12月 仏教

除夜の鐘の意味と回数が108回の理由とは?鐘をつく時間は何時から?

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一年の締めくくりである大晦日には、年越しそばを食べたり紅白歌合戦を見たり様々な過ごし方をしていると思いますが、「除夜の鐘」の音が聞こえてくるといよいよ一年が終るなとしみじみ感じますよね。

では、除夜の鐘には一体どういった意味があるのでしょうか?

また、鐘をつく回数や時間帯に決まりはあるのでしょうか?調べてみました!

 

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除夜の鐘の意味とは?

「除夜の鐘」の読み方は「じょやのかね」です。

 

まず除夜の鐘にはどういった意味があるのでしょうか?

除夜の鐘は、仏教の年中行事のひとつで、12月31日の夜にお寺の鐘をつき、その音を聞くことによってこの一年のうちに作った罪を懺悔(ざんげ)し、煩悩を取り除き、清らかな心身になって新年を迎えるための行事とされています。

 

「除」という字には、古いものを捨てて新しいものを迎えるという意味があり、一年の最後の新しい年を迎える大晦日のことを「除日(じょじつ)」といい、「除夜」は「除日の夜」という意味です。

つまり、一年最後の大晦日の夜につく鐘なので「除夜の鐘」というのですね。

 

除夜の鐘の由来とは?

除夜の鐘の起源は定かではありませんが、鎌倉時代(1185年~1333年)に中国の宋(そう・960年~1279年)から日本へ伝来したと考えられています。

 

中国では、鐘をつくことで煩悩を祓(はら)うと信じられており、毎月月末に寺院で鐘をついていたそうですが、宋の時代になってから大晦日だけつくようになったようです。

年が変わる大晦日に鐘をつくことで、悪い鬼がやってくるのを防ぐ意味があったのではないかと考えられています。

 

中国では除夜の鐘をつくお寺は次第に減っていったそうですが、現在も除夜の鐘をつく風習は残っているようです。

 

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日本では、仏教を広め信者を増やすための布教活動の一環として除夜の鐘が始まったのではないかと考えられています。

明治時代になると多くのお寺で除夜の鐘がつかれるようになり、昭和になってから一般的に浸透したといわれています。

 

回数が108回の理由とは?

鐘をつく回数の108回ですが、この回数にはどのような意味があるのでしょうか?

以下のように諸説あります。

 

煩悩の数という説

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「煩悩(ぼんのう)」は仏教の言葉です。

心身を悩ませ、苦しめ、惑わせ、汚すもので心の乱れを生み出すものという意味があります。

 

人間の煩悩の数は108つあるとさており、鐘を1回つくごとに煩悩が1つ消えて行くと考えられています。

そのため、すべての煩悩を祓うために108回つくといわれています。

 

煩悩の数が108つある理由については諸説ありますが、一説には「六根(ろっこん)」からきているといわれています。

 

「六根」とは人間の6つの認識器官である「眼・耳・鼻・舌・身・意」のことで、六根によって感情が生まれるといわれています。

 

感情は「好(こう・良い)・悪(あく・悪い)・平(へい・どちらでもない)」の3つに分けられます。

そして、感情3つはさらに「染(せん・汚い感情)」「浄(じょう・清らかな感情)」の2つに分けられます。

そしてさらに、それぞれを三世(さんぜ)「過去・現在・未来」に分類することができます。

 

計算すると「6(六根)×3(好悪平)×2(染浄)×3(三世)=108」が煩悩の数となります。

 

 

一年間を表しているという説

108という数字は一年間を表すという説があります。

 

一年は月の数が12か月あるので「12」

二十四節気(にじゅうしせっき・一年間を24等分したもの)の数が「24」

七十二候(しちじゅうにこう・古代中国で考案された季節を表す方法)の数が「72」

 

すべてを足すと「12+24+72=108」になります。

 

関連:『二十四節気』の読み方と意味とは?その覚え方

関連:【七十二候一覧】七十二候の読み方と意味とは?

 

 

四苦八苦の数という説


 

仏教では、人は生きている時に「四苦八苦(しくはっく)」に悩まされると考えます。

仏教における根本的な四苦である「生」「老」「病」「死」に、「愛別離苦」「怨憎会苦」「求不得苦」「五蘊盛苦」の四苦を加えて「四苦八苦」といいます。

 

意味は以下のようになります。


四苦八苦意味
生(しょう)この世に生まれること
老(ろう)年老いていくこと
気力体力などすべてが衰えてゆくこと
病(びょう)病気のこと
病気の痛みや苦しみに悩まされること
死(し)死ぬこと
死ぬことへの恐怖や、死んだ先がどうなるかという不安のこと
愛別離苦
(あいべつりく)
愛する者と別離すること
怨憎会苦
(おんぞうえく)
怨み憎んでいる者に会うこと
求不得苦
(ぐふとくく)
求める物が得られないこと
五蘊盛苦
(ごうんじょうく)
「五蘊」とは人間の肉体と精神のこと。五蘊が思うがままにならないこと
 

四苦=「4×9=36」、八苦=「8×9=72」となり、36と72を足して「108」となります。

 

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鐘をつく時間は何時から?

鐘をつく時間帯はお寺や地域によって違いますが、多くのお寺では22時半~23時ごろからつき始めるようです。

鐘のつき方は以下のようにさまざまです。

 

●年内に108回打ち終えて清らかな心身となって新年を迎える

●年内に107回打ち終えて、新年を迎えてから最後の1回を打つ

●大晦日から新年にかけて年をまたいで108を打つ

 

除夜の鐘をつくときの作法は?

除夜の鐘は、そのお寺の僧侶だけがつく場合もあれば、参拝客にもつかせてくれる所もあります。

除夜の鐘をつかせてもらえる場合は以下の作法・マナーに気をつけましょう。

 

① 順番を待つ間は、騒いだり大声をだしたりせず、静かに待ちましょう。

順番がきたら、鐘に向かって合掌をします。

③ 鐘を1回つきます。

④ 鐘に向かって合掌をし、心の中で新年の抱負や願い事などを念じます。

⑤ 速やかに次の人と交代します。

 

お寺によっては鐘を打つ所にご住職や僧侶の方が立っていて打ち方を教えてくださったり、お子さんのサポートをしてくださったりします。

鐘をうち終わってその場を去る際には、ご住職や僧侶の方が合掌をされますのでこちらも合掌をしましょう。

 

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除夜の鐘を一般の人につかせてくれるお寺は日本各地にあります。

お寺によっては108回以上になっても参拝客全員につかせてくれるところもありますが、108回ぴったりにするため事前に整理券を配布してにするところもありますので事前に確認しておきましょう。

今年は自分の手で鐘をつき、煩悩や穢れを祓って清らかな気持ちで新年を迎えられてはいかがでしょうか。

 

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