【2024年】立春はいつ?節分との関係は?立春大吉のお札の貼り方とは?

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暦の上では春といわれる「立春」ですが、まだまだ冬の寒さが厳しいころですよね。

季節はゆっくりと移り変わっていきますので、立春を過ぎれば少しずつ暖かくなっていくといわれています。

 今回は、立春はいつなのか、節分との関係、「立春大吉」のお札の貼り方などについてご紹介します。

 

 

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目次

2024年の立春はいつ?

 2024年の「立春」は2月4日(日)です。

立春は、「二十四節気(にじゅうしせっき)」のひとつで一年で一番最初の節気にあたります。

二十四節気

 

二十四節気とは1年間の季節を四季よりも細かく24個に分けたもので、太陽の黄道上(太陽の通り道)の位置によって算出されるものです。

立春は「この日から春が始まる」という意味があります。

 

 節分が2月3日でその翌日の2月4日は立春と覚えている人も多いとは思いますが、実は、立春は必ずしも2月4日ではないのです。

これは、立春が太陽の運行に基づいて算出されているため、日付がその年によって異なるからです。

 

1985年から2020年までは2月4日でしたが、2021年は2月3日でした。

2022年から3年間は2月4日となり、2025年は2月3日となる予定です。

 

節分との関係は?

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「節分」とは「季節を分ける」という意味があります。

 

季節を分ける日は一年間に4回あり、春夏秋冬それぞれに始まりの日が決められています。

●春は「立春(りっしゅん)」

 

●夏は「立夏(りっか)」

 

●秋は「立秋(りっしゅう)」

 

●冬は「立冬(りっとう)」

と呼ばれています。

 

この、春夏秋冬それぞれが始まる日の 前日のことを「節分」というのです。

 

 

一年間に4回ある節分ですが、「立春」の前日だけを「節分」だと思っている人も多いですよね。

これは、室町時代(1338年~1573年)ごろに「立春」を重要視するようになったことが理由です。

「立春」は、冬から春になる時期で一年の境目であることから、新年を迎えるのと同じくらい大事な日として特に重要視され、立春の前日の「節分」に豆をまいて鬼を追い払う行事として庶民にも定着していきました。

そして、江戸時代(1603年~1868年)ごろから一般的に 「節分」といえば「立春の前日」を指すようになったのです。

 

 

立春と節分の関係は、お正月と大晦日と同じようなものと考えるとわかりやすいかもしれません。

「立春=お正月」「節分=大晦日」ということですね。

すでに説明したとおり立春はその年によって日付が変わりますので、節分の日付もそれにあわせて変わります。

 

関連:【2024年】節分はいつ?本当の意味と由来とは?地域別の節分の食べ物

 

  

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「立春大吉」のお札の意味とは?

「立春大吉」厄除けのお札です。

新しい年の始まりである「立春」の早朝に、一年間の厄除けの願いを込めて禅宗のお寺の門に貼る習慣が由来といわれています。

その風習が庶民に広がり、現在は一般のご家庭でも玄関などにお札を貼るようになりました。

 

お札に書かれている「立春大吉」の文字を見てください。

左右対称になっているように見えませんか?

 

立春大吉

 

お札を裏から見ても、表から見ても「立春大吉」と書かれているように見えますよね。

そのため、このお札を玄関などに貼っておくと鬼が入ってきて振り返った時に同じように「立春大吉」と書かれたお札を目にすることになります。

鬼は「まだこの家に入っていなかったのか」と勘違いをして逆戻りし、結果として玄関から出ていくといわれています。

鬼が出ていくことでで、一年間平穏無事にすごせる・・・ということですね。

 

関連:【2024年】厄年の意味と男女の年齢一覧!厄払いはいつまで行けばいい?

 

「立春大吉」のお札はどこで手に入るの?

立春大吉のお札は、曹洞宗のお寺で作られ、檀家に配られることが多いです。

しかし、現在は、一般のご家庭でも玄関などにお札を貼ることがあり、お寺や神社で授与しているところもあります。

また、以下のリンク先のように郵送で取り寄せることもできます。

外部リンク:立春大吉縁起 |出雲大社相模分祠

 

また、以下のように自分で作ることもできます。

筆と和紙(半紙、コピー用紙など、白い紙ならOK)を準備する
縦に「立春大吉」と書く
なるべく左右対称になるように書く
上手な字ではなくてもいいので、厄除けの願いを込めて書く

 

「立春大吉」のお札を貼る場所

「立春大吉」のお札は玄関に貼るのが一般的ですが、他の場所にも貼ることがあります。

 

●玄関扉

●門

●子供部屋の扉

●お客様を招く大切な部屋の扉

●玄関を入ってすぐの柱

●家の鬼門
※鬼が出入りする方角として忌み嫌われる北東の方角

●神棚に供える

 

「立春大吉」のお札を貼ってはいけない場所

水回りは悪い気が集まるといわれているので以下の場所には貼らないようにしましょう。

 

●お風呂

●トイレ

●洗面所

●キッチン
※キッチンの場合、後ほど紹介する鎮防火燭のお札と一緒に貼る場合は貼ってもいいです

 

「立春大吉」のお札の位置・貼り方

立春大吉のお札の位置や貼り方は以下のとおりです。

 

目線の高さまたは、目線より高い位置に貼る

お札は神様の分身と考えられているので、人の目線より低い位置に貼るのは失礼にあたるからです。

 

扉やドアの真ん中や、向かって右側に貼ります。

お札は、扉やドアの真ん中や、向かって右側に貼ります。

また、外から入ってくる厄を除けるので、お札は外に向けて貼ります。

 

のりやテープで貼りましょう

神様の分身に傷をつけることも避けた方が良いので、画びょうや釘(くぎ)は使わないようにしましょう。

 

「立春大吉」のお札の貼り方の具体例

玄関を例にすると以下の通りになります。(地域やご家庭によっては異なる場合もありますのでご確認ください。)

 

玄関扉が2枚の引き戸の場合・・・

●右側の扉の真ん中に貼る。

 

●右側の扉の右端に貼る。

 

●右側の扉の周りの右側に貼る。

 

玄関扉が1枚の場合・・・

●扉の真ん中に貼る。

 

●扉の右端に貼る。

 

●扉の周りの右側に貼る。

 

その他、門、柱、鬼門などは、目線の高さ・目線より高い位置に貼ります。

 

鎮防火燭のお札とは?

「立春大吉」だけでもいいのですが、「鎮防火燭(ちんぼうかしょく)」というお札を一緒に貼ることも多いです。

「鎮防火燭」には、火災を鎮め防ぐという意味があります。

立春の時期は春一番のように強い風が吹いたり、空気が乾燥したりするので火災が起きやすい時期です。

そのため、「立春大吉」といっしょに「鎮防火燭」のお札も貼って火災を防ぐ目的があります。

 

いっしょに貼る場合は「立春大吉」は右側、「鎮防火燭」は左側に貼ります。

 

「立春大吉」と「鎮防火燭」を貼る場所は玄関とキッチンが多いようです。

先ほどキッチンには「立春大吉」は貼らないと説明しましたが、火を使う場所のため「鎮防火燭」を貼る場合は、いっしょに貼っても大丈夫です。

 

「立春大吉」と「鎮防火燭」のお札の貼り方の具体例

玄関を例にすると以下の通りになります。(地域やご家庭によっては異なる場合もありますのでご確認ください。)

 

玄関扉が2枚の引き戸の場合・・・

●右側の扉の真ん中に並べて貼る(右側に「立春大吉」、左側に「鎮防火燭」)

 

●右側の扉の右端に「立春大吉」、左側の扉の左端に「鎮防火燭」を貼る。

 

●扉の周りの右側に「立春大吉」、扉の周りの左側に「鎮防火燭」を貼る。

 

●引き戸が重なる真ん中部分の上部に並べて貼る(右側に「立春大吉」、左側に「鎮防火燭」)

 

玄関扉が1枚の場合・・・

●扉の右端に「立春大吉」、左端に「鎮防火燭」を貼る。

 

●扉の周りの右側に「立春大吉」、左側に「鎮防火燭」を貼る。

 

その他、家の中、門、柱、鬼門などに貼る場合も目線の高さ・目線より高い位置に、「立春大吉」は右側、「鎮防火燭」は左側に並べて貼ります。

 

お札を貼る時間

立春の日の早朝に貼ると良いといわれています。

または、立春の日、立春の期間ならいつでも良いともいわれています。

 

2024年の立春の日は、2月4日(日)

立春の期間は、2月4日(日)~2月18日(日)(雨水の前日)までです。

 

貼り替えはいつ?

お札は一年間貼り続け、翌年の立春に貼り換えます

 

処分方法は?

●新しいお札をいただくときに古いお札を持って行き、交換してもらう。(その後、お焚き上げしてくださいます)

●神社やお寺の古いお札を納める箱に入れる。(その後、お焚き上げしてくださいます)

●神社やお寺でお焚き上げをしてもらう。

●自宅でお清めの塩をふって、ゴミとして処分する。

 

いずれにしても、一年間の感謝の気持ちを忘れないように処分しましょう。

 

 

立春がどういう日なのか、あまり知らなかった人もいらっしゃるのではないでしょうか?

立春にはぜひ、立春大吉のお札を貼ってみましょう。

「自分で作ったほうが効果がある」ともいわれているようですよ。

上手な字ではなくてもいいので、なるべく左右対称になるように願いを込めて丁寧に作りましょうね!

 

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