暑中見舞いは聞いたことがあるけれど、寒中見舞いってあまり聞かない・・・という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
暑中見舞いが「一年で一番暑いときに相手の健康を気遣う便り」なのに対し、寒中見舞いは「一年で一番寒いときに相手の健康を気遣う便り」です。
では、「寒中見舞い」はいつ出せばいいのでしょう?書き方の文例・テンプレートもご紹介いたします。
Contents/目次
いつ出すせばいいの?
寒中見舞いは一年で一番寒いときに相手の健康を気遣って出す便りですので、松の内(お正月の松飾などを飾っておく期間)があけてから立春(りっしゅん・暦の上で春が始まる日。2月3日の節分の翌日)になるまでの間に出します。
松の内は関東では1月7日、関西では1月15日までですので、2021年の場合は、関東では1月8日~2月2日、関西では1月15日~2月2日に出すといいでしょう。
関東にお住まいの方で関西の方に送る場合は、注意が必要ですね。
年賀状は松の内までに出すものですから、もし、返礼が遅くなってしまい松の内を過ぎる場合は寒中見舞いを出します。
また、喪中であることを知らずに年賀状を出してしまったときのお詫びや喪中であることを知らない相手から年賀状が届いたときの返礼などにも寒中見舞いを出します。
年賀状の返礼の場合は、遅くなると相手に失礼だということもあり、松の内が過ぎたらなるべく早く出す方が良いとされています。
寒中見舞いの書き方
季節の挨拶状としての寒中見舞いの基本的な構成は以下の通りです。
1.季節の挨拶文
2.相手の体調を気遣う文
3.日付(令和○○年○月○日、もしくは令和○○年○月だけでもいいです。)
※1と2の間に、年賀状の返礼が遅れた場合や喪中のお知らせの文が加わります。
寒中見舞いの文例集・テンプレート
色々なシュチュエーションの文例やテンプレートを紹介します。
年賀状の返礼が遅れた場合
寒中お見舞い申し上げます。
このたびはご丁寧な新年の賀詞をいただきましてありがとうございました。
新年のご挨拶が遅くなり申し訳ございません。
皆様には佳き年をお迎えなされましたご様子心からお喜び申し上げます。
本年も変わらぬお付き合いをお願い申し上げますとともに、皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
この冬は例年になく寒さが厳しいようです。皆様もどうかご自愛くださいませ。
日付
喪中であることを知らずに年賀状を出したときのお詫び
寒中お見舞い申し上げます。
このたびは、ご服喪中とは存じ上げず年頭のご挨拶を差し上げてしまいましたことを深くお詫び申し上げます。
お悔みにも伺わず大変失礼いたしました。
寒い日が続きます。お風邪など召しませんようくれぐれもご自愛ください。
日付
喪中であることを知らない相手から年賀状が届いたときの返礼
寒中お見舞い申し上げます。
お年賀のご挨拶ありがとうございました。
皆様には佳き年をお迎えなされましたご様子、心からお喜び申し上げます。
昨年○月に母が他界いたしましたので、年末年始のご挨拶を控えさせていただきました。
本来ならば旧年中にお知らせ申し上げなければならないところ年を越しての事となり深くお詫び申し上げます。
本年も皆様にとりまして良い年でありますよう心からお祈りいたしております。
日付
最近では年賀状は送らず、メールやSNSで済ませる人も増えているようです。
季節の挨拶状を送る習慣も、若い世代は知らない人が多いのかもしれません。
ですが、お友達ならメールでよくても、目上の方だとそうはいきませんよね?
寒中見舞いの書き方を知っていたら、いつか役に立つ日がくるかもしれませんよ。
便利な世の中になり、電話やメールですぐにお互いの近況を報告することができますが、時には、筆やペンで相手のことを想いながら文章を書き、ポストに投函し、数日間かけて近況報告しあうのもいいかもしれませんね。
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