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卒業式 学生服の第二ボタンの意味と由来とは?第一、第三ボタンの意味は?

      2020/01/25

卒業式の時「あの人から第二ボタンを貰いたい」とか「あの子に第二ボタンをあげたい」とか、ドキドキした思い出のある人は少なくないと思います。

「第二ボタンどころか、第一ボタンや第二ボタン、袖のボタンまで全部持って行かれたよ!」という人気者だった男性の意見もあるようですが、学生服の第二ボタンの意味や由来とはどのようなもののでしょうか?

今回は「学生服の第二ボタン」について調べてみました。


第二ボタンの意味とは?

「第二ボタン」は、詰襟(つめえり)の制服の上から二番目のボタンのことで、一般的に詰襟は5つのボタンがあります。

詰襟とは、首元までボタンやホックなどで閉めて着用するタイプの襟のことで、男子生徒の制服として着用され、通称「学ラン」と言います。

 

卒業式 学生服の第二ボタンの意味とは?

第二ボタンは「一番大切な人」を表しています。

第二ボタンは一番大切な人にあげるボタンで、心臓に最も近い場所にあるため「ハート(心)をあげる」という意味があります。

「一番大切な人」とは、この場合は好きな人ということになり、自分から好きな子に第二ボタンをあげることもあれば、自分のことを好きな子から「第二ボタンをください」と言われることもあるのです。


卒業式の第二ボタンの由来とは?

卒業式の第二ボタンをもらったり、あげるようになたったのはいつからなのでしょうか?由来は諸説あります。

 

●戦時中が由来という説

第二次世界大戦の終わりごろ、日本は物資が不足して戦地に赴く少年たちに軍服を準備することができませんでした。

そのため、少年たちは軍服ではなく詰襟の制服のまま入隊したそうです。

そして、戦地へ行けばそのまま戦死して二度と会えなくなるかもしれないという旅立ちの時に、「自分の分身と思ってください」と、自分の形見として第二ボタンを渡したそうです。

第一ボタンだと、首元までボタンを留めることができず、だらしなく見えて上官から叱られるため、取っても目立たない第二ボタンが選ばれたといわれています。

 

 

●映画が由来という説

昭和35年(1960年)に公開された「予科練物語 紺碧の空遠く」という映画の中で、恋心を抱いた男性と女性がいました。

しかし、思いを伝える前に男性は特攻隊として戦争に行くことになり、別れの時に男性が軍服の第二ボタンを女性に渡し、男性はその後、命を落としてしまいます。

映画公開後から、卒業式という別れの時に女性に第二ボタンを贈る習慣が広まったといわれています。

 

他にも、

 

●「ハートをつかむ」が由来という説

第二ボタンは心臓に一番近い場所にあるため、「好きな人のハート(心臓・心)をつかむ」ためにあげたりもらったりするようになった。

 

●「一番大切な人になりたい」が由来という説

第二ボタンは「一番大切な人」を表しているため、「この人にとって一番大切な人になりたい」という気持ちからあげたりもらったりするようになった。

 


第一、第三ボタンの意味は?

第二ボタンだけではなく、他のボタンにも上から順番にそれぞれ意味があるようです。

 

第一ボタン・・・自分を表している

第二ボタン・・・一番大切な人を表している

第三ボタン・・・友人を表している

第四ボタン・・・家族を表している

第五ボタン・・・他人を表している

 

ボタンの意味は世代や地域によっていろいろあるようで、「第一ボタンは親友」「第四、第五ボタンは第二ボタンの予備」「第二ボタン以外は全部、第二ボタンの予備」という考え方もあるそうです。

 

 

今はブレザーの制服が多いので、「第二ボタンをあげる・もらう」という習慣を知らない子どもたちも多く、ネクタイが第二ボタンの代わりになっているようです。

 

詰襟の第二ボタンの理由に「心臓に近い」というのがありますが、ブレザーの場合の第二ボタンは心臓から遠く、おへそが近くなってしまいますので、ブレザーが制服の子どもたちは「本命の子にはネクタイを、そうではない子や友達にはボタンや校章、名札、愛用していた文房具などをあげる」という風に使い分けているそうですよ。

 

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