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大嘗祭の意味とは?新嘗祭との違いとは?日程は?祝日になるの?

      2018/09/21


 

みなさんは「大嘗祭」というものをご存知ですか?

「新嘗祭なら知っているよ」という人も多いかもしれませんが、「大嘗祭」は「新嘗祭」と関わりがあることのようです。

今回は、大嘗祭の意味や新嘗祭との違い、日程などについて調べてみました!

 

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大嘗祭の意味とは?

大嘗祭の読み方は「だいじょうさい」「おおなめさい」「おおにえのまつり」などありますが、一般的には「だいじょうさい」と読みます。

大嘗祭の意味は新しい天皇が即位して初めて行う新嘗祭のことです。

内容は新嘗祭とほぼ同じですが、日程や場所などが異なりますのでこのあとご説明します。

まず、新嘗祭がどんなお祭りか見ていきましょう!


新嘗祭とは?

新嘗祭の読み方は「にいなめさい」「にいなめのまつり」「しんじょうさい」などありますが、一般的には「にいなめさい」と読みます。

 

新嘗祭は、毎年11月23日に行われる「宮中祭祀(きゅうちゅうさいし)」です。

宮中祭祀とは、天皇陛下が、国家と国民の安寧と繁栄を祈ることを目的に行う祭祀(感謝や祈りのために神仏および祖先をまつること)のことです。

 

新嘗祭は五穀豊穣を祝う収穫祭にあたり、「新」は新穀、つまり初穂(その年に初めて実った稲穂)のことで、「嘗」はご馳走を意味します。

天照大御神をはじめ、天地の神々に初穂をお供えして、天皇陛下自らも初穂を召し上がり、神様の恵みによって初穂を得たことを感謝するお祭りです。

 

新嘗祭の起源がいつなのか特定されていませんが、日本書紀によると「飛鳥時代の皇極天皇の時代(西暦642年)に始まった」と伝えられており、万葉集には新嘗祭にまつわる和歌も存在します。

日本は古来より稲作を中心とした農耕が行われ、秋は収穫の季節です。そのため、収穫を感謝するお祭りが始まったと考えられています。

 

新嘗祭は皇居内にある宮中三殿の神嘉殿で執り行われます。

宮中三殿とは、神道の神を祀る、賢所(かしこどころ)、皇霊殿(こうれいでん)、神殿(しんでん)の総称です。宮中三殿に付属して構内に神嘉殿(しんかでん)があります。

 

新嘗祭では、天皇陛下が天照大御神をはじめ天地の神々に初穂をお供えになり、感謝の祈りをされたあとに、初穂をお召し上がりになります。

日本神話では、天皇は天照大御神の子孫ということで、天皇自らが食すことで新たな力を得、翌年の五穀豊穣を国民に約束する行事とも考えられています。

 

第二次世界大戦後、GHQ(連合軍総司令部)によって国家神道の色が強い「新嘗祭」という祝祭日を排除し、別の名前の祝日にするよう提案があり、天皇の国事行為という要素を取り除き改めて祝日にしたのが「勤労感謝の日」です。

 

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大嘗祭と新嘗祭の違いは?

■場所の違い

新嘗祭は宮中三殿の神嘉殿で行われますが、大嘗祭は「大嘗宮(だいじょうきゅう)」という仮設の祭場で行われます。

大嘗宮は、祭儀の7日前に着工し、5日間で完成させ、祭儀が終わればすぐに撤去されます。

大嘗宮が作られる場所は毎回異なるため、京都御所や東京の皇居に作られるなどの噂があるようですが、現時点ではまだ決まっていません。

ちなみに、今上天皇の大嘗祭の際は、大嘗宮は皇居の東御苑に作られました。


■初穂の違い

新嘗祭で使う初穂は「皇室献上米」といわれ、毎年厳しい審査を経て奉納されていますが、

大嘗祭で使う初穂は、「亀卜(きぼく)」という、亀の甲羅を焼いてひびの入り具合で占う占いによって、「紀の国(ゆきのくに)」「主基の国(すきのくに)」が選ばれ、それぞれの国で栽培された初穂が使われます。

悠紀の国、主基の国とは、初穂を栽培するために選ばれた田のある国(地域のこと)のことで、悠紀の国は東日本、主基の国は西日本から選ばれるのが原則です。

しかし、西日本の中でも畿内の国(きないのくに・山城国、大和国、河内国、和泉国、摂津国のこと。現在の京都府、奈良県、大阪府)から選ばれたことは一度もないそうです。

 

明治以降の悠紀の国、主基の国は以下のようになっています。

 
●明治4年(1871年) 明治天皇の大嘗祭

悠紀の国 甲斐の国:山梨県巨摩群上石田村(現在の山梨県甲府市)

主基の国 安房の国:花房県長狭群北小町村(現在の千葉県鴨川市)

 
●大正4年(1915年) 大正天皇の大嘗祭

悠紀の国 三河の国:愛知県碧海群六ツ美村大字中島字上丸ノ内(現在の愛知県岡崎市)

主基の国 讃岐の国:香川県綾歌群山田村大字山田上)(現在の香川県綾川町)

 
●昭和3年(1928年) 昭和天皇の大嘗祭

悠紀の国 近江の国:滋賀県野洲郡三上村(現在の滋賀県野洲市)

主基の国 筑前の国:福岡県早良郡脇山村(現在の福岡市早良区)

 
●平成2年(1990年) 今上天皇の大嘗祭

悠紀の国 羽後の国:秋田県南秋田郡五城目町

主基の国 豊後の国:大分県玖珠郡玖珠町大字小田

 

■日程の違い

新嘗祭は、毎年11月23日に行われますが、大嘗祭は、11月の2回目か3回目の「卯(う)の日」に行うのが慣例になっています。

宮内庁は、大嘗祭について「2019年11月14日から15日にかけて挙行することが望ましい」と説明しているようですが、新天皇即位後に正式発表するそうです。

「卯(う)」とは十二支のひとつです。

「子(ね)・丑(うし)・寅(とら)・卯(う)・辰(たつ)・巳(み)・午(うま)・未(ひつじ)・申(さる)・酉(とり)・戌(いぬ)・亥(い)」

上記のように毎年、十二支が変わることは皆さんご存知だと思いますが、十二支は日にちを表すためにも用いられており、毎日順番に割り当てられ、12日間で一周します。

2019年の11月の「卯の日」を調べてみますと、

・1回目・・・11月2日

・2回目・・・11月14日

・3回目・・・11月26日

ということで、大嘗祭が2019年の11月14日だった場合は2回目の「卯の日」にあたります。


大嘗祭の日は祝日になるの?

今上天皇の大嘗祭は、平成2年(1990年)11月22日から23日にかけて行われ、11月23日は「勤労感謝の日」でもともと祝日でした。

また、大嘗祭直前の11月12日に行われた即位の礼は「即位礼正殿の儀の行われる日を休日とする法律」によってその年限りの休日になりました。

「祝日」とは「国民の祝日に関する法律」で定められたものですが、即位の礼は「即位礼正殿の儀の行われる日を休日とする法律」で定められたものなので、「祝日」ではなく「休日」となりました。

 

2019年に行われる新天皇の即位の礼は2019年10月22日(火)に決まっており、「即位礼正殿の儀の行われる日を休日とする法律」に従っておそらく休日になると思われますが、現段階では正式に決定していません。

また、大嘗祭ですが2019年11月14日(木)だった場合、「勤労感謝の日」と重ならないので祝日ではありません。

今上天皇の大嘗祭の時は「勤労感謝の日」と重なっていたので祝日でしたが、11月14日が祝日になるか休日になるかどうかも現時点ではわかりません。

 

 

「大嘗祭」は、新天皇が即位して最初に行われる「新嘗祭」だということがわかりましたね。

大嘗祭の日程の正式発表は新天皇即位後ですし、大嘗祭が祝日もしくは休日になるかどうかなども現時点ではまだわかりません。

現在、宮内庁や政府が話し合いを進めているはずですので、正式発表を待ちましょう!

 

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