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桜餅の別名を関東では「長命寺」と呼び、関西では「道明寺」と呼ぶのはなぜ?

      2019/08/26


 

「桜餅」といえば、「ピンク色で、桜の葉っぱが巻かれていて、中にはあんこが入っている!」と想像すると思うのですが、実は関東と関西では見た目は全く違っていて、呼び方も関東では「長明寺」、関西では「道明寺」と言います。一体なぜなのでしょうか?

今回は桜餅について調べてみました!

 

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桜餅とは?

桜餅とは、桜の葉で餅菓子を包んだもので、春を感じさせる和菓子ですが、一年中食べることができます。桜をイメージしているため、食紅を使ってピンク色を出しています。

桜餅はひな祭りに欠かせないお菓子のひとつですが、もともとはひな祭りのお菓子ではなく、「ピンク色がひな祭りのイメージに合う」ことや男の子の節句である端午(菖蒲)の節句では柏餅(かしわもち)を食べるので、女の子の節句である上巳(桃)の節句では桜餅を食べるようになり、ひな祭りのお菓子になったようです。

桜餅は大きく関東の「長命寺(読み方はちょうめいじ)」と関西の「道明寺(読み方はどうみょうじ)」の二つに分けられます。

 

関東の「長命寺」とは?


 

「長命寺」は、小麦粉などを薄く焼いた生地であんこを包み、桜の葉の塩漬けしたものを巻いたお餅です。

長命寺は、東京の隅田川沿いにある長命寺というお寺が発祥の地で、お寺の名前がそのまま桜餅の名前になりました。

 

1717年に、長命寺の門番をしていた山本新六(やまもとしんろく)が、桜の木の落葉掃除に悩まされていました。

掃除しながらふと思いついて、薄い皮であんこをつつんだものを、桜の葉の塩漬けで巻いて売り出したところ、江戸で大人気となりました。

山本新六はその後「山本や」というお店を創業しまたした。「山本や」は現在でも元祖桜餅のお店として人気です。

 

「長命寺」は関東全域、東北地方、山梨県、静岡県、長野県などへ伝わり、石川県や島根県、鳥取県などの一部地域にも伝わっているそうです。

これらの地域では「桜餅」といえば「長命寺」が主流で、「長命寺餅」とも呼ばれています。

 

関西の「道明寺」とは?


 

「道明寺」は、道明寺粉(どうみょうじこ)作った皮であんこを包んで、桜の葉を塩漬けしたものを巻いたお餅です。

道明寺は、道明寺粉で作られているのが名前の由来です。大阪の道明寺というお寺で作られたことから名づけられました。

 

道明寺粉は、水に浸したもち米を蒸して乾燥させ、粗びきしたもので、水やお湯で戻すとすぐに食べることができるため、もともとは保存食だったそうです。

道明寺粉で作った皮はつぶつぶした食感で、粘り気や食べ応えがあるのが特徴です。

 

「道明寺」は、関西全域、北陸地方、四国地方、中国地方、九州地方、北海道などへ伝わり、山形県や青森県などの一部地域にも伝わっているそうです。

これらの地域では「桜餅」といえば「道明寺」が主流で、「道明寺餅」とも呼ばれることもあります。

 

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なぜ桜の葉の塩漬けで巻くの?

桜の葉は、生のままでは香りがしませんが、塩漬けすることで香り成分が生まれ、桜餅を食べる時に香りを楽しむことができます。他に、生地が乾燥することを防ぐ目的もあるそうです。

 

なぜ桜の葉が選ばれたのかというと、江戸時代に桜の木は、水を清潔で綺麗な状態にすると信じられており、桜餅に桜の葉を巻いておけば腐るのを防ぐことができ、ある程度長持ちするといわれていたからだそうです。

 

「長命寺」と「道明寺」の違いがわかりましたか?

どちらも桜餅ですが、見た目も、材料も、全然違うのですね!

現在は、スーパーやコンビニエンスストアなどで「長命寺」と「道明寺」の両方を取り扱っていることもありますので、どちらも食べることができます

お店によって生地の厚さやあんこの甘さ、桜の葉の塩加減などいろいろな違いがありますので、自分好みのお店をみつけてみてくださいね!

 

関連:関東と関西の違い!食べ物や言葉、文化の違いをまとめてみました!

 

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