暑い季節になると、テレビやラジオで「今日は真夏日です」とか「今夜は今年最初の熱帯夜です」という言葉を耳にする機会が増えますよね。
暑い日を表すために「夏日」「真夏日」「猛暑日」「酷暑日」「熱帯夜」などと使い分けているわけですが、その定義とはどういうものなのでしょう?
なんとなく、文字をみて「酷暑日が一番気温が高いのかな?」と想像してしまいますが、きちんとした定義があるようですのでわかりやすく解説します。
夏日とは?
読み方は「なつび」です。
日中の最高気温が25℃以上の日を指します。
日中とは、午前9時頃から18時頃までです。
真夏日とは?
読み方は「まなつび」です。
日中の最高気温が30℃以上の日を指します。
猛暑日とは?
読み方は「もうしょび」です。
日中の最高気温が35℃以上の日を指します。
酷暑日とは?
読み方は「こくしょび」です。
日中の最高気温が35℃以上の日を指します。
熱帯夜とは?
読み方は「ねったいや」です。
夜間の最低気温が25℃以上の日を指します。
夜間とは、18時頃から翌日の午前6時頃までです。
「猛暑日」と「酷暑日」の定義は同じ?
「猛暑日」と「酷暑日」の定義が「日中の最高気温が35℃以上の日」ということで同じことに気づきましたか?
これはなぜかというと「猛暑日」という新しい気象用語が公式発表される前に、マスコミが日中の最高気温が35℃以上の日を「酷暑日」として使用していました。
そのため「酷暑日」が定着して一般化してしまったのですが、 正式な気象用語は「猛暑日」です。
十数年前まで、日中の最高気温が35℃以上になることは滅多にありませんでした。
そのため、30℃以上の日を指す「真夏日」という気象用語はあったのですが、35℃以上の日を指す気象用語がなかったのです。
しかし、2006年の夏に西日本を中心に35℃以上の日が続き、マスコミが「酷暑日」という言葉を使用するようになったそうです。
そして「酷暑日」という言葉が一般化してしまいましたが、気象庁は2007年4月に「日中の最高気温が35℃以上の日は猛暑日」と正式発表しました。
「猛暑日」が正式な気象用語となったので、「酷暑日」は「猛暑日」の俗称という位置づけになったのです。
それぞれの定義がわかりましたね。
人が暑さを感じるのは、気温だけではなく湿度も関係していますが、湿度は定義には含まれていません。
同じ気温だった場合、湿度が高ければ暑さをより感じ、湿度が低ければ暑さが和らぐそうです。
また、気温が35℃以上で湿度が55%以上のときは、じっとしていても熱中症の危険性があるそうです。
温度計だけではなく湿度計も気にしながら、エアコンを上手に使って夏を元気に過ごしたいですね。
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