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時候の挨拶・季節の挨拶 1月~12月(上旬・下旬・中旬)の手紙やビジネスで使える例文

      2019/08/27

親しい友人などに手紙を書くときには、手紙の書き方をそれほど悩まず、普段の会話のように書いてもなんの問題もありませんが、目上の人や、ビジネスなどではどうでしょうか?

手紙の書き方にはルールがあり、「頭語」の次に「時候の挨拶」「季節の挨拶」、続けて相手を気遣う言葉を書き、本題に入ります。

ひと月の中でも上旬、中旬、下旬で「時候の挨拶」や「季節の挨拶」は変化していきますので、月ごとにご紹介します。

 


「時候」とは?

時候の読み方は「じこう」です。時候とはその時の陽気、四季折々の気候、天候という意味です。

 

手紙のマナー、「時候の挨拶」や「季節の挨拶」の構成

「時候の挨拶」や「季節の挨拶」は、「拝啓」や「謹啓」といった「頭語(とうご)」に続く礼儀文です。

 

「時候の挨拶」や「季節の挨拶」に続けて、相手を気遣ったり、安否を尋ねる言葉を書くことが手紙のマナーとなっています。

 

つまり、

頭語+(「時候の挨拶」や「季節の挨拶」)+相手を気遣ったり安否を尋ねる言葉

という構成になります。

時候の挨拶や季節の挨拶は「~の候」を用いる場合とそうでない場合がありますのでそれぞれ紹介していきたいと思います。

ビジネスでは「~の候」を用いることが多いようです。

それでは、月ごとにどのような挨拶があるのかご紹介します。


1月~12月(上旬・中旬・下旬)の「時候の挨拶」「季節の挨拶」

1月

2月

3月

4月

5月

6月

7月

8月

9月

10月

11月

12月

 

1月の「時候の挨拶」「季節の挨拶」

「~の候」を用いる場合

◆1月中はいつでも

●「厳寒(げんかん)の候」

●「厳冬(げんとう)の候」

厳寒と厳冬は、寒さが最も厳しい時期を表し、立春(毎年2月4日ごろ)の前日まで用いる言葉です。

 

◆1月上旬

●「初春(しょしゅん)の候」

春の初めという意味で、1月上旬から1月中旬まで、新年の挨拶や年賀状などに用いる言葉です。

 

●「新春(しんしゅん)の候」

新しい春という意味で、1月上旬から1月中旬まで、新年の挨拶や年賀状などに用いる言葉です。

 

●「小寒(しょうかん)の候」

小寒の時期に用いる言葉で、小寒は毎年1月5日ごろです。

小寒の期間は毎年1月5日ごろから1月19日ごろなので、この期間に用いると良いでしょう。

 

 

◆1月中旬

●「小寒(しょうかん)の候」

小寒の時期に用いる言葉で、小寒は毎年1月5日ごろです。

小寒の期間は毎年1月5日ごろから1月19日ごろなので、この期間に用いると良いでしょう。

 

 

◆1月下旬

●「大寒(だいかん)の候」

大寒の時期に用いる言葉で、大寒は毎年1月20日ごろです。

大寒の期間は毎年1月20日ごろから2月3日ごろなので、この期間に用いると良いでしょう。

 

「~の候」を用いない場合

◆1月上旬

●「新春とはいえ厳しい寒さが続きます」

●「初春を迎え、新たな気持ちでお過ごしのことと存じます」

●「新年を迎え、みなさまご壮健のことと拝察いたします」

 

 

◆1月中旬

●「早いもので松の内も過ぎ、お正月気分が抜ける頃となりました」

●「寒の入りとともに、厳しい寒波がやってまいりました」

●「寒中にもかかわらず、暖かい日が続いております」

 

 

◆1月下旬

●「凛とした冷たい空気に、風花が美しく舞う今日この頃」

●「寒さが一段と厳しくなりましたが、いかがお過ごしでしょうか」

●「大寒に入り、例年より寒さが身に染みるこのごろです」

 

2月の「時候の挨拶」「季節の挨拶」

「~の候」を用いる場合

◆2月中ならいつでも

●「梅花(ばいか)の候」

梅花とは、梅の花のことです。梅の花が咲く2月から3月に用いる言葉です。

 

●「向春(こうしゅん)の候」

向春とは、春に向かう季節を意味しており、2月中はいつでも用いることができます。

 

 

◆2月上旬

●「立春(りっしゅん)の候」

立春の時期に用いる言葉で、立春は毎年2月4日ごろです。

立春の期間は毎年2月4日ごろから2月18日ごろなので、この期間に用いると良いでしょう。

 

 

◆2月中旬

●「春寒(しゅんかん)の候」

●「余寒(よかん)の候」

春寒と余寒は、立春の後にも寒さが残る季節という意味で、立春が過ぎてから2月下旬ごろまでに用いる言葉です。

 

 

◆2月下旬

●「春寒(しゅんかん)の候」

●「余寒(よかん)の候」

春寒と余寒は、立春の後にも寒さが残る季節という意味で、立春が過ぎてから2月下旬ごろまでに用いる言葉です。

 

「~の候」を用いない場合

◆2月上旬

●「梅の蕾が膨らみ始め、春の訪れを感じる今日この頃」

●「暦の上では春ですが、まだまだ寒さが厳しいです」

●「春とは名ばかりの風の寒さです」

 

 

◆2月中旬

●「梅のさわやかな香りがただよう今日この頃」

●「春の訪れを少しずつ感じることができるようになりました」

●「陽射しが春めいてまいりました」

 

 

◆2月下旬

●「花粉症には辛い季節がやってまいりました」

●「春一番が吹き、春がまた一歩近づいてきました」

●「寒さの中にも春の足音が聞こえています」

 

3月の「時候の挨拶」「季節の挨拶」

「~の候」を用いる場合

◆3月中ならいつでも

●「梅花(ばいか)の候」

梅花とは、梅の花のことです。梅の花が咲く2月から3月に用いる言葉です。

 

 

◆3月上旬

●「浅春(せんしゅん)の候」

浅春とは、春の初めの寒さがまだ残る時期という意味で、3月上旬から3月中旬ごろまで用いる言葉です。

 

 

◆3月中旬

●「浅春(せんしゅん)の候」

浅春とは、春の初めの寒さがまだ残る時期という意味で、3月上旬から3月中旬ごろまで用いる言葉です。

 

●「春風(しゅんぷう)の候」

春風とは、春の穏やかな風が吹く時期という意味で、3月中旬から3月下旬ごろまで用いる言葉です。

 

 

◆3月下旬

●「春暖(しゅんだん)の候」

春暖とは、春の暖かさを感じる時期という意味で、4月になっても雪が残る地域などは4月になっても用いることができます。

 

 

「~の候」を用いない場合

◆3月上旬

●「桃の節句もすぎ、暖かくなってまいりました」

●「日ごと陽射しが春らしくなってまいりました」

●「桃の香りが優しく香る時期になりました」

 

 

◆3月中旬

●「一雨ごとに春めいてまいりましたがいかがお過ごしでしょうか」

●「春風が心地よく感じます」

●「桜の花が待ち遠しい今日この頃」

 

 

◆3月下旬

●「暑さ寒さも彼岸までといいます」

●「桜の便りが届き始めました」

●「春眠暁を覚えずと申しますが、いかがお過ごしでしょうか」

 


4月の「時候の挨拶」「季節の挨拶」

「~の候」を用いる場合

◆4月中ならいつでも

●「陽春(ようしゅん)の候」

陽春とは、春まっさかりの時期という意味で、4月中ならいつでも用いることができます。

 

●「桜花(おうか)の候」

桜花とは、桜の花が咲く時期という意味で、4月中ならいつでも用いることができます。

 

●「春爛漫(はるらんまん)の候」

春爛漫とは、春の花が咲き、光に満ちた様子を表しており、4月中ならいつでも用いることができます。地域によって春の花が咲く時期が違いますので、実際に花が咲くようになってから使うようにしましょう。

 

●「晩春(ばんしゅん)の候」

晩春とは、春の終わりという意味で、4月中ならいつでも用いることができます。

 

 

◆4月上旬

●「花冷え(はなびえ)の候」

花冷えとは、桜の花が咲き誇る暖かい時期に、一時的に寒さが戻ることをいい、4月上旬に用いる言葉です。

 

 

◆4月中旬

●「惜春(せきしゅん)の候」

惜春とは、春が過ぎるのを惜しむ時期という意味で、4月中旬から下旬に用いる言葉です。

 

 

◆4月下旬

●「惜春(せきしゅん)の候」

惜春とは、春が過ぎるのを惜しむ時期という意味で、4月中旬から下旬に用いる言葉です。

 

 

「~の候」を用いない場合

◆4月上旬

●「花冷えの日が続きますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか」

●「新年度が始まり新たな気持ちでお過ごしのことと存じます」

●「春爛漫の季節を迎え、ますますご活躍のことと存じます」

 

 

◆4月中旬

●「草木が萌える季節となりました」

●「やわらかな春風が心地よい季節です」

●「すっかり春めいてまいりました」

 

 

◆4月下旬

●「花の盛りもいつしか過ぎて、葉桜の季節となりました」

●「初夏の気配を感じる今日この頃」

●「ゴールデンウィークの予定はもうお決まりですか?」

 

5月の「時候の挨拶」や「季節の挨拶」

「~の候」を用いる場合

◆5月中ならいつでも

●「新緑(しんりょく)の候」

新緑とは、若葉がみずみずしく芽吹く初夏を意味し、5月中ならいつでも用いることができます。

 

●「薫風(くんぷう)の候」

薫風とは、初夏に吹く風のことで、5月中ならいつでも用いることができます。

 

●「初夏(しょか)の候」

初夏とは、夏の始まりのことで、立夏(毎年5月5日ごろ)から使い始め、月中ならいつでも用いることができます。

 

 

◆5月上旬

●「立夏(りっか)の候」

立夏の時期に用いる言葉で、立夏毎年5月5日ごろです。

立夏の期間は毎年5月5日ごろから5月21日ごろなので、この期間に用いると良いでしょう。

 

●「葉桜(はざくら)の候」

桜の花が散り、若葉が出る時期を表しており、5月上旬に用いる言葉です。

 

 

◆5月中旬

●「立夏(りっか)の候」

立夏の時期に用いる言葉で、立夏毎年5月5日ごろです。

立夏の期間は毎年5月5日ごろから5月21日ごろなので、この期間に用いると良いでしょう。

 

 

◆5月下旬

●「向暑(こうしょ)の候」

向暑は夏に向かう時期を指し、夏の暑さを感じ始める5月下旬ごろから、梅雨らしくない年や、梅雨がない地域などで6月全般に用いる言葉です。

 

「~の候」を用いない場合の

◆5月上旬

●「行く春を惜しむ間もなく、初夏の風を感じる季節になりました」

●「新緑がまぶしい季節になりました」

●「野も山も、美しい新緑に覆われています」

 

 

◆5月中旬

●「若葉の緑が日ごと濃くなっていく今日この頃」

●「つつじの花が、今を盛りと咲き誇っています」

●「頬をなでる風が、心地よい季節となりました」

 

 

◆5月下旬

●「夏を思わせる陽射しに、早くも日陰が恋しい季節です」

●「早くも梅雨を思わせる今日この頃」

●「吹く風が、どことなく夏を感じさせます」

 

6月の「時候の挨拶」「季節の挨拶」

「~の候」を用いる場合

◆6月中はいつでも

●「向暑(こうしょ)の候」

向暑は夏に向かう時期を指し、夏の暑さを感じ始める5月下旬ごろから、梅雨らしくない年や、梅雨がない地域などで6月全般に用いる言葉です。

 

 

◆6月上旬

●「初夏(しょか)の候」

初夏は夏の初めごろを指し、梅雨入り前の6月上旬に用いる言葉です。

 

 

◆6月中旬

●「入梅(にゅうばい)の候」

梅雨入りの時期に用いる言葉です。地域によっては6月上旬や下旬に用いることもあります。

 

●「梅雨(つゆの候」

梅雨の時期に用いる言葉です。

 

 

◆6月下旬

●「梅雨(つゆ)の候」

梅雨の時期に用いる言葉です。

 

●「夏至(げし)の候」

夏至の時期に用いる言葉で、夏至は毎年6月22日ごろです。

夏至の期間は毎年6月22日ごろから7月7日ごろなので、この期間に用いると良いでしょう。

 

6月の「時候の挨拶」や「季節の挨拶」

「~の候」を用いない場合

◆6月上旬

●「さわやかな初夏となりました。」

●「すがすがしい初夏を迎え、木々の緑も日々深まってまいりました。」

●「雨に映える紫陽花が美しい季節になりました。」

 

 

◆6月中旬

●「梅雨の晴れ間に夏を感じる今日この頃。」

●「梅雨明けが待たれるこのごろですが」

●「雨上がりの木々の緑が目にしみる今日この頃。」

 

 

◆6月下旬

●「梅雨の晴れ間に夏の暑さを感じるようになりました。」

●「木々の緑が深まり、夏めいてまいりました。」

●「吹く風も次第に夏めいてまいりました。」

 


7月の「時候の挨拶」「季節の挨拶」

「~の候」を用いる場合の

◆7月中はいつでも

●「盛夏(せいか)の候」

●「盛暑(せいしょ)の候」

夏の一番暑い時期、を表していますが、実際に暑い時期に用いるのではなく、梅雨明けごろから「立秋(毎年8月8日ごろ)」の前日までに用います。

 

 

◆7月上旬

●「仲夏(ちゅうか)の候」

仲夏とは、夏真っ盛りの時期を指し、夏至(毎年6月22日ごろ)から、小暑(毎年7月7日ごろ)の前日までに用いる言葉です。

 

 

◆7月中旬

●「早星(そうせい)の候」

夜が長くなり、星が早く見えるという意味で、小暑(毎年7月7日ごろ)から大暑(毎年7月23日ごろ)に用いる言葉です。

 

 

◆7月下旬

●「酷暑(こくしょ)の候」

厳しい暑さを意味しています。

毎年7月23日ごろの「大暑」から立秋の前日までに用いる言葉で、冷夏の年には用いず、猛暑日が続く時などに用いることが多いです。

 

●「大暑(たいしょ)の候」

毎年7月23日ごろが「大暑」で、この日から立秋の前日まで用いる言葉です。

 

「~の候」を用いない場合の7月の「時候の挨拶」や「季節の挨拶」

◆7月上旬

●「梅雨明けが待たれる今日この頃」

●「ようやく梅雨が明け、本格的な夏が訪れました。」

●「暑さが日ごとに加わってまいります。」

 

 

◆7月中旬

●「晴天が続き、日を追うごとに暑くなってまいりました。」

●「蝉の声もひときわ高くなってきました。」

●「空の青さがまぶしい季節になりました。」

 

 

◆7月下旬

●「真っ白な入道雲と青空のコントラストが美しいです。」

●「木々の緑が深まり、夏めいてまいりました。」

●「厳しい暑さが続いています。」

 

8月の「時候の挨拶」「季節の挨拶」

「~の候」を用いる場合の

◆8月上旬

●「大暑(たいしょ)の候」

毎年7月23日ごろが「大暑」で、この日から立秋(毎年8月8日ごろ)の前日まで用いる言葉です。

 

●「盛夏(せいか)の候」

●「盛暑(せいしょ)の候」

夏の一番暑い時期、を表していますが、実際に暑い時期に用いるのではなく、梅雨明けごろから「立秋(毎年8月8日ごろ)」の前日までに用います。

 

●「炎暑(えんしょ)の候」

真夏の焼けつくような季節を意味しており、暑さが最も厳しい時期とされる「大暑」から「立秋」の前日までに用いる言葉です。

 

 

◆8月中旬

●「立秋(りっしゅう)の候」

立秋の時期に用いる言葉で、立秋は毎年8月8日ごろです。

立秋の期間は毎年8月8日ごろから8月22日ごろなので、この期間に用いると良いでしょう。

 

●「晩夏(ばんか)の候」

晩夏とは夏の終わりごろという意味なので、梅雨明け頃から立秋の前までに用いるのが本来の使い方なのですが、実際の季節感を考え、8月中旬に用いることが一般的です。

 

 

◆8月下旬

●「残暑(ざんしょ)の候」

残暑とは、立秋の後の暑さを意味しています。

立秋の期間(毎年8月8日ごろから8月22日ごろ)を過ぎても暑い日が続くときに用いる言葉で、9月上旬ごろまで用いることができます。

 

●「処暑(しょしょ)の候」

処暑の期間(毎年8月23日ごろから9月8日ごろ)に用いる言葉です。

 

●「初秋(しょしゅう)の候」

秋の始まりを感じることができる季節という意味で、立秋から白露(はくろ・毎年9月8日ごろ)に用いる言葉です。

 

「~の候」を用いない場合

◆8月上旬

●「うだるような暑さが体にこたえる毎日です。」

●「熱帯夜が続く毎日です。」

●「毎日暑い日が続いています。」

 

 

◆8月中旬

●「立秋とはいえまだまだ暑さが続きます。」

●「ようやく夏も盛りを過ぎました。」

●「今年もまた、盆踊りの季節になりました。」

 

 

◆8月下旬

●「朝夕には秋の気配を感じます。」

●「夕焼け空に赤とんぼが飛び、夏の終わりを感じる今日この頃。」

●「秋の訪れを知らせる虫の音が心地よい昨今。」

 

9月の「時候の挨拶」や「季節の挨拶」

「~の候」を用いる場合

◆9月いっぱい

 ●「秋晴(しゅうせい)の候」

晴れ渡るような秋の空を意味し、9月上旬から10月中旬ごろまで用いる言葉です。

9月上旬はまだ残暑が厳しいですから、白露(はくろ・毎年9月8日ごろ)から霜降(そうこう・毎年10月22日ごろ)に用いることが一般的です。

 


9月上旬

●「初秋(しょしゅう)の候」

秋の始まりを感じることができる季節という意味で、立秋(毎年8月8日ごろ)から白露に用いる言葉です。

 

●「残暑(ざんしょ)の候」

残暑とは、立秋の後の暑さを意味しています。

立秋の期間(毎年8月8日ごろから8月22日ごろ)を過ぎても暑い日が続くときに用いる言葉で、9月上旬ごろまで用いることができます。

 

●「処暑(しょしょ)の候」

処暑の期間(毎年8月23日ごろから9月8日ごろ)に用いる言葉です。

 


◆9月中旬

●「白露(はくろ)の候」

毎年9月8日ごろが「白露」で、毎年9月23日ごろの「秋分」の前日まで用いる言葉です。

 

●「仲秋(ちゅうしゅう)の候」

秋の中頃という意味で、白露から寒露(かんろ・毎年10月8日ごろ)まで用いる言葉です。

 

 

◆9月下旬

●「仲秋(ちゅうしゅう)の候」

仲秋とは、秋の中頃、秋が深まってきた季節を意味し、白露(はくろ・毎年9月8日ごろ)から寒露(かんろ・毎年10月8日ごろ)まで用いる言葉です。

 

●「秋冷(しゅうれい)の候」

秋の涼しさを感じるようになる時期に用いる言葉で、具体的にいつからいつまでと決まってはいませんが9月下旬から10月いっぱいに用いるのが一般的です。

 

「~の候」を用いない場合

◆9月上旬

●「9月になっても残暑が続いています。」

●「朝夕には秋の気配を感じます。」

●「残暑が厳しいです。」

 

 

◆9月中旬

●「秋刀魚が美味しい季節になりました。」

●「コスモスの花が秋風に揺れる季節になりました。」

●「鈴虫の音が美しく響く昨今。」

 

 

◆9月下旬

●「秋風が立ち始め、過ごしやすい季節になりました。」

●「爽やかな秋晴れの季節になりました。」

●「朝夕は寒さも感じる今日この頃です。」

 


10月の「時候の挨拶」「季節の挨拶」

「~の候」を用いる場合の

◆10月中ならいつでも

●「秋冷(しゅうれい)の候」

秋の涼しさを感じるようになる時期に用いる言葉で、具体的にいつからいつまでと決まってはいませんが9月下旬から10月下旬ごろまで用いるのが一般的です。

 

●「清秋(せいしゅう)の候」

清秋とは、空が清く澄み渡る秋の季節という意味で、9月下旬から10月下旬ごろまで用いる言葉です。

 

 

◆10月上旬

●「仲秋(ちゅうしゅう)の候」

仲秋とは、秋の中頃、秋が深まってきた季節を意味し、白露(はくろ・毎年9月8日ごろ)から寒露(かんろ・毎年10月8日ごろ)まで用いる言葉です。

 

 

◆10月中旬

●「晩秋(ばんしゅう)の候」

晩秋とは、秋の終わりという意味で、10月中旬から11月上旬ごろに用いる言葉です。

 

 

◆10月下旬

●「紅葉(こうよう)の候」

紅葉は、秋になって木の葉が赤や黄色になる季節という意味で、地域によってタイミングが異なりますが、一般的に10月中旬から10月下旬に用いる言葉です。

 

●「晩秋(ばんしゅう)の候」

晩秋とは、秋の終わりという意味で、10月中旬から11月上旬ごろに用いる言葉です。

 

 

「~の候」を用いない場合の

◆10月上旬

●「味覚の秋を迎えました」

●「ひと雨ごとに秋が深まってまいりました」

●「心地よい秋風が頬を撫でて行く今日この頃」

 

 

◆10月中旬

●「木の葉が色づきはじめました」

●「秋の長雨が続いております」

●「金木犀(きんもくせい)の甘い香りが漂ってきました」

 

 

◆10月下旬

●「黄金色の街路樹が美しい季節となりました」

●「いよいよ秋が深まり、朝夕は寒さを感じる今日この頃」

●「紅葉の美しさに心を奪われます」

 

11月の「時候の挨拶」「季節の挨拶」

「~の候」を用いる場合

◆11月中ならいつでも

●「深秋(しんしゅう)の候」

深秋とは、秋が深まり季節が冬に移ろうとする時期を意味し、11月中はいつでも用いることができます。

 

●「向寒(こうかん)の候」

向寒とは、寒さが日増しに深まる季節のことで、11月上旬から12月上旬ごろに用いることができます。

 

 

◆11月上旬

●「晩秋(ばんしゅう)の候」

晩秋とは、秋の終わりという意味で、10月中旬から11月上旬ごろに用いる言葉です。

 

 

◆11月中旬

●「落葉(らくよう)の候」

落葉とは、木々の葉が落ちる季節のことで、11月中旬から11月下旬に用いる言葉です。

 

●「立冬(りっとう)の候」

立冬の時期に用いる言葉で、立冬は毎年11月7日ごろです。

立冬の期間は毎年11月7日ごろから11月21日ごろなので、この期間に用いると良いでしょう。

 

●「初冬(しょとう)の候」

初冬とは、冬の始まり、冬の到来を感じる季節のことで、11月中旬から12月上旬に用いる言葉です。

 

 

◆11月下旬

●「落葉(らくよう)の候」

落葉とは、木々の葉が落ちる季節のことで、11月中旬から11月下旬に用いる言葉です。

 

●「初冬(しょとう)の候」

初冬とは、冬の始まり、冬の到来を感じる季節のことで、11月中旬から12月上旬に用いる言葉です。

 

「~の候」を用いない場合の

◆11月上旬

●「肌寒さが身に染みるようになりました」

●「紅葉が美しい季節です」

●「枯れ葉が舞い、心細さを感じます」

 

 

◆11月中旬

●「こたつが恋しい季節になりました」

●「立冬が過ぎ、日ごと寒さが増していきます」

●「小春日和に喜びを感じる季節です」

 

 

◆11月下旬

●「冬将軍がすぐそこまで来ています」

●「霜が朝日に輝く様子が清々しい今日この頃」

●「日ごとに寒さが身に沁みます」

 

12月の「時候の挨拶」「季節の挨拶」

「~の候」を用いる場合

◆12月中ならいつでも

●「寒冷(かんれい)の候」

寒冷とは、寒く冷たい季節という意味で、12月上旬から1月下旬まで用いることができます。

 

 

◆12月上旬

●「向寒(こうかん)の候」

向寒とは、寒さが日増しに深まる季節のことで、11月上旬から12月上旬ごろに用いることができます。

 

●「初冬(しょとう)の候」

初冬とは、冬の始まり、冬の到来を感じる季節のことで、11月中旬から12月上旬に用いる言葉です。

 

●「師走(しわす)の候」

師走とは、旧暦で12月のことなので、12月中はいつでも用いることができる言葉ですが、一般的には12月中旬まで用います。

 

 

◆12月中旬

●「師走(しわす)の候」

師走とは、旧暦で12月のことなので、12月中はいつでも用いることができる言葉ですが、一般的には12月中旬まで用います。

 

◆12月下旬

●「歳末(さいまつ)の候」

歳末とは、年の暮れという意味で、12月下旬に用いる言葉です。

 

「~の候」を用いない場合

◆12月上旬

●「冬枯れの季節になりました」

●「カレンダーも最後の一枚になりました」

●「師走の慌ただしい季節になりました」

 

 

◆12月中旬

●「年の瀬がいよいよ押し迫りました」

●「星空が美しい季節になりました」

●「寒気いよいよ厳しくなりました」

 

 

◆12月下旬

●「お正月準備になにかと忙しいころでしょう」

●「心せわしい年の暮れ」

●「今年も残すところあとわずかです」

 

手紙やビジネスで使える例文

手紙やビジネスで使う場合、「時候の挨拶」や「季節の挨拶」に続けて、相手を気遣ったり、安否を尋ねる言葉が続きます。

例えば、

「みなさん、いかがお過ごしでしょうか。」

「みなさまお体にお変わりなくお過ごしのことと存じます。」

「貴社ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。」

「みなさまにおかれましては、よりご活躍のことと申し上げます。」

などですね。これらを踏まえ、以下に手紙やビジネスで使える例文を紹介いたします。

 

手紙(プライベート)で使える例文

「春とは名ばかりの風の寒さですが、風邪などひいておられませんか。」

「寒中にもかかわらず、暖かい日が続いておりますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。」

「梅の蕾が膨らみ始め、春の訪れを感じる今日この頃ですが、お元気でいらっしゃいますか。」

「花の盛りもいつしか過ぎて、葉桜の季節となりましたが、皆様お変わりござませんか。」

「つつじの花が、今を盛りと咲き誇っていますが、みなさまお体にお変わりなくお過ごしのことと存じます。」

「新緑がまぶしい季節になりましたが、お変わりなくご活躍のことと存じます。」

「梅雨の晴れ間に夏の暑さを感じるようになりましたが、つつがなくお過ごしでしょうか。」

「夕焼け空に赤とんぼが飛び、夏の終わりを感じる今日この頃ですが、夏の疲れなどでておりませんか。」

「霜が朝日に輝く様子が清々しい今日この頃、お健やかにお過ごしのこととお喜び申し上げます。」

「秋の長雨が続いておりますが、ご機嫌いかがでしょうか。」

「ひと雨ごとに秋が深まってまいりましたが、お元気でお過ごしのことと思います。」

 

ビジネスで使える例文

「初春の候、貴社におかれましては、希望に満ちた新年をお迎えのことと存じます。」

「春風の候、御社におかれましては、ますますご盛栄のこととお喜び申し上げます。」

「春爛漫の候、貴社ますますご発展のこととお慶び申し上げます。」

「梅花の候、みなさまにおかれましては、よりご活躍のことと申し上げます。」

「入梅の候、〇〇様におかれましては益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。」

「秋晴の候、貴社ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。」

「落葉の候、貴社ますますご繁栄のこととお慶び申し上げます。」

「師走の候、〇〇様におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。」

 

 


 

 

今回は12か月ごとに挨拶をご紹介しましたので、手紙を書く時期に合わせた言葉を選んでくださいね!

「〇〇の候」は、かしこまった手紙やビジネスシーンで用いることが多いですが、そうではない場合は、ここでご紹介した例文以外にもではなく、ご自身がその時感じている季節感を文章にするのも良いですね。

 

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