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「見ざる聞かざる言わざる」三猿の意味と由来とは?本当は四猿?

      2016/02/21

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「見ざる聞かざる言わざる」ということわざを一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?三匹の猿が、それぞれ目、耳、口を両手でふさいでいる彫刻や置物は有名ですよね。

普段からよく目にする三猿ですが、「見ざる聞かざる言わざる」の意味をご存じでないという方もいらっしゃるのではないかと思います。

今回は、三猿の意味とその由来について調べてみましょう。

本当は四猿だったという話もあるみたいですよ。

 

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三猿の意味と由来とは?

三猿は「さんざる」「さんえん」と読みます。

「見ざる聞かざる言わざる」ということわざは、「自分に都合の悪いこと、人の欠点や過ちなどは、見ない、聞かない、言わないのが良い」という意味があります。

アメリカやヨーロッパ、アジア、アフリカなど、世界各地に三猿とことわざに似た表現があり、その起源はまだ解明されていないそうです。

日本には、8世紀ごろ、それらがシルクロードを経由して中国から伝わってきたと考えられています。

因みに英語で三猿はThree wise monkeysといい、「見ざる、聞かざる、言わざる」は「see no evil, hear no evil, speak no evil」と表現されます。

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「見ざる聞かざる言わざる」という言葉は、孔子(こうし・中国の思想家・紀元前552年~479年)の論語が由来という説もあります。

孔子は「礼節にそむくことに注目してはいけない。礼節にそむくことに耳を傾けてはいけない。礼節にそむくことを言ってはいけない。礼節にそむくことを行ってはいけない」と、四つの戒めを言っています。

この戒めを人々にわかりやすく伝えるために、猿を使って表現したと考えられています。

  

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本当は四猿だった?

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四猿は「しざる」と読みます。

孔子の四つの戒めは「見るな、聞くな、言うな、するな」ということですが、「見るな、聞くな、言うな」が「見ざる聞かざる言わざる」になります。

では「するな」とは・・・?

四猿を彫刻などで作ったものは、以下のような姿になっています。

見るな=目を両手でふさぐ猿

聞くな=耳を両手でふさぐ猿

言うな=口を両手でふさぐ猿

するな=股間を両手でふさぐ猿

「するな」は、股間を両手でふさいでいるので、性的なことに関する戒めといわれています。

「するな」=「しざる」もしくは「せざる」ということで、「見ざる聞かざる言わざるしざる(せざる)」で四猿となります。

日本では三猿が広く知られていますが、「四猿」を「しざる」と読むことで「死」を連想させるから三猿になったとか、性的な表現は良くないということで三猿にしたとか、その理由は定かではないそうです。

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 三猿はことわざとしても広く知られていますし、「猿・さる」を「~ざる」にひっかけているので日本発祥のものかと思っていましたが、同じようなものが世界各地にあったのには驚きました。

日本で有名な三猿は、栃木県にある日光東照宮のものですが、日本各地、色々なところで見ることが出来ます。

埼玉県の秩父神社には「お元気三猿」といって「よく見て・よく聞いて・よく話す」という日光とはまったく逆のユニークな猿の彫り物を見ることが出来るそうです。こちらも一度訪れてみると面白いかもしれませんね。

 

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