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「後の祭り」の祭りって何祭り?語源や意味とは?「祭りの後」との違いは?

      2018/09/03


 

普段はあまり使いたくない言葉で、できることならそんな状況にはなりたくないな~と思うような言葉で「後の祭り」ということわざがありますが、意味や語源をご存知ですか?

「祭り」とあるので「どこかの祭のことを言っているの?」という疑問を抱く人もいるかもしれません。

今回は「後の祭り」について調べてみました!

 

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「後の祭り」の意味とは?

読み方は「あとのまつり」です。

「時機後れで無駄なこと」、「手遅れ」、「いまからやってもしょうがない」という意味があり、タイミングを逃した時などに使います。

 

「後の祭り」の祭って何祭?語源とは?

「後の祭り」の祭は、京都八坂神社の「祇園祭」のことであり、語源は、祇園祭の「後祭(あとのまつり)」のことであるといわれています。

祇園祭は7月1日から一ヶ月間続くお祭で、7月17日と7月24日に「山鉾巡行(やまほこじゅんこう)」が行われています。

山鉾巡行とは、災厄をもたらす神を鎮めるために「山」や「鉾」と呼ばれる山車(だし)を、町中を曳(ひ)き、練り歩くことで、祇園祭の一番の見どころとして大変多くの人で賑わいます。

 


 

7月17日を「前祭(さきのまつり)」、7月24日を「後祭(あとのまつり)」と呼んでおり、昔は、前祭では神輿(みこし)と豪華に飾った山車が出て、後祭には神輿だけで山車が出ていなかったそうです。

そのため、後祭は前祭に比べると地味に感じられ、「後祭に行っても、祇園祭の一番の盛り上がりは過ぎてしまっている」ということから、「後の祭り」ということわざが生まれたといわれています。また、祇園祭が終わった後では見物に行っても意味がないことから「後の祭り」と言うようになったという説もあるようです。

昔は後祭には山車が出ていませんでたが、現在は、山車33基のうち、前祭には23基、後祭には10基が山鉾巡行をしており、後祭にも山車が出ています。

山車の数だけみれば、現在でも「祇園祭の一番の盛り上がりは前祭」と言えなくもないですが、後祭には花傘巡行(はなかさじゅんこう)が行われます。

花笠巡行では、子どもたちの神輿を先頭に、花笠をかぶった女性たちや武者行列、獅子舞、芸子さんや舞子さんを乗せた曳き車など、総勢1,000人近くが練り歩き、とても華やかで、たくさんの観光客で賑わうそうです。

 

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「祭りの後」との違いは?

「祭りの後」は、祭りのような楽しい時間、興奮した時間が終わり、寂しさや静けさをあらわすときに用いる慣用句で、「祭りの後の静けさ」のように使います。

「後の祭り」とよく似ている言葉ですが、タイミングを逃した時に使う「後の祭り」と、寂しさや静けさをあらわす「祭りの後」は意味が全く異なりますね。

 

「後の祭り」英語で何て言う?

「手遅れ」や「今更」という意味で「~too late」、「もうどうしようもない」「もう手遅れだ」という意味で「The damage is done.」と英語で表現できますが、「後の祭り」と似たようなことわざが英語圏にもあります。

●That ship has sailed.(船がもう海に出ていってしまった)

●The bird has flown.(鳥がもう飛んでいってしまった)

 



 

「後の祭り」の「祭り」は、祇園祭だったのですね。

語源ともなった「後祭」は、昔は神輿だけで山車が出ていなかったそうですが、現在は10基の山車が出ており、花傘巡行も行われていますので、華やかさがないわけではありません。

「前祭」に行けなかったから「後の祭りだ~!」とタイミングを逃したことを悲しまずに、「後祭」に行って楽しんでくださいね!

 

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