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関東と関西はどこからどこまで?それぞれ何県あるの?「関」の意味とは?

      2019/05/22


 

私たちは普段「関東出身の人」とか「関西のグルメ」とか「関東風」「関西風」など、関東と関西を使い分けていますが、境界はどこあたりなのかご存知ですか?

「なんとなく、あのあたりが関東で、あのあたりが関西なんじゃないの?」と地域が曖昧な人も多いかもしれませんね。

また「関東」と「関西」には「関」という漢字が含まれていますが、この「関」とはどんな意味があるのでしょう?

今回は、関東と関西について調べてみました。


関東はどこからどこまで?何県あるの?

関東がどの範囲なのか、実は明確な定義はありません。

一般的には東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、群馬県、茨城県、栃木県の一都六県を指していますが、法律などで定められているわけではありませんので、場合によっては長野県も「関東」ということがあるようです。

一都六県の「関東」は面積が広く人口も多いため、利根川を境界線にして「北関東(群馬県、茨城県、栃木県)」と、「南関東(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)」に分けることもあります。

一都六県に山梨県が加わり一都七県になると「首都圏」と呼ばれます。


関西はどこからどこまで?何県あるの?

関東と同じく、関西がどの範囲なのか明確な定義はありません。

一般的には大阪府、京都府、奈良県、兵庫県、和歌山県、滋賀県の二府四県を指しています。

ほかに福井県、徳島県、鳥取県を加えた二府七県を「関西」ということがありますし、広島県や岡山県を加える場合もあるようです。

二府四県に三重県が加わり二府五県になると「近畿地方」と呼ばれます。


関東と関西の「関」の意味とは?

「関東」と「関西」の「関」とは、「関所(せきしょ)」のことです。

そして「関東」とは「関所の東の地域」を指し、「関西」とは「関所の西の地域」を指します。

 

「関所」とは、交通の要所や地域の境などに設置されていたもので、そこを通る人や物を監視する役目がありました。

昔は現在のように自由に日本各地を行き来することはできず、人々は関所で検査を受け、荷物の確認をしたり、通行許可証などの提示をしなければなりませんでした。

 

現在の京都が日本の中心として権力があった時代は、現在の滋賀県の「逢坂の関所」よりも西を「関西」と呼んでいたそうです。

 

鎌倉時代(1185年~1333年)になると、現在の福井県の「愛発の関所」、岐阜県の「不破の関所」、三重県の「鈴鹿の関所」の三カ所が関所になり、西側を「関西」、東側を「関東」と呼びました。

関西は現在とほぼ同じですが、関東には愛知県や山梨県も含まれていました。

そして、江戸時代(1603年~1868年)になると、現在の神奈川県の「箱根の関所」、東京都の「小仏の関所」、群馬県の「碓氷の関所」の三カ所が関所となり、現在の「関東」と同じ一都六県を「関東」と呼ぶようになったのです。

 


 

「関東」と「関西」について、明確な定義はないのですね。

「なんとなく、関東はこの辺、関西はこの辺」と曖昧に思っていた人もいらっしゃると思いますが、それで良いのかもしれませんね。

同じ日本という国ですが、関東と関西にはいろいろな違いがあります。

人の行き来が簡単ではなかった時代だったからこそそれぞれの土地でそれぞれの文化が育まれたのですね。

 

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