【2024年】年末の大掃除はいつからいつまでやればいい?意味や由来

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年末が近づくと「大掃除をしなきゃ!」とそわそわしませんか?

では、なぜ年末に大掃除するのでしょうか?

大掃除の意味と由来についてわかりやすく解説します。

また、2024年の年末の大掃除はいつからいつまでやればいいのでしょうか?

大掃除を効率よく進める順番についてもご紹介します。

 

 

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目次

大掃除の意味と由来とは?

 「掃除」という文化は、飛鳥時代(592年~710年ごろ)に中国から伝わった仏教思想によって、宮中の貴族たちの間に普及したといわれています。

一説には、掃除をすることで悟りを開いたお釈迦様の弟子が関係しているといわれています。

その弟子の名は周利槃特(しゅりはんどく)といい、自分の名前を忘れることがあるほど物覚えが悪かったそうです

次第に他の弟子にバカにされるようになり、自分の愚かさを嘆いた周利槃特は、修行を辞めようとお釈迦様のところへ行きました。

そのとき、お釈迦さまは一本のほうきを周利槃特に渡し「掃除をしながら『塵(ちり)を払い、垢を除かん』と唱えよ」とおっしゃいました。

「塵を払い、垢を除かん」と唱えながら何年も掃除を続けるうちに周利槃特は「塵とは何か、垢とは何か」ということを考えるようになりました。

そしてついにそれが自分自身の心に積もった塵と垢に気付き、それらを捨てることによって悟りを開いたといわれています。

このように、仏教では掃除は修行のひとつであるという考え方があり、仏教とともに当時の貴族たちの間で掃除が広まりました。

 

奈良時代(710年~794年)ごろになると掃除は宗教儀式としての意味合いを持つようになります。

当時はほうきで掃き清める行為は「悪いものを掃きだして、良いものを招く」と考えられており、穢れ(けがれ)を清める宗教儀式として行われていたようです。

その宗教儀式では「箒(ははき)」と呼ばれる柄の短いほうきを主に使っていました。

現在の「箒(ほうき)」の語源といわれています。

また、箒は神聖なもので「箒神(ははきがみ・出産にまつわる神)」という神が宿っていると信じられていたそうです。

現在でもその名残があり、箒で妊婦のお腹を撫でたり、足許に箒を逆さに立てたりすることで安産祈願をすることがあります。

平安時代(794年~1185年)になると庶民にも掃除の習慣が広まっていき、10世紀になったころに「大掃除」が始まったと考えられています。

当時の大掃除は 「煤払い(すすはらい)」といわれていました。

煤払いは、 お正月に年神様(毎年お正月に各家にやってくる豊作や幸せをもたらす神様)をお迎えするため、一年間の汚れを払い清めるために行われます。

この頃は、掃除というより厄払いとしての意味合いが強かったようです。

年神様

昔は薪や炭で火を起こしていたので、天井や壁には煤(すす)がついていました。

そのため煤汚れを落とすことは年神様をお迎えするために重要なことでした。

高い場所の煤汚れを落とすために、竹の先に藁や笹を取り付けた「煤梵天(すすぼんてん)」という道具を使っていました。

煤払い

江戸時代(1603年~1868年)になると、旧暦の12月13日に江戸城で煤払いが行われるようになり、江戸の庶民がそれに倣(なら)って家の煤払いを行うようになりました。

旧暦の12月13日は「正月事始め(しょうがつことはじめ)」といわれ、お正月の準備を始める日とされています。

なぜ旧暦の12月13日なったかというと、この日は「鬼宿日(きしゅくび)」といわれる最上の吉日だったため、年神様をお迎えする準備を始めるのに最適な日として選ばれたのです。

 

鬼宿日についての詳細は以下をご覧ください。

関連:【2024年】鬼宿日の過ごし方!宝くじ・入籍・引っ越し・神社の参拝はどうなの?

 

その後も旧暦の12月13日はお正月の準備を始める日とされ、「正月事始め(しょうがつことはじめ)」と呼ばれています。

新暦になったとき、日付は新暦12月13日にそのままに引き継がれています。

そのため、神社仏閣などでは12月13日に煤払いが行われており、昔と変わらず「煤梵天」が使われています。

そして、現在の一般家庭では煤がたまることがないので煤払いは行われず、大掃除へと変化していったのです。

 

 

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2024年の年末の大掃除はいつからいつまでやればいい?

「年末」に厳密な定義はありませんが、年末の大掃除の場合、 正月事始めである12月13日から始めると良いでしょう。

 

大晦日に大掃除やお正月飾りをするご家庭もありますが、大晦日にお正月飾りをするのは「一夜飾り」といって、年神様に失礼にあたると考えられています。

そのため、 遅くとも大晦日の前日(12月30日)には大掃除を終わらせて正月飾りをするのが良いとされています。

 

また、12月29日は、

「二重苦」

「苦待つ(9の末日)」

といわれ縁起が悪いので、その日も避けたほうがいいといわれています。

 

ということで、2024年の年末の大掃除は、12月13日(金)~12月30日(月)の期間でやると良いですね。(※12月29日(日)は避ける)

30日に大掃除を終えた場合は、一夜飾りとならないようその日のうちにお正月の飾りをしましょう。

 

大掃除の順番は?

大掃除は以下の順番で行うと効率よく進めることができます。

 

(1)スケジュールを立てる

家中を大掃除するわけですから、やみくもに始めると年内に掃除が終わらなかったり、掃除し忘れる場所が出てくるかもしれません。

掃除の内容も考えながらスケジュールを立てましょう。

スケジュールを立てるときは 「普段掃除しない場所・あまり使っていない場所」を優先しましょう。

普段から掃除が行き届いている場所やよく掃除をする場所なら普段通りの掃除でいいので後回しにするといいですよ。

 

(2)ごみ収集日を確認しておく

年末年始は、地域のごみ収集が普段とは違うことがありますので、事前に来るお知らせなどは必ず確認しておきましょう。

そして、年内最後のごみ収集日も確認しておきましょう。

それまでには大掃除を終わらせ、家の中にごみを置いたまま新年を迎えないよう気を付けたいですね。

ゴミ

(3)掃除をする順番は上から下へ、奥から手前へ

埃は上から下へ落ちていきます。

たとえば、リビングを掃除するときには天井→照明器具→エアコン→家具→床という風に、 埃を下へ落としていくイメージで掃除しましょう。

食器棚などのように奥にも物がある場合は、 奥から手前へごみを掃き出すイメージで掃除するといいですよ。

また、奥の部屋から掃除を始めて、玄関を最後に掃除して埃を外に出すのが一般的です。

2階建て3階建ての場合も、上階の奥の部屋から順番に玄関に向かって掃除します。

 

(4)なるべく早く取り掛かる

時間に余裕があればあるほど、大掃除も楽になります。

特に、ベランダや窓掃除などは外での作業となります。

寒さが厳しくなる前に終わらせることができれば、気持ちに余裕ができますよ。

なるべく早く取り掛かるようにしましょう。

 掃除道具

 

毎年年末になると「大掃除しなきゃ・・・」と憂うつになってしまいますが、年神様をお迎えするための大切な準備です。

それに一年間の汚れを落として、ピカピカになった家でお正月を迎えるのは、とても気持ちが良いものです。

ピカピカの家にいらした年神様は、きっとたくさんの幸せをもたらしてくださるはずです。

そう思うと、大掃除も張り切ってやることができそうではありませんか?

忙しい年末ではありますが、気持ち良くお正月を迎えられるように、頑張りましょう!

 

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