日本では、四季折々の挨拶をする風習がありますよね。
暑い夏の挨拶といえば「お中元」がありますが、どのような風習なのかご存知ですか?
2021年(令和3年)のお中元の期間はいつからいつまでなのでしょう?
また、お中元ギフトはいつまでに贈ればいいのでしょうか?マナーも一緒に調べて行きましょう!
Contents/目次
お中元とは?
お中元とは、普段お世話になっている方や目上の方に、感謝の気持ちや健康を願う気持ちをあらわすために品物を贈る風習のことです。
目下の人から目上の人へ送るものなので、基本的にお返しは不要といわれており、お礼状を送るのが一般的です。
お中元は、中国の風習が由来といわれています。
中国の道教(どうきょう・中国の代表的な宗教のひとつ)に「三元」という節目の日があり、1月15日を「上元」、7月15日を「中元」、10月15日を「下元」と呼び、厄を払う重要な日とされていました。
三元のうち7月15日の「中元」は仏教の盂蘭盆会(うらぼんえ・お盆のこと)と重なったことから、お盆の「ご先祖様に感謝をする」という風習も混じり、現在のような「お盆の時期に感謝の気持ちを込めてお中元を贈る」という風習に変化したようです。

お盆は、もともと旧暦の7月15日でしたが、明治5年(1872年)に新暦(太陽暦・グレゴリオ暦)が採用された時、旧暦と新暦では約1ヶ月のズレがあることが問題になりました。
そのため、地域によっては旧暦7月15日をそのまま新暦の7月15日をお盆にした地域と1ヶ月ずらした8月15日をお盆にした地域があるのです。
このように、お盆は新暦になったときに地域差が生まれ、お盆の時期に贈るお中元も同じよう地域差が生まれたようです。
2021年(令和3年)お中元の期間はいつからいつまで?

お中元は地域によって期間が異なります。
北海道
お中元の期間は2021年7月下旬~8月15日(日)
関東、東北、北陸
お中元の期間は2021年7月1日(木)~7月15日(木)
東海、関西、四国、中国
お中元の期間は2021年7月15日(木)~8月15日(日)
九州
お中元の期間は2021年8月1日(日)~8月15日(日)
お中元ギフトはいつまでに贈ればいい?
お中元ギフトを贈る時期は基本的には贈る相手が住んでいる地域のお中元の期間に合わせます。
お中元の期間がはじまってすぐに届くようにすることが多く、遅くともお中元の期間が終わるまでには届くように手配をしましょう。
しかし現在は、全国的に6月下旬から7月15日までに届くように贈ることが一般的になりつつあり、相手の地域のお中元が8月だったとしても、6月下旬から7月15日までに届くように贈ることは特に問題ありません。
お中元ギフトを取り扱う店舗では、早いところでは6月に入ったらすぐに受付を開始するところもありますので、うっかり忘れてしまわないように早め早めに手配をしておくと安心ですね。
お中元を贈る時のマナーは?
お中元は、普段お世話になっている方や目上の方に、感謝の気持ちや健康を願う気持ちを込めて贈るもので、今後もお付き合いを続けたいという意味合いもあります。
そのため、お中元の水引き(みずひき)は「蝶結び(または花結び)」を選ぶようにします。

蝶結びは、何度も結んだりほどいたりすることができる結び目になっているので、何度あっても良いお祝い事などに用いられます。
現在は、画像のように掛紙に熨斗(のし)と水引きが印刷されている掛け紙が一般的です。
お中元はお祝い事ではありませんので、自分や相手が喪中でも贈ることができます。
その場合は水引きや熨斗は避けて、白無地の掛け紙や短冊を選ぶと良いでしょう。
また、四十九日が過ぎていない場合は、お中元ではなく暑中見舞いや残暑見舞いとして贈ると良いでしょう。
水引きや熨斗をどうしたら良いのか迷ったときは、お店の人に相談してみると良いですよ。

また、お中元をいただいた場合は、お礼状を出しましょう。
お返しをする必要はありませんが、お礼状で無事に品物が届いたことを伝えましょう。
電話やメールで済ませてしまう人も増えているようですが、手書きのお礼状で感謝の気持ちを伝えるといいですね。
お礼状は、お中元が届いたらなるべく早く出すのがマナーです。
詳しくは以下のリンク先を参考にしてください。関連:お中元の贈り物のお返しはどうすればいい?マナーとお礼状の例文
お中元の期間は地域によって異なるのですね。
とはいうものの、全国的に7月上旬に贈ることが一般的になりつつありますので、昔から続く習慣も少しずつ変化しているのですね。
お中元ギフトは、夏らしさを感じさせてくれるものが人気なのだそうです。
スイカやマンゴーなど旬のフルーツ、ゼリーやアイスなど涼し気なスイーツ、夏の定番そうめんやうなぎなどなど、相手のことを思い浮かべながら選ぶと良いですね!