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「初夢」はいつ見る夢?「大晦日の夜?」「元日の夜?」

      2020/07/08


「今年は富士山の初夢を見たから、きっと良い一年になる!」とか「初夢を覚えていないよ~」とか、初夢の話題で盛りあがることがありますよね。

 

ところで、初夢とはいつ見る夢のことなのでしょう?

 

大晦日の夜?元日の夜?それとも、新年になって最初に見た夢ならいつでも良いのでしょうか?いつまでか決まりはあるのでしょうか?

 

今回は「初夢」はいつ見る夢なのかについて調べてみました。

 


「初夢」とは?

初夢とは、新年に見る夢の事で、夢の内容でその年の吉凶を占うことがあります。

有名なのは「一富士二鷹三茄子」という言葉で、一番目に良い夢は富士山、二番目に良い夢は鷹、三番目に良い夢は茄子という意味です。

 


 

「初夢」はいつ見る夢?「大晦日の夜?」「元日の夜?」

初夢が初めて文献に登場するのは、鎌倉時代(1192年~1333年)の「山家集(さんかしゅう・西行法師の歌集)」です。

 

その中に『年くれぬ 春来べしとは 思い寝む まさしく見えて かなう初夢』という歌があります。

 

この時代は、立春(りっしゅん・暦の上で春が始まる日。新暦で毎年2月4日ごろ)を「新年、春の始まり」と考えていたため、前日の節分から立春の朝に見る夢を「初夢」としていたのではないかといわれています。

関連:「旧正月」 と「立春」はどちらも同じ新年?関係と違いとは?

 



 

江戸時代(1603年~1868年)になると、初夢は「大晦日の夜に見る夢」「元日(旧暦1月1日)の夜に見る夢」「旧暦1月2日の夜に見る夢」という3つの考え方あり、それぞれ以下のような理由があったようです。

そのため「いつ見る夢が初夢なのか?」という議論もされていたそうです。

 

■大晦日の夜に見る夢が初夢

「初夢」は新しい年になって初めて見る夢のことだから、大晦日の夜に眠って、元日の朝に起きることから「大晦日の夜に見る夢が初夢」という考え方です。

 

 

■元日(旧暦1月1日)の夜に見る夢が初夢

江戸時代の人々は、日々の買い物や外食はツケがほとんどでした。

ツケとは、商品の購入や、飲食の代金などをその場で支払うのではなく、お店の帳簿に記録をしてもらい、お金が入った時にまとめて支払うことをいいます。

多くの人が大晦日までにツケを払って気持ち良く新年を迎えようとしますが、どうしても払えない人は徹夜で金策に走ったり、借金取りから逃げ回ったりするため、大晦日から元日まで眠れなかったようです。

また、新年のあいさつ回りのために大晦日の夜から徹夜で移動をしていたため、大晦日から元日までは眠らずに過ごす風習が生まれ、「元日に見る夢が初夢」といわれていたようです。

 

 

■旧暦1月2日の夜に見る夢が初夢

1月2日の午後に「この絵を枕の下に敷いて寝ると縁起の良い初夢が見られる」と言って、七福神が乗った宝船の絵を売る人が現れ、広まったことから、江戸時代後期になると「1月2日の夜に見る夢が初夢」という考えが主流になったようです。

 

現在はいつ見た夢が初夢?

現在は、年越しイベントに参加したり、テレビなどを見ながら年越しをしたりと、大晦日は眠らずに過ごす人も多いことから「大晦日の夜に見た夢が初夢」と考える人は少なくなっています。

そのため、新しい年を迎えて最初に眠った日、つまり、元日(1月1日)の夜に見た夢を初夢と考えることが一般的です。

「元日の夜に見た夢が初夢」というのが一般的のようですね。

1月1日の夜に眠って、夢を見て、1月2日の朝に目が覚めて・・・ということですね。

しかし、夢を見ていない、覚えていない場合もありますので、日にちにこだわらず「新年になってから初めて見た夢」を初夢という考え方もありますので、「夢を見なかった!覚えていなかった!ショックだ!」と落ち込まなくても大丈夫ですよ!

 

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