものもいます。

ガラパゴス諸島には推定200年を生きている亀もいるそうです。

ガラパゴスゾウガメ

ガラパゴスゾウガメ

 「鶴は千年亀は万年」までは生きないようですが、鶴と亀が長寿の象徴であるように、ほかの生物と比べると長生きなのですね。

 

浦島太郎のお話

亀を助ける浦島太郎

 

私たち日本人が良く知っているお話のなかに「浦島太郎」があります。

浜で助けた亀に連れられて、竜宮城へ行き、乙姫と楽しい時間を過ごしますが、もとの場所に戻るとすでに長い時間が経っており、帰り際に渡された玉手箱を開けると老人になってしまった・・・というお話ですが、これには続きがあるそうです。

 浦島太郎は老人になったあと、鶴になって乙姫のところへ飛んで行ったそうです。

 乙姫が浦島太郎に渡した玉手箱には、実は浦島太郎の魂が封じ込められており、浦島太郎は老いない体になっていたそうです。

これは乙姫が「浦島太郎にもう一度会いたい」と思っていたからなのですが、浦島太郎はそうとは知らずに玉手箱を開けて老人になってしまいました。

そして、鶴になった浦島太郎は乙姫のところへ飛んでいき、乙姫は亀に姿を変え、永遠ともいえる長い時間、愛し合ったそうです。

 このお話の中でも、鶴と亀が長寿の象徴として扱われているのですね。

 

老人になった浦島太郎

 

鶴と亀の本当の寿命は千年も万年もありませんが、ほかの生物に比べると長寿であることがわかりましたね。

現在の日本人の平均寿命は80歳を超えますが、千羽鶴が始まったといわれる室町時代の平均寿命は33歳と言われています。

平均寿命が33歳の人々が、30年生きる鶴や、100年生きる亀を長寿の象徴として大切にするのもわかる気がしますよね。

 

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