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「五月晴れ」「五月雨」読み方と意味とは?いつ頃使う言葉なの?

      2020/07/23


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日本は縦長なので多少のズレはありますが、一般的に新緑の美しい季節といえば、5月ごろでしょうか。

夏に向かって緑が生い茂る気持ちの良い時期ですね。

そんな5月を使った「五月晴れ」「五月雨」という言葉があります。

5月の晴れた日、雨の日に使う言葉かな?と思ってしまいますが・・・実は、5月に使う言葉ではないようなのです。

では、いつ頃使う言葉なのでしょう?

今回は「五月晴れ」「五月雨」に調べていきましょう。

 

 


「五月晴れ」の読み方と意味、いつ頃使う言葉なの?

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「五月晴れ」には読み方と意味が2つあります。

まずひとつめの読み方は「さつきばれ」で意味は「梅雨の合間の晴れの日」です。

もうひとつの読み方「ごがつばれ」で意味は「5月の晴れの日」です。

このよに読み方によって意味が異なるのですが、「さつきばれ」と読んで「5月の晴れの日」に思っている人も多く、誤用が定着しています。

 

実は「五月晴れ(さつきばれ)」の「五月」は旧暦の五月のことで「皐月(さつき)」と書き、新暦の6月~7月に当たります。

ちょうど梅雨の時期であることからの梅雨に合間の晴れの日のことを指すのです。

雨続きの梅雨に訪れる晴れの日が嬉しいという気持ちが込められ、このような特別な名前が付いたのですね。

 

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一方、五月晴れ(ごがつばれ)は、そのまま「新暦の5月の晴れの日」のことを指します。

五月晴れ(さつきばれ)と漢字が同じこともあり、意味や読み方がごちゃ混ぜになってしまい誤用する人が多いのです。

現在は、5月の晴れの日も、梅雨の合間の晴れの日も「さつきばれ」と読む人が多いようです。

 

現在私たちが使っているのは太陽暦(グレゴリオ暦)で、いわゆる「新暦」と呼ばれているものです。

これは明治5年(1872年)から採用され、それ以前は太陰太陽暦(たいいんたいようれき)が使われていました。

この、太陰太陽暦が、いわゆる「旧暦」と呼ばれているものです。

旧暦と新暦では、約1か月ほどのズレがあります。

そのため、旧暦の5月は新暦の6月~7月にあたるのです。

そのため、本来であれば「五月晴れ(さつきばれ)」は6月から7月にかけて梅雨の時期に使う言葉ですが、誤用が定着してしまったこともあり、5月に使っても間違いではありません。

 

  


「五月雨」読み方と意味、いつ頃使う言葉なの?

 「五月雨」の読み方は「さみだれ」で、意味は「旧暦5月ごろに降り続く長雨、梅雨のこと」です。

 

「さみだれ」の「さ」は田植えの古語で、古来の田植えの時期を意味しています。

「さみだれ」の「みだれ」は「水垂れ」という字をあて、「雨」の意味があります。

 

こちらも、五月晴れ(さつきばれ)と同じで旧暦5月の言葉で、新暦では6月~7月にあたります。

こちらも6月から7月にかけて、梅雨の時期に使う言葉でなのすね。

また、「断続的にいつまでもだらだらと続くことのたとえ」として「五月雨式」や「五月雨戦術」という言葉があります。

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 「五月という字が使われているのに、なぜ6月から7月にかけて使うの?」と不思議に思った方もいらっしゃるかもしれません。

ですが、そこには旧暦と新暦のズレがあったのです。

言葉は時の流れとともに変化していくものですから、本来の意味とは違っていても誤用が広く認知され使われるようになれば、それもまた「正しい言葉」になっていくのでしょう。

 

関連:旧暦とは?新暦との違いって何?旧暦の月の覚え方

 

 - 5月, 6月, 7月