年齢を重ねた人のことを「高齢者」と呼びますが、具体的に何歳からを「高齢者」というのでしょうか?
60から?70歳以上?それとも、80歳以上?
今回は「高齢者」ついて調べてみました。
高齢者とは何歳から?高齢者の意味と定義とは?
高齢者(こうれいしゃ)とは、社会の中で年齢が高い人たちのことを意味しています。
一般的には70歳以上と考える人が多いようですが、何歳からという決まった定義はなく、その場合によって異なります。
例えば、公的年金の受給開始年齢や国民生活基礎調査では65歳以上を高齢者としており、道路交通法や所得税法の老人扶養親族では70歳以上を高齢者としています。
他にもWHO(世界保健機関)が高齢者を65歳以上と定義していることから、日本の厚生労働省もこれに従い、65歳以上を高齢者とし、「高齢者の医療の確保に関する法律」では65歳~74歳を前期高齢者、75歳以上を後期高齢者と規定しています。
高齢者と老人との違いとは?
「高齢者」と「老人」は同義語で、意味や使い方に違いはありません。
また、高齢者の同義語として、老人のほか、年寄り、シニア、シルバーなどがあり、いずれも年齢が高い人たちのことを指していますが、それぞれ明確な年齢の定義や違いはなく、組織や人によって使い方が異なります。
例えば、年齢が高い人たちを対象とした「シルバー割引」や「シルバー料金」は、公共交通機関や映画館、旅行会社など、いろいろなところが取り入れていますが、対象年齢が60歳以上、65歳以上、70歳以上など、一律ではありません。
このように、高齢者、老人、年寄り、シニア、シルバーという言葉は明確に何歳からという決まりはありません。
但し、これらの言葉から多くの人がイメージしている年齢があるようです。
・シニア・・・65歳くらいから
・シルバー・・・60代後半くらいから
・高齢者・・・70歳以上くらいから
・年寄り・・・70代前半くらいから
・老人・・・75歳以上くらいから
これはあくまで「イメージ」であって、決まっているわけではありませんので個人差があります。

高齢者という言葉には明確な定義がないことが分かりましたね。
また、老人、年寄り、シニア、シルバーについても定義がないことが分かりました。
しかし、「老人」や「年寄り」は抵抗感が強く、「高齢者」や「シニア」、「シルバー」はそれほど抵抗感がないという人が多ため、使い方を変える場合もあるようですよ。
例えば「老人福祉施設」を「高齢者福祉施設」と呼ぶことがあるそうです。
ご本人がどう呼ばれたいのかをさりげなくチェックして、臨機応変に呼び方を変えるのが良いのかもしれませんね。