
昔ながらの遊びのひとつに「竹とんぼ」がありますよね。
空高く飛ばして遊んだことがある人も多いのではないでしょうか。
そんな竹とんぼの起源と歴史とはどういうものでしょうか?
竹とんぼの作り方と遊び方、どこに売っているのかなど解説します。
竹とんぼとは?
読み方は「たけとんぼ」です。
プロペラ状に薄く削った竹の羽根と、細い棒からなる伝統的なおもちゃです。
竹とんぼの種類
飛び方による種類
竹とんぼは、飛ばす用途によって、主に3種類に分けることができます。
高度用
一般的な竹とんぼは「高度用」です。
羽根に急角度をつけて削ります。
垂直に上昇するように作られたもので、40m以上飛ぶものもあります。
距離用
羽根を細く水平に近い角度で削り、空気抵抗を抑えます。
遠くまで飛ぶように作られたもので、50m以上飛ぶものもあります。
滞空用
羽根を広めで少し上向きに削り、空気抵抗を受けるようにします。
空中に長く留まるように作られたもので、20秒以上滞空するものもあります。
素材・タイプによる種類
昔ながらの竹製
竹を削って作る伝統的な竹とんぼです。
スーパー竹とんぼ
1980年代に工業デザイナーの秋岡芳夫が考案した改良版です。
翼端に重心を置くなど流体力学を応用した設計で、従来の竹とんぼより圧倒的によく飛びます。
国際竹とんぼ協会の競技でも使われています。
プラトンボ(プラスチック製)
プラスチック素材で作られた竹とんぼです。
安価で手軽に購入でき、100円均一などでも販売されています。
ストロートンボ
牛乳パックとストローで手作りするタイプです。
人に当たっても痛くないため、小さなお子さんでも安心して遊べます。
竹とんぼの起源と歴史とは?
竹とんぼの起源は中国といわれています。
中国の東晋(とうしん・317年~420年)時代に、道教の研究家の葛洪(かっこう・283年~343年)が著した「抱朴子(ほうぼくし・317年)」という書物に、竹とんぼの原型とされる「飛車(ひしゃ)」が登場します。

抱朴子
このことから、今から1700年以上前の中国には、すでに竹とんぼのようなものが存在していたと考えられています。
Virgin and Child with St. Benedict(1460年頃)フランス画派 所蔵:ル・マン テッセ美術館
15世紀のフランスの絵画には子どもが竹とんぼのようなおもちゃを持っている様子が描かれており、この頃すでにヨーロッパに伝わっていたことがわかります。
また、ヘリコプターの原型になったともいわれています。
日本にいつどのように伝わったのかは不明ですが、奈良時代(710年~794年)後半の長屋王邸跡から、竹とんぼに良く似たヒノキ製の木製品が出土しています。
このころは竹ではなく、身近にある木で作られていたようです。
木は腐食しやすいため、古い時代のものが出土する例は少ないですが、平安時代(794年~1185年)や鎌倉時代(1185年~1333年)の遺跡からも出土しています。

平賀源内
江戸時代(1603年~1868年)中期に平賀源内(ひらがげんない・1728年~1780年)が竹とんぼを発明し、「飛利器(ひりき)」と名付けて世に広めたという説があります。
実際に江戸で大流行したことは事実ですが、中国やヨーロッパに古い史料が残っていることや、江戸時代以前の遺跡から似たものが出土していることから、平賀源内が発明・普及させたという説は俗説とされています。
また、「飛利器」という名前も広めたかどうかも、裏付ける史料は残っていません。
江戸時代後期には、丈夫で軽く、加工しやすい竹は細工職人が竹とんぼを作って販売するようになりました。
竹とんぼは子供たちでも簡単に作ることができたこともあり、おもちゃとして日本中に広まりました。

明治時代(1868年~1912年)や大正時代(1912年~1926年)のころには、学校の工作にも竹とんぼが取り入れられ、子供たちの定番のおもちゃとして定着します。
昭和(1926年~1989年)後期ごろになると、テレビゲームなど遊びの多様化によって竹とんぼで遊ぶことが減り、現在は工作教室やイベントなどで作って遊ぶことが一般的になっています。
竹とんぼはどこに売っている?
竹とんぼは以下の場所で購入することができます。
- おもちゃ屋
- ダイソーやセリアなど100円均一
- ドン・キホーテやロフトなど雑貨店
- ホームセンター
- ネット通販サイト など
竹とんぼの作り方
竹とんぼはいろいろな材料を使い自分で作ることもできます。
昔ながらの作り方
ここでは、一般的な竹とんぼである「高度用」の作り方を解説します。
準備するもの
- 20~30㎝の竹
- 10~15㎝の竹ひご
- ノコギリ
- カッターナイフまたは小刀
- キリ
- えんぴつやマジックなど
作り方
①竹を切る
竹を10㎝~15㎝に切る
②竹を割る
竹を、真ん中から縦半分に割り、さらに縦半分に割る
③印をつける
割った竹の真ん中に印をつける
④竹を削る
竹の表面、裏面、竹の中央部分は厚く、両端を薄く削ることで、斜めのプロペラになる
⑤竹ひごを切る
竹ひごを10㎝程度に切る
⑥穴を開ける
3でつけた印の部分に、キリで竹ひごと同じ大きさの穴を開ける
⑦軸を刺す
④で作ったプロペラの穴に、5の竹ひごを刺す
(竹ひごが抜けないように接着剤や糊などを使っても良い)
完成!
身近な材料での作り方
竹とんぼの材料は基本的に竹ですが、牛乳パックやストローなど、身近にあるもので作ることもできます。
プラスチックストローで作るので、「ストロートンボ」と呼ばれています。
準備するもの
- 牛乳パック
- ストロー
- ハサミ
- ホッチキス
作り方
①羽根を作る
・牛乳パックを広げ、16㎝×2㎝に切って半分に折る
・角を丸く切って形を整える
②軸を作る
・ストローを15㎝に切る
・羽根と合わせる部分を手で押しつぶして、1.5㎝くらい縦に切り込みを入れる
③組み立てる
・ストローの切り込み部分に羽根を挟み、ホッチキスで固定する
・羽根を開き、角度を調整する
※羽根の部分に色を塗っても良い
完成!
竹とんぼの遊び方
建物や木などに引っかからない場所で遊びましょう。
竹とんぼの飛ばし方は、次のとおりです。
- 両手で軸を軽く持つ
- 両手をこすりあわせるようにして軸を回転させる
- 両手から押し出すようにして飛ばす
片手を動かないように固定して、もう片手を手前から奥へ押し出すようにこするのがコツです。
なかなか飛ばない時は、羽根の角度を調整してください。
竹で作った竹とんぼは、カッターや小刀で羽根を削って角度を調整します。
牛乳パックとストローで作った竹とんぼは、手で軽く羽根をねじって角度を調整します。
竹とんぼがどのようなものかわかりましたね。
竹や竹ひごで昔ながらの竹とんぼを作って遊ぶのも楽しいですが、もっと身近な牛乳パックとストローでも作ることができます。
小さなお子さんがいらっしゃる方は牛乳パックとストローは人に当たってもそれほど痛くありませんので、一緒に作って遊んでみてはいかがでしょうか。
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