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端午の節句に五月人形を飾る意味とは?鎧や兜・金太郎・張子の虎・弓矢と太刀など

      2018/04/13


 

5月5日はこどもの日という祝日で、端午の節句ともいいますね。

端午の節句に欠かせないのが、五月人形です。

五月人形にはいろいろな種類がありますが、なぜ端午の節句に飾るのかご存知ですか?

今回は、五月人形についていろいろ調べてみました!

 

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端午の節句に五月人形を飾る意味とは?

五月人形は、端午の節句に飾る人形のことで、男の子の誕生を祝い、強く逞しく賢い大人になるよう願いが込められています。

また、男の子に降りかかる災いの身代わりになってくれると考えられています。

五月人形は鎧や兜・金太郎・張子の虎・弓と太刀などいろいろなものがありますが、それぞれどんな意味あるのかを見ていきましょう。

 
●鎧や兜

武家では、身の安全を願って鎧や兜を神社に奉納するしきたりがあり、鎧や兜は戦争の道具であると同時に、身を護る大事な道具であり、大切な宝物でした。

そのことから、現在は病気や交通事故などの災いから子どもを守ってくれると考えられるようになったといわれています。

 

●金太郎

金太郎のモデルは、平安時代(794年~1185年)に実在した坂田金時(幼名が金太郎)といわれています。

坂田金時は源頼光の家来となって活躍し、さまざまな伝説が生まれ、歌舞伎や浄瑠璃の題材として演じられることによって広く知られるようになり、いつしか金太郎は健康を表すシンボルになりました。

金太郎の人形を飾るのは、金太郎のように健康で気持ちの優しい人になってほしいという願いが込められているそうです。

 
●張子の虎

張子の虎は、主に関西地方で飾られており、飾る意味は三つあるそうです。

一つ目は、虎は強くたくましい動物なので、虎のように強くたくましく成長することを願い、二つ目は、中国では神聖な生き物として崇められていたことから、厄除けや魔除けの意味があり、三つ目は虎の骨は病気を治す薬にもなるといわれていることから無病息災を願うそうです。

 
●弓矢と太刀

弓矢と太刀を飾るのは、魔除けの意味があります。

弓矢で悪いもの(魔)を退治するということで「破魔(はま)」という字が当てられ、破魔矢は魔除けの矢として装飾品に用いられるようになりました。

太刀は、刀とは違い、戦うための道具ではなく儀式などに使う道具でした。

五月人形の太刀は刀より短く、太くて反りが大きいのが特徴で、光り輝いています。

魔物は光る物を嫌うと考えられており、太刀は魔除けの護身具とされていました。

 

 


 

 
●桃太郎

桃太郎は、サル、キジ、イヌをお供に鬼が島に向かい、人々を苦しめた鬼を退治します。

桃太郎を飾るのは、桃太郎の強さや健やかでたくましい体に成長して欲しいという願いや、サル、キジ、イヌを従えたことから人望のある人になって欲しいという願いが込められているそうです。

 
●大将飾り

大将飾りは、子どもが鎧兜を着用して武将の格好をしています。

子どもに降りかかる災難の身代わりとなってくれる人形という意味と、武将のように強くたくましく成長して欲しいという願いが込められているそうです。

 
●鐘馗(しょうき)

鐘馗は、中国に伝わる神様です。

もともと唐の時代に実在した人物といわれ、大変な努力をして勉強をし、官吏(かんり・現在の国家公務員のこと)の試験を受けますが、顔が見にくいことを理由に不合格にさせられます。

そして、それに抗議するため自ら命を絶ってしまいますが、玄宗皇帝によって手厚く葬られたのだそうです。

その後、玄宗皇帝が病で臥せっている時に夢の中で小鬼を退治する大鬼が現れます。

皇帝が大鬼に名前を尋ねると自分は鐘馗だと答え、手厚く葬られた恩に報いるためにやってきたと告げました。

夢から覚めた玄宗皇帝の病気はすっかりよくなっていました。

そして、夢で見た鐘馗の姿を絵師に描かせ、その絵を厄除けや受験の神として飾る風習が生まれたそうです。

この風習が室町時代に日本にも伝わり、江戸時代末ごろになると鍾馗の五月人形が作られるようになったそうです。

鐘馗を飾るのは、大変な努力をして官吏を受験する=学業成就、恩に報いる=情の厚い優しい人に成長してほしい、病魔を倒す=厄除けなどの意味があるそうです。

 


 
●屏風

屏風は、五月人形の後ろに立てておくもので、図柄にはいろいろな種類があります。

風神雷神は家や子どもを邪気から守り、龍は福を招くとされ、虎は男の子の健やかな成長を願い、鯉は強く威勢よく生きることを象徴し、赤富士は縁起がよいといわれています。

 
●兜差(かぶとさし)

兜差は、子どもが兜を持っている人形で、鎧や兜、大将飾りなどメインとなる五月人形の脇に飾ることが多く、男の子の初節句で親しい人が贈る人形として人気があるようです。

 
●名前旗

本来であれば、男の子一人に一つの五月人形を飾るのが良いのですが、昨今の住宅事情や金銭的な問題などで難しくなり、複数の兄弟に一つの五月人形を飾ることが増えています。

その際、五月人形と一緒に名前や誕生日などが刺繍された豪華な名前旗を飾ることで、男の子一人一人の健やかな成長や無病息災などを願うようになったそうです。

 

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●三品

三品とは、戦に欠かせない道具、軍扇(ぐんせん・軍を指揮するための道具)、陣笠(じんがさ・兜の代用として用いた笠)、陣太鼓(じんだいこ・自分の軍に合図を送る道具)の3つのことで、鎧や兜などの前に、3つセットで飾ります。

 
●三宝(三台ともいいます)

三宝は、瓶子(へいし・お酒を入れる壷)に菖蒲を挿したもの、柏餅(かしわもち)、粽(ちまき)の3つのことで、鎧や兜などの前に3つセットで飾ります。

一番上の段に鎧や兜、二段目に三品、三段目に三宝を飾ると、五月人形のフルセットになります。

 


 

五月人形にはいろいろな種類があるのですね。

厄除けや無病息災、健やかな成長など、男の子が無事に成長していくことを願っていて、五月人形を贈った人や、ご家族の愛情が伝わってくるものですよね。

昨今は、住宅事情などにより、場所を取らない小さな五月人形が多くなっているようです。

五月人形が大きくても、小さくても、込められた気持ちは同じですよね!

 

関連:端午の節句の意味と由来とは?なぜ柏餅、粽(ちまき)を食べるの?

 

 

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