年齢の名称・異称・別名・別称!弱冠・不惑・三十路・還暦は何歳?

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年齢の名称・異称・別名・別称

年齢は数字で表す以外に、どういうものがあると思いますか?

例えば「三十路(満30歳)」「還暦(満60歳)」はよく見聞きするので、何歳のことを言っているのかわかりますが、「弱冠」や「初老」などは何歳のことかわかりますか?

言葉の雰囲気だけでイメージして、本来の年齢とは違う場面で使っている人もいらっしゃるかもしれませんね。

今回は、年齢のさまざまな表現についてご紹介します。

 

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目次

年齢の数え方

「満年齢」とは、生まれた年は0歳で、誕生日を迎えるごとに1歳重ねる数え方です。

一般的に「年齢は?」と尋ねられたら満年齢を答えます。

 

「数え年」とは、生まれた年を1歳と数え、元日を迎えるたびに年齢を1歳重ねる数え方です。

 

年齢を別の表現にするとき、その多くは昔の中国や日本が由来しているので、数え年に当てはめられていることがほとんどです。

これから年齢ごとに書いていきますが、数え年の年齢を書いたあとに(満年齢)を書いておきます。

 

小さな子ども

10歳(満9歳)くらい

●「辻髪(つじがみ)」

つむじを中心に周囲の部分を円形に残し他をそり落とした子どもの髪型が由来。

 

 

15歳(満14歳)

●「志学(しがく)」

男子に使う言葉で、論語(ろんご・中国の文献)の「吾十有五にして学に志す」(15歳のときに学問で身を立てようと決心したという意味)が由来。

 

 

20歳(満19歳)

●「二十路(ふたそじ)」「二十歳(はたち)」

20歳のこと。

 

 

●「弱冠(じゃっかん)」

「弱」は古代中国で20歳を意味し、男子が20歳になると冠を付けて成人したことが由来。

 

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30歳~50代前半

●「壮年(そうねん)」

血気盛んで人生で一番働き盛りの頃を指し、主に40代~50代を指すことが多い。

 

 

30歳(満29歳)

●「三十路(みそじ)」

30歳のこと。

 

 

●「壮室(そうしつ)」

男性に使う言葉で、「室」は妻がいることを表している。

 

 

●「而立(じりつ)」

男性に使う言葉で、論語の「三十にして立つ」が由来。

独り立ちした男性

40歳(満39歳)

●「四十路(よそじ)」

40歳のこと。

 

 

●「初老(しょろう)」

最初の長寿の祝いが40歳で「初老」といわれる。

 

 

●「不惑(ふわく)」

論語の「四十にして惑はず」(心に迷いがなくなるという意味)が由来。

 

 

48歳(満47歳)

●「桑年(そうねん)」

「桑」の古い漢字「桒」が4つの「十」と「八」に分解できることから。

 

 

50歳(満49歳)

●「五十路(いそじ)」

50歳のこと。

 

 

●「中老(ちゅうろう)」

40歳を「初老」ということに対しての呼称。

 

 

●「知命(ちめい)」

論語の「五十にして天命を知る」(天が与えた使命を自覚するという意味)が由来。

 

 

60歳(満59歳)

●「六十路(むそじ)」

60歳のこと。

 

 

●「耳順(じじゅん)」

論語の「六十にして耳順(まつら)ふ」(相手の言うことから善悪などを素直に判断できるようになるという意味)が由来。

 

赤いちゃんちゃんこを着たおじいちゃんおばあちゃん

 

61歳(満60歳)

●「還暦(かんれき)」

干支が出生時の干支に還ることから。

干支(十干十二支)の組み合わせは60通りあるので60年で一巡します。

干支(十干十二支)

数え年は生まれたときに1歳と数えるので、還暦は数え年で61歳となります。

 

 

●「華寿(かじゅ)」「華甲(かこう)」「華年(かねん)」

「華」という漢字が6つの「十」と「一」に分解できることから。

 

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70歳(満69歳)

●「七十路(ななそじ)」

70歳のこと。

 

 

●「古希(こき)」

杜甫(とほ・中国の詩人)の「人生七十、古希稀なり」(七十歳まで長生きする者は昔からきわめて稀である)が由来。

 

 

●「従心(じゅうしん)」

論語の「七十にして心の欲する所に従って矩(わく)を踰(こ)えず」(自分の心のままに行動しても人道を踏み外す事が無くなった)が由来。

 

77歳(満76歳)

●「喜寿(きじゅ)」

「喜」の草書体が「七十七」のように見えることから。

喜の草書体

 

80歳(満79歳)

●「八十路(やそじ)」

80歳のこと。

 

 

●「傘寿(さんじゅ)」

「傘」の略字「仐」が「八十」のように見えることから。

 

おばあちゃん

 

81歳(満80歳)

●「半寿(はんじゅ)」

「半」の字が「八」「十」「一」に分解できることから。

 

 

88歳(満87歳)

●「米寿(べいじゅ)」

「米」の字が「八」「十」「八」に分解できることから。

 

 

90歳(満89歳)

●「九十路(ここのそじ)」

90歳のこと。

 

 

●「卒寿(そつじゅ)」

「卒」の略字「卆」が「九十」と読めることから。

 

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99歳(満98歳)

●「白寿(はくじゅ)」

「百」の字から「一」を取ると「白」になることから。

 

 

100歳(満99歳)

●「百寿(ひゃくじゅ・ももじゅ)」

100歳のこと。

 

 

●「紀寿(きじゅ)」

1世紀(100年)という意味から。

 

 

108歳(満107歳)

●「茶寿(ちゃじゅ)」

「茶」の字は「十」「十」「八十八」に分解でき、10+10+88=108ということから。

 

 

111歳(満110歳)

●「皇寿(こうじゅ)」

「皇」の字は「白」「一」「十」「一」に分解でき、99+1+10+1=111ということから。

「白」は「百から一をとったもの」と考えることから数字にすると99になる。

 

 

119歳(満118歳)

●「頑寿(がんじゅ)」

「頑」の字は「二」「八」「百」「一」「八」に分解でき、2+8+100+1+8=119ということから。

 

いろいろな世代

 

同じ年齢でもいろいろな表現があることがわかりましたね。

本来は満年齢29歳で「三十路」という言葉を使うのですが、現在は満年齢30歳で使うことが一般的になっています。

数え年で年齢を数える時代ではないからなのでしょう。

20歳のことを「弱冠」といいますが、数が少ないことを表す「若干」との誤用に注意しなければなりません。

また「初老」という言葉は、50歳を過ぎた人に対して使う言葉と思っている人が多いそうですが、実は40歳で初老なのです。

調べてみると、日本語の難しさを改めて感じますね。

 

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