暑さが厳しいころ、日ごろお世話になっている方や友人知人に「暑中見舞い」や「残暑見舞い」を送ったり、もらったりしたことがありますよね?
ですが、
「暑中見舞いを送りたいけどどう書けばいいの?」
「もらったけれどどう返事をしたらいいの?」
「暑中見舞いをもらったら残暑見舞いで返事をすればいいの?」
など、ちょっと悩んでしまう人も多いようですね。
今回は、「暑中見舞い」と「残暑見舞い」を出す時期や書き方の文例を紹介します。
この記事を読めば「書き方がわからない!」そんなあなたの悩みは解決しますよ!
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「暑中見舞い」「残暑見舞い」の意味は?
「暑中見舞い」や「残暑見舞い」は、
日ごろお世話になっている方や、友人知人に安否を尋ね、自身の近況報告をする意味で送ります。
「暑中」は「夏の一番暑い時期」を指します。
「残暑」は「夏の一番暑い時期が終わって暑さが残るころ」を指します。
昔は、お盆に里帰りするときに、ご先祖様へお供え物を持っていく風習がありました。
やがてこの風習はお中元へと受け継がれ、簡略化されて手紙で済ませるようになったのが暑中見舞いだといわれています。
「お中元は贈り物」
「暑中見舞いは手紙での近況報告」
ということで、目的が違いますので、両方送っても問題ありません。
お中元のお礼状として暑中見舞い、残暑見舞いを出すこともあります。
関連:2023年お中元の期間はいつからいつまで?お中元ギフトはいつまでに贈ればいい?
また、暑中見舞いはお祝いごとではありませんので、自分や相手が喪中の場合でも控える必要はありません。
しかし、自分に不幸があって気持ちが落ち込んでいる時に無理に出す必要はありませんし、相手が喪中の場合は派手なイラストや楽しそうな文章は避け、相手を気遣う文章にすると良いでしょう。
2023年「暑中見舞い」「残暑見舞い」を出す時期は?

暑中見舞いと残暑見舞いを出す時期は一般的以下のとおりです。
暑中見舞いは「梅雨明けから立秋まで」
残暑見舞いは「立秋から8月いっぱいまで」
立秋(りっしゅう)は一年間を24等分した「二十四節気(にじゅうしせっき)」のひとつで、毎年8月7日ごろになります。
それでは2023年の具体的な日付はいつになるのでしょうか?
2023年の立秋は8月8日(火)ですので
暑中見舞いの時期は、梅雨明けから8月8日(火)まで
残暑見舞いの時期は、8月9日(水)から8月31日(木)まで
となります。
この期間に届くほうを選んで出すといいですよ!
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「暑中見舞い」「残暑見舞い」の文例

特に決まった形式はありませんが、一般的には
1. 季節の挨拶
2. 安否を尋ねる言葉や無沙汰を詫びる言葉
3. 近況報告
4. 相手の無事を祈る言葉
5. 日付・差出人
の順で書きます。
また、季節の挨拶状では、句読点を使うと、
「相手に対し、句読点のない文章を読めない人として見下している」
という考え方もあるため、句読点は不要といわれています。
「現在はそこまで気にする必要はない」という意見もありますが、ここでの文例は句読点を入れずに紹介しています。
文章が長くならないよう気を付け、句読点は入れずに空欄や改行で読みやすくしましょう。
1. 季節の挨拶
■暑中見舞い
「暑中お見舞い申し上げます」
「暑中お伺い申し上げます」
■残暑見舞い
「残暑お見舞い申し上げます」
「残暑お伺い申し上げます」
2. 安否を尋ねる言葉
■暑中見舞い
「猛暑が続いておりますが いかがお過ごしでしょうか」
「梅雨が明けて夏本番となりましたが お元気でお過ごしですか」
「昨年にも増して暑さが厳しいですが みなさまいかがお過ごしでしょうか」
「暑い日が続いておりますが お変わりなくお過ごしでしょうか」
「寝苦しい日々が続いていますが みなさまお元気ですか」
「盛夏の候 みなさま健やかにお過ごしのこととお喜び申し上げます」
■残暑見舞い
「夏の疲れが出るころですが お元気ですか」
「立秋とは名ばかりの暑い日が続きますが いかがお過ごしでしょうか」
「暦の上では秋というのに 連日の猛暑にいささか参っておりますが みなさまいかがお過ごしでしょうか」
「朝夕には秋風を感じられるようになりました。みなさまお変わりなくお過ごしのことと存じます」
「立秋とは名ばかりで 連日の厳しい暑さが堪えますが お元気でお過ごしでしょうか」
「炎暑が続き 秋の訪れが待ち遠しい今日この頃ですが お元気でしょうか」
3. 近況報告
ご自身の近況報告をしてください。
4. 相手の無事を祈る言葉
■暑中見舞い
「暑さ厳しき折柄 くれぐれもご自愛のほどお祈り申し上げます」
「炎暑酷暑のみぎり お体を大切にお過ごしください」
「今年の夏は例年にない暑さかと申します くれぐれもご自愛くださいますようお祈り申し上げます」
「まだしばらくは暑さも続くようですが お体大切にお過ごし下さいますようお祈りしております」
「時節柄夏負けなどなさらないよう ご自愛のほどお祈り申しあげます」
■残暑見舞い
「まだまだ暑い日が続くようです お体大切にお願い申し上げます」
「秋風を感じるのはまだ少し先になりそうです どうかご自愛ください」
「まだしばらくは厳しい暑さが続くと思いますが 体調管理には充分気をつけてお過ごしください」
「夏の疲れが出やすい頃ですのでどうぞご自愛のうえお過ごし下さい」
「まだまだ炎暑きびしき折 ご自愛ください」
5. 日付
「8月1日」のように具体的な日にちは書きません。
日付は以下のように書きます。
■暑中見舞い
「2023年 盛夏」
■残暑見舞い
「2023年 晩夏」
「2023年 立秋」
「2023年 葉月」(葉月:8月)
なお、暑中見舞い、残暑見舞いには「拝啓」や「敬具」などの頭語や結語は不要です。

夏の暑い時期、郵便受けに一枚のハガキが届いていたら、ちょっと暑さを忘れそうな、爽やかな気持ちになれそうではありませんか?
電話やメール、SNSで簡単に安否を尋ねることはできますが、ハガキを買って、書いて、切手を貼って、ポストに投函して・・・たくさんの手順を踏んで自分のところに届くなんて、ステキですよね。
今年の夏は、相手のことを思い浮かべながら、暑中見舞いや残暑見舞いを書いてみてはいかがでしょうか?
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