ご祝儀(結婚・入学・進学)と不祝儀(香典)に包む金額は偶数、奇数どっち?

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結婚や入学、進学のご祝儀や、お葬式なのどの不祝儀に包むお金は偶数なのか、奇数なのか悩んだことはありませんか?

この記事では、ご祝儀(結婚・入学・進学)と不祝儀(香典)に包む金額が偶数と奇数どちらなのかについてわかりやすく解説いたします。

 

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目次

ご祝儀とは?

読み方は「ごしゅうぎ」です。

 

ご祝儀とは、結婚祝いや入学祝い、進学祝い、出産祝いなど、慶事(けいじ・お祝い事)の時に送る金品のことです。

また、この時、金品を入れる封筒を「ご祝儀袋(ごしゅうぎぶくろ)」といいます。

病気や怪我などのお見舞いについても相手の全快を願うということで、ご祝儀袋を用います。

 

ご祝儀(結婚・入学・進学など)に包む金額は偶数、奇数どっち?

ご祝儀に包む金額は、 基本的に奇数です。

 

これは、中国の陰陽五行思想で「奇数は陽数で縁起が良く、偶数は陰数で縁起が悪い」と考えられていたためです。

関連:陰陽五行説を簡単にわかりやすく解説します!陰陽五行説の意味や由来とは?

 

また、以下のように語呂合わせで偶数を避ける考え方もあります。

 

結婚のご祝儀の場合、

2=二人が別れることを連想

4=死を連想

6=無(無に帰す)、ろくでなし、を連想

 

入学、進学、お見舞いのご祝儀の場合、

4=死を連想

6=無(無に帰す)、ろくでなし、を連想

 

結婚のご祝儀のように二人が別れることを連想することはありませんが、基本的に偶数は避けます。

 

2.4.6という偶数は避けますが、「8」は末広がりの「八」の意味があり、縁起が良いのでご祝儀に向いているといわれています。

 

結婚式のご祝儀は、友人や同僚の場合は3万円が相場です。

しかし、最近は経済的理由で3万円が準備できない人も多いので、例外として社会人になりたて、学生、遠方からの参列者など金銭的な負担が大きい人の場合、ご祝儀が2万円でも良いといわれています。

その場合、「二人が別れる」ではなく「ペア」や「二重の喜び」と考えるそうです。

結婚式のご祝儀では「2」は避けるべき数字なのですが、あくまで例外として2万円でもOKと考える人が増えているようですよ。

 

またご祝儀の場合、「金額が偶数でも、お札の枚数が奇数ならOK」という考え方もあるそうです。

たとえば、2万円でも、1万円札・5千円札・5千円札でお札が3枚の奇数になるのでOKということですね。

ご祝儀の場合はこの組み合わせでもいいとされていますが、あくまでも「基本的に金額は奇数」ですので、親しい間柄や、近しい人以外は避けたほうが良いでしょう。

 

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不祝儀とは?

読み方は「ぶしゅうぎ」です。

 

通夜や告別式、法事などの弔事(ちょうじ・お悔み事)の時に送る金品のことです。

この時、金品を入れる封筒を「不祝儀袋(ぶしゅうぎぶくろ)」といいます。

不祝儀には、御霊前、御仏前、御香典などの種類があります。

関連:御香典と御霊前と御仏前の違いとは?お通夜、四十九日はどれ?

 

不祝儀(香典)に包む金額は偶数、奇数どっち?

不祝儀に包む金額も、 基本的に奇数です。

こちらもご祝儀と同様に、中国の陰陽五行思想で「奇数は陽数で縁起が良く、偶数は陰数で縁起が悪い」と考えられていたためです。

 

またほかにも

すべての偶数=偶数は割り切れるため「故人とのつながりを切る」と連想

2万円=一万円札が2枚なので「不幸が重なる」と連想

ご祝儀の場合は「金額が偶数でも、お札の枚数が奇数ならOK」と説明しましたが、不祝儀では、お札の枚数は最小限が基本となっています。

また、まだまだ少数ですが、不祝儀は相手との関係性によっては2千円・2万円でも良いという考え方もあります。

先ほど、ご祝儀で2万円を包む場合は、1万円札・5千円札・5千円札でお札が3枚の奇数ならOKと説明しましたが、不祝儀の場合、お札の枚数は最小限が基本となっているため1万円札2枚で2万円の方が良いようです。

 

ご祝儀と不祝儀に共通すること

ご祝儀と不祝儀に共通することは以下の通りです。

「9」は避ける

奇数ならすべて良いわけではなく、「9」は「苦しみ・苦しむ」を連想するためご祝儀も不祝儀も避けたほうが良いです。

 

枚数は奇数で

ご祝儀も不祝儀も、枚数が偶数になることは避けたほうが良いと考えられています。

たとえば1万円を包む場合、5千円札を2枚にすると枚数が偶数になってしまうので、1万円札1枚を包みます。

 

10万円は特別な金額

近しい間柄の場合、ご祝儀も不祝儀も10万円を包むことがあります。

10万円は「奇数の1が入っている」とか「切が良い数字」ということで特別な金額と考えられており、偶数だからといって避けることはありません。

ご祝儀袋

いかがでしたでしょうか?

ご祝儀と不祝儀、どちらも基本的には奇数でお金を包むと覚えておけば良いですね!

ここでご紹介したのは一般的なマナーです。

以前ならご祝儀では避けられていた偶数の「2」も諸事情によってはOKという考え方が広がっていますし、まだまだ少ないですが不祝儀でも相手との関係性によっては「2千円・2万円もOK」という考え方もあるようです。

時代の変化によって、マナーも少しずつ変化していっているようですね。

また、地域やご家庭によって異なる場合もあります。

特に、ご祝儀や不祝儀の金額は身内でいろいろとルールがあったり、昔ながらのやり方があるかもしれませんので、事前に相談して準備をすると安心ですね。

 

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