日本文化研究ブログ  Japan Culture Lab

ジャパン カルチャー ラボ 日本の文化の疑問を簡単にわかりやすく説明します。

*

神輿(みこし)を担ぐ意味や理由とは?その歴史や起源について

      2017/08/03

 

お祭りのシーズンになると神輿を威勢良く担ぎ町内を練り歩く姿をよく見かけますよね。

ふんどしや法被(はっぴ)姿の男性たちが担ぐ神輿や、女性だけが担ぐ神輿、子どもたちが担ぐ神輿など、神輿の担ぎ方も地域によってさまざまです。

地域によっては、神輿同士をぶつけあったり、神輿に水をかけたり、神輿を放り投げたりすることもあります。

では、なぜ神輿を担ぐようになったのでしょう?

今回は、神輿の歴史や起源について調べてみましょう。

スポンサードリンク


神輿とは?

読み方は「みこし」です。

「輿(こし)」とは、人を乗せ人力で持ち上げて運ぶ乗り物のことで、神様が乗るので「神輿」、さらに「御」をつけて「御神輿(おみこし)」と呼ぶこともあります。

普段は神社にいる神霊(しんれい・神様のみたま、魂)が、お祭りのときに神社から氏子(うじこ・神社周辺に住みその神を信仰する者)町内や御旅所(おたびしょ・休憩や宿泊するための場所、または目的地)へ赴く時に一時的に鎮まる(しずまる・神が鎮座する)とされる輿(こし)です。

簡単にいうと、神様の乗り物のことです。

神輿は、一般的に神社をかたどったものが多く、屋根の上には鳳凰(ほうおう・霊鳥、装飾として用いられる)または擬宝珠(ぎぼし・伝統的な建築物の装飾でネギの花のような形)が置かれています。

 

神輿を担ぐ意味や理由は?

神輿を担ぐ意味や理由は祭りによってさまざまですが、一般的には、神様がお祭りのときに神社から出て、偉大な力を振りまき、災厄や穢れを清めるからといわれています。

神輿を激しく動かすのは、神の霊威を高め、豊作や大漁を願う意味があるそうです。

人より高い位置で、肩に担がれるようになったのは、神様を敬愛する気持ちの表れとされ、休憩時も神輿は地面には下さず、台の上に置かれています。


神輿の歴史や起源は?

神輿の起源は諸説あります。

狩猟と食べ物の収集を中心に生活をしていた時代、収穫祭が行われていて、その時の祭壇が神輿の起源という説があります。

その時代には、人々は狩猟や食べ物の収集が出来る場所へと移動しながら生活をしていたため、収穫祭が終わると神輿は取り壊され、毎年新しいものが作られていました。

しかし、人々が定住し、神様も定住が求められるようになり、居所としての神社が誕生しました。

そして、神様の乗り物として神輿が継承され、現在のような形になったといわれています。

 

文献上に初めて登場するのは、奈良時代(710年~794年)です。

養老4年(720年)、九州で「隼人の乱」といわれる反乱が起こり、朝廷は宇佐八幡宮(うさはちまんぐう・大分県宇佐市の神社)で国家鎮護と隼人討伐を祈願しました。八幡神がこの願いに応じたので、朝廷は八幡神が乗る神輿を作らせ、隼人の乱の鎮定(ちんてい・乱をしずめる)に赴いたとあります。

また、神輿は天皇の乗り物が起源という説もあります。

天平勝宝元年(749年)、聖武天皇が奈良の大仏の建設にあたる時、これを助けるために宇佐八幡神を奈良の都へと遷座(移動)しました。この時、屋根に金色の鳳凰が輝く天皇の乗り物(鳳輦・ほうれん)が用いられました。この鳳輦こそが、神輿の原型であるという説。

 

このように神輿の起源は諸説ありますが、平安時代(794年~1185年)になると御霊信仰(ごりょうしんこう・非業の死を遂げた人間の怨霊が天災や疫病を発生させると考え、それを祀ることで鎮めるための信仰)が盛んになり、京都や奈良、大阪などでも神輿が作られるようになり日本各地へ広がります。

鳳輦をもとにして、魔除けの紋様、鳥居などを飾り、小さな神社のようになっていたそうです。

室町時代(1336年~1573年)になると、今に伝わる村社会の掟や習慣が出来上がり、村人が団結して村の自治を行うようになり、団結した村人たちが村祭りなどで神輿を担ぐことが一般的になりました。

スポンサードリンク

お神輿を担ぐかけ声は?

お神輿を担ぐ時「わっしょい!わっしょい」「エッサ!エッサ!「セイヤ!ソイヤ!」言うかけ声をよく耳にします。

「わっしょい」の語源として、「和を背負う」つまり「わ(を)しょい」また「和一処」「和一緒意」などの説があります。

この場合の和とは日本を和(のちの大和)と呼んだ時の名残りだと考えられており、日本(大和)の団結を象徴した掛け声といわれています。

また、「エッサ」とは古代ヘブライ語で運ぶという意味、「ソイヤ」はアイヌ語で揺するという意味になるそうです。

しかし、学問的に明確な裏付けがあるわけではなく、あくまで一つの説として語り継がれているそうです。


 

神輿が神様の乗り物だということがわかりましたね。

神輿をぶつけたり、水をかけたり、激しく揺さぶるのは、偉大な力を散布し、神様の力をたくさんいただけるように・・・という意味もあるそうですよ。

また、昔は神輿を担ぐのは氏子の役目でしたが、担ぎ手不足や町おこしなどを理由に、氏子以外が担ぐことも認める地域が増えています。

もしもお住いの地域でお祭りがあるときには、担ぎ手として参加するのもいいかもしれませんね。

スポンサードリンク


おすすめの記事と広告

 - 未分類