【縁日一覧】本当の「縁日」の意味とは?「縁日」と「お祭り」の違い

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縁日やお祭りといえば、たくさんの屋台が立ち並び、美味しそうな匂いが漂ってきたり、ゲームを楽しむ人の賑やかな声にこちらまで聞こえてくる、そんな楽しい光景を思い浮かべますよね?

では、「縁日」と「お祭り」は同じものなのでしょうか?

その違いはなんでしょうか?

今回は「縁日」と「お祭り」の違いついてわかりやすく解説します。

 

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目次

縁日とは?本当の縁日の意味

読み方は「えんにち」です。

もともとは仏教用語です。

 

「縁日」とは、神仏に由来のある日、神仏の世界とこの世の「縁がある日」という意味で、この日にお参りをすると神仏とご縁が結ばれ、より多くの御利益があると考えられています。

 

 

縁日は神仏によって日にちが異なり、一年に一度だけの場合もあれば、毎月決まった日だったりとさまざまで、毎日なにかしらの縁日に当たります。

 

縁日といえば「お祭りの屋台が並ぶ日」と思っている人も多いようですが、本当の意味は神仏とご縁が結ばれる日なので「お祭り」とは関係がなく、屋台がない場合もあります。

縁日にお参りする人が多いので、屋台を出すようになったといわれています。

 

「お祭り」とは?

「お祭り」とは、五穀豊穣や厄災退散を願ったり、神仏やご先祖様に感謝したり、慰霊をする日とされています。

お祭りは、春夏秋冬、季節ごとにおこなわれています。

 

春は、種まきをしたり、田植えをしたりする時期なので、豊作や発展、無病息災を祈願するお祭りが行われます。

 

夏は、農作物が害虫や台風などの被害に遭わないよう祈願するお祭りや、疫病が発生しやすい時期でもあるので疫病退散のお祭りが行われます。

また、お盆の時期でもありますので、盆踊りが行われ、ご先祖様の霊を慰めます。

 

秋は、豊作祈願の春と対になる関係で、収穫を感謝し、ますますの発展や無病息災を祈願するお祭りが行われます。

 

冬は、農作業ができませんので、春にそなえて籠り、生きる力を蓄える時期です。

一年に感謝し、新しい年の幸せを祈願したり、一年の災いを祓ったりするお祭りが行われます。

横浜開港祭

古くから続いているお祭りは、上記のような意味合いがありますが、最近は町おこしや大きなイベントのような賑やかな行事も「お祭り」と呼ぶようになっています。

 

関連:【2024年】横浜開港記念日はいつ?横浜市の学校はお休み?無料施設・スポットはどこ?花火の日程・時間・場所

 

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「縁日」と「お祭り」の違いはなに?

「縁日」と「お祭り」の違いは以下のとおりです。

意味が違う

「縁日」は、神仏とのご縁を結ぶ日のことです。

「お祭り」は、厄除けや五穀豊穣を願ったり、神仏やご先祖様に感謝を捧げるためのものですが、大きなイベントなどもお祭りと呼ぶことがあります。

 

屋台や夜店の出店場所が違う

「縁日」の場合、神社仏閣の境内や参道に屋台や夜店が立ち並びますが、屋台が並ぶ日という意味ではないので、屋台や夜店がない場合もあります。

「お祭り」の場合、神仏と関係があるものは神社仏閣に出店されますが、それ以外の場合は、そのお祭りに縁(ゆかり)のある場所やイベントと関係のある場所に出店されます。

 

例えば、花火大会などが行われる「夏祭り」であれば、花火大会会場周辺が出店場所となりますし、「桜祭り」であれば、お花見ができる桜の名所が出店場所となります。

 

「縁日」と「お祭り」の共通点

「縁日」と「お祭り」は厳密には違うものですが、立ち並ぶ屋台や夜店など出し物には違いがありません。

 

 

綿菓子やりんご飴、カキ氷、焼きトウモロコシなどの食べ物、射的やくじ引き、金魚すくい、輪投げなどのゲームの屋台や夜店が並びます。

そのため縁日とお祭りを同じものと混同する人が多いのでしょう。

 

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縁日一覧

神社やお寺によって縁日の日が異なる場合もありますが、主な縁日を一覧にしてみました。

同じ神仏が別の日にちで複数回登場することもありますが、その場合はすべてがその神仏の縁日ということになります。

月に一度だけが縁日の神仏もあれば、縁日が複数回ある神仏もあるということですね!

毎月 ご縁のある神仏
1日 水天宮(すいてんぐう)、熱田大明神、伊勢大明神、定光仏(じょうこうぶつ)、妙見菩薩(みょうけんぼさつ)
2日 灯明佛(とうみょうぶつ)、諏訪大明神、延命子育地蔵尊(えんめいこそだてじぞうそん)、石清水八幡大明神
3日 多宝如来(たほうにょらい)、広田大明神、宝生如来(ほうしょうにょらい)、賀茂大明神
4日 阿閦如来(あしゅくにょらい)、気比大明神(けひだいみょうじん)
5日 水天宮、弥勒菩薩(みろくぼさつ)、気多大明神(けただいみょうじん)
6日 二万燈明仏(にまんとうみょうぶつ)、鹿島大明神、春日大明神
7日 三万燈明仏(さんまんとうみょうぶつ)、北野大明神、千手観音菩薩(せんじゅかんのんぼさつ)
8日 薬師如来、鬼子母神、八幡宮
9日 大通智勝仏(だいつうちしょうぶつ)、貴船大明神(きふねだいみょうじん)、小比叡権現(こびえごんげん)
10日 日月燈明仏(にちがつとうみょうぶつ)、金毘羅(こんぴら)、天照皇太神、聖眞子権現(しょうしんしごんげん)
11日 歓喜仏(かんぎぶつ)、八幡大菩薩、客人大明神(まろうどだいみょうじん)
12日 薬師如来、難勝仏(なんしょうぶつ)、加茂大明神、八王子権現
13日 虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)、松尾大明神、日蓮上人(にちれんしょうにん)
14日 普賢菩薩(ふげんぼさつ)、大原大明神、住吉大明神
15日 水天宮、妙見菩薩(みょうけんぼさつ)、阿弥陀如来、春日大明神、祇園大明神
16日 閻魔王(えんまおう)、陀羅尼菩薩(だらにぼさつ)、歓喜自在天(かんぎじざいてん)、平野大明神、赤山大明神(せきざんだいみょうじん)
17日 龍樹菩薩(りゅうじゅぼさつ)、青龍権現(せいりゅうごんげん)、千手観音菩薩
18日 観世音菩薩、鬼子母神、小比叡権現(こびえごんげん)、三上大明神、七面大明神
19日 日光菩薩、馬頭観音、七面大明神、兵主大明神(ひょうすだいみょうじん)
20日 月光菩薩(がっこうぼさつ)、十一面観音菩薩(じゅういちめんかんのんぼさつ)、客人大明神(まろうどだいみょうじん)、苗鹿大明神(なえかだいみょうじん)
21日 無盡意菩薩(むじんいぼさつ)、弘法大師、准胝観音(じゅんでいかんのん)
22日 施無畏菩薩(せむいぼさつ)、如意輪観音(にょいりんかんのん)、稲荷大明神、熱田大明神
23日 大勢至菩薩(だいせいしぼさつ)、不空羂索観音(ふくうけんさくかんのん)、八幡神、諏訪大明神、住吉大明神
24日 地蔵菩薩、愛宕権現(あたごごんげん)、祇園大明神
25日 文殊菩薩(もんじゅぼさつ)、法然上人(ほうねんしょうにん)、天神(天満宮)
26日 薬上菩薩(やくじょうぼさつ)、愛染明王(あいぜんみょうおう)
27日 廬遮那仏(るしゃなぶつ)、三上大明神(みかみだいみょうじん)
28日 大日如来、不動明王、三宝荒神(さんぼうこうじん)、鬼子母神
29日 薬王菩薩(やくおうぼさつ)、苗鹿大明神(なえかだいみょうじん)
30日 釈迦如来、吉備大明神(きびつだいみょうじん)
31日 薬王菩薩(やくおうぼさつ)、勇施菩薩(ゆせぼさつ)、多聞天(たもんてん)、持国天(じこくてん)、鬼子母神、十羅刹女(じゅうらせつにょ)

 

英語でなんていうの?

 

「縁日」と「お祭り」は英語では特に区別はなく

「festival」

「fair」

「shrine (temple) festival」

というようです。

 

他に、「屋台が並ぶ行事」ということで

「street fair」

「street festival」

と言うこともあります。

 

street=通り、道

fair=行事

festival=祭り

shrine=神社

temple=お寺

 

 

「縁日」も「お祭り」も、大勢の人で賑わって楽しい雰囲気なので、あまり深く考えずに出かけていた人も多いかもしれませんね。

しかし、神仏とご縁を結ぶために行くのか、感謝や祈りを捧げるなどの違いがあることがわかりましたね。

出かける際は、その「縁日」や「お祭り」がどのような由来があるか調べておくと、より楽しめますね!

 

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