数字の中には、これは使わないほうがいいと避けられているものがあります。
例えば日本では4や9がそれに当たりますよね。
日本と同様、外国でも同様に避けられる数字があるようです。
このような数字のことを「忌み数」といいます。
数字の読み方が国によって異なるため、日本と海外では同じわけではありませんが、いくつかは同じような理由で避けられているものもあるようです。
今回は、忌み数についてわかりやすく解説します。
忌み数の読み方と意味とは?
「忌み数」の読み方は「いみかず」です。
古くから不吉であるとして忌避(きひ)される数のことをいいます。
迷信とされていますが、数字の読み方の音が不吉なことに通じることを理由に、使用しないほうがいい場面も多くあります。
なぜ縁起が悪い?日本と海外の忌み数
それでは、どの数字がどこの国で忌み数とされているのか、その理由とともにご紹介します。
【3】
ベトナムでは「惨」に通じるため忌み数とされています。
「死」に通じる4よりも、3の方が嫌われているそうです。
ベトナムでは3と4を使わないように、ホテルやマンションなどの2階の上を5階にすることもあるようです。
3を忌み数にしているのはベトナムだけで、ほかの国では吉とされることが多いです。
【4】
日本や中国など、漢字文化圏では漢字の四(し)は死と同音あるいは類似音であるため、「死」に通じるため忌み数とされています。
マンションやアパート、ホテルや病院などでは一の位が4になる号室を設置しないことが多いです。
また、立体駐車場や空港のゲートなどでも避けられているようです。
【5】
中国では「五」の発音が「無」に通じるため忌み数とされています。
【6】
西洋では「666」が悪魔の数字・獣の数字といわれており、6はそれに通じるため忌み数とされています。
また、イスラエルでは6が最も忌避されるそうです。
【9】
日本では「苦」に通じるため忌み数とされており、病院などで忌避されています。
日本以外の漢字文化圏では発音が異なるため、忌み数とはされていません。
【13】
西洋では宗教的要因から13を忌み数とすることが非常に多いです。
●最後の晩餐は12人のためのものだったが、裏切り者のユダが参加したことによって13人になった。そのため、13人目の客は災いをもたらすと考えられるようになった。
●イエスが処刑されたのは13日の金曜日であるとされていることから
●絞首台への階段は13段が多い
などなど・・・諸説多数あります。
マンションやホテルなど、建物では13階がないことが多いようです。
また、13階が存在していてもそこは従業員が使う部屋や点検設備などが置かれており、客室用エレベーターは通過してしまうそうです。
【14】
中国では「十死」「実死」に通じるため忌み数とされています。
中国以外の漢字文化圏でも「十死」に通じるため忌み数とされることがあります。
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【17】
イタリアでは17が忌み数とされています。
ローマ数字で17は「XVII」で、並び替えると「VIXI」となり、これはラテン語で「私は死んでいる」という意味になるそうです。
建物の階や部屋番号で避けられるほか、イタリアの航空会社アリタリア航空の座席には17列が存在しないそうです。
【42】【49】
日本では42は「死に」、49は「死苦」「始終苦」などに通じるため忌み数とされています。
下二桁が42と49になる自動車用ナンバープレートは、希望があった場合と在日米軍向けを除き、交付されないようになっています。
【666】
6のところでも書きましたが、西洋では「666」は悪魔の数字・獣の数字いわれ、忌み数とされています。
【9413】
広東語では「九死一生」に通じるため忌み数とされています。
この場合「九死一生」は「10回中9回死ぬ」と解釈されています。
「忌み数」は英語で何ていうの?
忌み数は英語で「unlucky number」といいます。
アンラッキーナンバーの逆はラッキーナンバー(幸運の数字)ですが、これはラッキー7として日本でも有名ですね。
7を幸運の数字とするのは主に英語圏の国々で、旧約聖書で神が7日間で世界を創ったことや、大リーグで7回の攻撃で得点が入ることが多かったこと、優勝がかかった野球の試合で7回攻撃の時に打ち上げた平凡なフライが、風に乗ってホームランになったことから「ラッキー7」という言葉が広まったなど、諸説あります。
日本だけではなく、世界中で忌み数があることがわかりましたね。
どれも科学的根拠はなく、迷信といわれていますので、全く気にしない人もいるようですが、避けられるものは避けた方が心穏やかに過ごせそうですよね。
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