日本文化研究ブログ Japan Culture Lab

ジャパン カルチャー ラボ 日本の文化の疑問を簡単にわかりやすく説明します。

*

「は」と「が」の違い、「に」と「へ」の違い、「より」と「から」の違いとは?

      2018/08/03

普段なにげなく使っている日本語ですが、細かいところを見てみると本当にこの使い方で合っているのか疑問に思うことがありませんか?

「は」と「が」の違いや、「に」と「へ」の違い、「より」と「から」の違いなど、これまで意識せずに使っていたかもしれませんが、それぞれの違いを説明することはできますか?

 

スポンサードリンク


「は」と「が」の違いとは?

「は」と「が」は助詞です。

助詞とは、それ自身(この場合は「は」「が」)が単独で使われることはほとんどなく、その前の単語に続けて使われるものです。

 

日本語は主語と述語がからできており、主語と述語をつなぐのが助詞です。

例えば「私は大学生です」という文章では「私=主語」「は=助詞」「大学生です=述語」です。

 

それぞれの違いや使い分けは以下のようになります。

「は」・・・ 他の人・物は関係なく、対象となる人・物のことだけを表現します。

「が」・・・ 主語以外を排除し主語を強調することになります。

 
例えば・・・

「私は大学生です」の場合、「他の人がどうなのかわからないけれど、私は大学生ですよ」と伝えていることになります。

「私が大学生です」の場合、主語以外を排除し主語を強調していますので「他の人は大学生ではなく、私が大学生ですよ」と伝えていることになります。


「に」と「へ」の違いとは?

「に」と「へ」も助詞です。

 

それぞれの違いや使い分けは以下のようになります。

「に」・・・ 場所や方角、到着点を表します。

「へ」・・・ 動作の方向、向けられる対象、帰着点を表します。


例えば・・・

「東京に行く」の場合、「他のどこでもなく、東京」という風に東京が到着点であることを強調しています。

「東京へ行く」の場合、東京を方角・帰着点として表しているので、東京以外の場所に行く可能性も含まれています。

 

しかし、どちらでも通用する場面があり使い分けはとても曖昧です。

「東京に行く」と「東京へ行く」は、厳密には例文でご紹介したように意味合いが異なりますが、どちらも日本語として通用します。

 

スポンサードリンク


「より」と「から」の違いとは?

「より」と「から」も助詞です。

 

それぞれの違いや使い分けは以下のようになります。

「より」・・・ 何かと何かを比較する時に使います。

「から」・・・ 起点を示す時に使います。場所を表す言葉に続くときは、その場所が起点であることを意味しており、時間を表す言葉に続くときは、その時間が起点であることを意味しています。


例えば・・・

「昨日より体調が良い」の場合、「昨日」と「今日」を比較しており、昨日は体調が悪かったけれど、今日は昨日よりは良くなったことを伝えています。

「昨日から体調が良い」の場合、「昨日」を起点とし、昨日より前は体調が悪かったけれど、昨日から体調が良くなったということを伝えています。

 

しかし、もともとは比較する時に使う「より」も、現在は起点を示す時に使うことも多く、使い分けは曖昧です。

 

例えば、「朝10時より開催」の場合、「朝10時」という時間を起点にしているので、本来であれば「朝10時から開催」とするのが正しいのですが、「より」でも意味が通じてしまいます。

 

このように「より」も起点として使うことが可能ですが、文化庁が定める「公用文の作成要綱」では、「時および場所の起点を示すには、『から』を用いて、『より』は用いない。『より』は比較を示す場合にだけ用いる」と記されています。

公用文とは、国や公共団体が出す文書や法令などに用いる文書のことで、学校教育や新聞なども「公用文の作成要綱」を基準にしています。

 

 

それぞれの違いを意識せず、無意識のうちに間違った使い方をしている人は大勢いるようです。

普段の会話の中で間違った使い方をしたとしても、会話の前後を考えれば意味が通じてしまうこともあり、その間違いに気づくこともないのかもしれません。

しかし、言葉は時の流れとともに変化していくものですから、間違う人が圧倒的に多くなった場合、それはもう間違いとは言えないのかもしれません。

 

スポンサードリンク

おすすめの記事と広告

 - 未分類