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恵方巻きを食べる時の方角はなぜ毎年違う?どうやって決めているの?

      2019/02/06

節分と言えば豆まきをして鬼を追い払うというのが昔からの恒例行事ですが、最近では恵方巻を食べて縁起をかつぐ人も多いです。

決められた方向を向いて、恵方巻を丸々一本、一言も話さずに食べなければならない、というルールはまるでゲームのようで楽しい行事の一つですよね。しかし、なぜ決められた方角を見る必要があり、毎年変わるのでしょうか?

 


恵方巻の食べる方角はなぜ毎年違う?

恵方巻の恵方とはその年の一番良いとされる方角のことです。

恵方巻を食べるだけでなく、何をするにつけても良い方向なので、かつては自宅から見て恵方にある神社に初詣(はつもうで)する習慣があったほどです。

恵方とは「歳徳神(としとくじん)」と呼ばれる神様がいる方角のことを指します。

歳徳神とは金運や幸せをつかさどる神様のことでとても縁起のいい神様です。

歳徳神は毎年いる方角が違うので恵方も毎年変わりますが、その方角は「北北西」、「東北東」、「南南東」、「西南西」のどれかです。


恵方を決めている十干とは?

では、恵方はどうやって決められるのでしょうか?

恵方の方角は「十干(じっかん)」によって決まります。

では十干とはいったい何でしょうか?これには「干支(えと)」が関係しています。

干支と聞くと毎年動物が変わる十二支を想像しますが正式には「十干十二支(じっかんじゅうにし)」といい起源は古代中国です。

 

十二支(じゅうにし)は子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥のことで、十二年で一巡りします。

生まれた十二支の年を迎えた男女のことを年男・年女といい、12歳、24歳、36歳と12年ごとに巡ってくることはご存知だと思います。

 

十干(じっかん)は甲(きのえ)・乙(きのえ)・丙(ひのえ)・丁(ひのと)・戊(つちのえ)・己(つちのと)・庚(かのえ)・辛(かのと)・壬(みずのえ)・癸(みずのと)のことを指し、十二支と同様に十干も毎年変わります。

日本では契約書などには甲・乙・丙が使われていますし、物の階級や種類を示すときにも十干が使用され、焼酎は甲類・乙類、危険物取扱者などの資格において甲種・乙種と表現されます。また、四柱推命などの占いにも用いられています。

 

そして、十干と十二支を組み合わせたものを「干支(えと)」または「十干十二支(じっかんじゅうにし)」といい、その組み合わせは以下の表の通り60種類あります。

 

このように干支(十干十二支)は60年で一巡りします。60歳を祝う還暦ですが、干支の組み合わせを一巡りして還ったというお祝いなのです。

 


恵方の4方角

十干十二支を組み合わせることによって、年・月・時刻・方位を表すことができ、恵方はその年の十干が表す方角で、以下の通りとなります。

その年の十干が

●甲(きのえ)・己(つちのと)の場合→東北東

●乙(きのと)・庚(かのえ)の場合→西南西

●丙(ひのえ)・辛(かのと)・戊(つちのえ)・癸(みずのと)→南南東

●丁(ひのと)・壬(みずのえ)の場合→北北西

 

例えば2019年(平成31年)の干支は己亥なので十干は「己」です。己が表す方角は東北東とわかりますね。

 

四つの方角を順番に巡っているので西暦にあてはめて考えることもできます。

西暦の下一桁が「4・9なら東北東」、「5・0なら西南西」、「1・6・3・8なら南南東」、「2・7なら北北西」ということになります。

 

 

最近では恵方巻がスーパーやコンビニで手に入れることができるので、定番の行事になっていますが、恵方が4つの方角しかないのは驚きでしたね。

恵方巻きを食べるときにどちらを向いていいかわからなくなったときは是非参考にしてみてくださいね。

 



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