三隣亡(さんりんぼう)という言葉を聞いたことはありますか?
迷信という人もいれば、大事なことを行う日を選ぶときに気にする人もいます。
三隣亡にはどのような意味があるのでしょうか?
毎月2日~4日巡ってくる三隣亡、2022年はいつなのか調べてみました。
Contents/目次
三隣亡とは?
三隣亡がいつ始まったのかその由来についてはくわしくわかっていませんが、江戸時代(1603年~1868年)の書物に初めて登場したことから、その頃に確立された慣習と考えられています。
その書物には「三輪宝」と書かれ「屋立てよし」「蔵立てよし」と注記されており、吉日として扱われていました。
しかし、ある年に暦(こよみ)の編者が「よ」を「あ」と書き間違え「屋立てあし」「蔵立てあし」としてしまい、意味が逆になり凶日となってしまったようです。
そして「三輪宝」という文字は凶日に合わないので「三隣亡」という文字に書き改められたといわれています。
三隣亡は、「屋立てあし」「蔵立てあし」ということから建築関係の大凶日とされ、文字通り「この日に建築関係のことを行うと三軒隣まで滅ぼす」と言われていました。
また、「高いところへ登ると怪我をする」と注記されている暦もあります。
三隣亡は土起こし、棟上げ、柱建て、建前、地鎮祭など、建築に関することは一切忌むべき日とされ、現在でも三隣亡は建築関係の行為を避けることが多いそうです。
2022年「三隣亡」カレンダー
2022年の三隣亡は以下のようになります。
月 | 日にち |
1月 | 1日(土)、5日(水)、17日(月)、29日(土) |
2月 | 15日(火)、27日(日) |
3月 | 14日(月)、26日(土) |
4月 | 11日(月)、23日(土) |
5月 | 10日(火)、22日(日) |
6月 | 3日(金)、6日(月)、18日(土)、30日(木) |
7月 | 16日(土)、28日(木) |
8月 | 14日(日)、26日(金) |
9月 | 7日(水)、10日(土)、22日(木) |
10月 | 4日(火)、8日(土)、20日(木) |
11月 | 1日(火)、18日(金)、30日(水) |
12月 | 15日(木)、27日(火) |
引っ越しや入籍は?
三隣亡は建築関係の大凶日です。
では、引っ越しや入籍はどうなのでしょうか?
引っ越しは家を建てるわけではないから建築関係の三隣亡は関係ないのでは?・・・と思ってしまいますが、「この日に建築関係のことを行うと三軒隣まで滅ぼす」と言われていることから、ご近所さんの中に「引っ越しも建物に関係することだ」と不安に思う方がいらっしゃったらどうでしょうか?
その後の長いお付き合いのことも考えると、三隣亡は避けた方が良いようです。
次に入籍ですが、結婚や入籍も「新しい家庭を築く」という意味があり「築く=建築関係」という考え方があります。
このことから、三隣亡の日は避けた方が無難とされています。
三隣亡は、科学的根拠などない迷信といわれていますが、一方で、大安や仏滅と同じように、何かを行うときに気にする人もいます。
科学的根拠がないといわれてしまえばそれまでですが、江戸時代から続く慣習のひとつです。
良いことならいいのですが、三軒隣まで滅ぼすという悪い意味がありますので、避けることができるのなら避けた方が無難かもしれませんね。
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