家を建てる前、多くの人が「地鎮祭」を行います。
家を建てるということは一生に一度あるかないかという人がほとんどだと思いますので「地鎮祭」についてよくわからないという方も多いと思います。
今回は地鎮祭や2022年の地鎮祭を行うのに良い日取りも調べましたので参考になさってくださいね。
Contents/目次
地鎮祭とは?
地鎮祭の読み方は「じちんさい」です。
地鎮祭とは、家を建てる土地の神様に、その土地を使用することを許していただき、工事の安全を祈願する儀式です。
地鎮祭の主催者は建築会社で、施主(せしゅ・発注者(家を建てる人のこと))や工事関係者が参列して、家の建築工事を始める前に行います。
ほとんどの段取りは建築会社の担当者が行うことが一般的なので、施主は担当者と相談をしながら日程などを決めると良いようです。
地鎮祭は神事ですので、その土地の氏神様(うじがみさま・住んでいる地域を守っている神様)の神社にお願いするのが一般的です。
仏教徒やキリスト教徒などが施主の場合、仏式やキリスト教式で地鎮祭を行う場合もありますので、事前に担当者に確認をしておくと良いでしょう。
青白の幕の意味とは?
地鎮祭の際に用いる、紅白幕の紅白を青白にした縦じまの幕がありますが、これは「浅黄幕(あさぎまく)」または「青白幕(あおじろまく)」といいます。
浅黄幕は神様がいらっしゃる神聖な場所であることを示しており、勝手に立ち入ってはいけないとされ、紅白幕よりも歴史が古いと考えられています。
浅黄幕で地鎮祭を行う場所をすべて覆うこともあれば、祭壇の周りだけを覆い、工事関係者や施主など参列者の周りは縁起の良い紅白幕で覆うようにして、神聖な空間と、参列者の空間を分けることもあります。
地鎮祭に良い日はいつ?

地鎮祭は一般的に「大安」「先勝」「友引」の吉日の午前中に行うと良いといわれています。
「大安」「先勝」「友引」は六曜(ろくよう)のそれぞれひとつで、六曜とは、大安(たいあん・だいあん)、先勝(せんしょう・さきかち)、友引(ともびき・ゆういん)、先負(せんぷ・さきまけ)、仏滅(ぶつめつ)、赤口(しゃっこう・しゃっく・せきぐち)のことです。
大安
「大安」は、「大いに安し」という意味があり、六曜の中で最も縁起の良い日で、一日中吉で、建築関係、婚礼関係、旅行、引っ越しなど、すべてのことに吉となっています。
先勝
「先勝」は、先んずれば即ち勝つことから「何事も急ぐことが良い」という意味があり、午前中は吉とされ、14時~18時は凶です。
友引
「友引」は、「凶事に友を引く」という意味があり、「冥土(めいど・死後の世界、あの世)に友を引き連れていく」と考えられ、葬儀や仏事は避けた方が良いとされています。
しかし、葬儀や仏事以外では大安に続いて吉日といわれており、午前中と夕方~夜は吉で、昼は凶とされています。
吉日の午前中に行うと良いといわれていますが、上記の吉の時間帯であれば午後に行う人もいますので、担当者や神主さんと相談しながら決めると良いでしょう。
地鎮祭で避けたほうが良い日はいつ?
その他、地鎮祭で避けた方が良いのは「三隣亡(さんりんぼう)」と「不成就日(ふじょうじゅび)」「土用(どよう)」です。
三隣亡
三隣亡は、建築関係の大凶日とされており、文字通り「この日に建築関係のことを行うと三軒隣まで滅ぼす」と言われており、地鎮祭、土起こし、棟上げ、柱建て、建前など、建築に関することは一切忌むべき日とされています。
不成就日
不成就日は、悪い結果だけを招く日、何事も成就しない日という意味があり、婚礼関係や引っ越し、願い事などさまざまなことが凶となっていて、なにかを始めるには適さない日とされています。
大安などの吉日と不成就日が重なった場合、吉日の効果が半減するとか、効果が全くなくなるといわれています。
土用
土用は、土の神様である「土公神(どうこじん)」が、土をいじられることを嫌がって祟りを起こしたり怒ったりするといわれています。
土公神は、時期によっていろいろな場所に移動しますが、土用は土の中におり、静かにゆっくりしていたいのに土をいじられると怒ると考えられています。
土用の期間は約18日間ありますが、この期間ずっと土いじりなどができないというのは仕事や生活に支障がでますので「間日(まび)」という日が設けられています。
間日には、土公神が土の中から出て天上界へ行っているので、土いじりなどをしても大丈夫だと考えられています。
2022年地鎮祭に良い日取りはいつ?
※地鎮祭を避けた方が良い三隣亡・不成就日・土用と重なる日は青文字に、地鎮祭に良い日は赤文字になります。
1月
大安・・・8日(土)、14日(金)、20日(木)、26日(水)
先勝・・・4日(火)、10日(月)、16日(日)、22日(土)、28日(金)
友引・・・5日(水)、11日(火)、17日(月)、23日(日)、29日(土)
三隣亡・・・1日(土)、5日(水)、17日(月)、29日(土)
不成就日・・・8日(土)、16日(日)、24日(月)
冬の土用・・・1月17日(月)~2月3日(木)
冬の土用間日・・・1月25日(火)、26日(水)、28日(金)
2月
大安・・・5日(土)、11日(金)、17日(木)、23日(水)
先勝・・・1日(火)、7日(月)、13日(日)、19日(土)、25日(金)
友引・・・2日(水)、8日(火)、14日(月)、20日(日)、26日(土)
三隣亡・・・15日(火)、27日(日)
不成就日・・・3日(木)、11日(金)、19日(土)、27日(日)
冬の土用・・・1月17日(月)~2月3日(木)
冬の土用間日・・・1月25日(火)、26日(水)、28日(金)
3月
大安・・・1日(火)、6日(日)、12日(土)、18日(金)、24日(木)、30日(水)
先勝・・・8日(火)、14日(月)、20日(日)、26日(土)
友引・・・3日(木)、9日(水)、15日(火)、21日(月)、27日(日)
三隣亡・・・14日(月)、26日(土)
不成就日・・・4日(金)、12日(土)、20日(日)、28日(月)
4月
大安・・・3日(日)、9日(土)、15日(金)、21日(木)、27日(水)
先勝・・・5日(火)、11日(月)、17日(日)、23日(土)、29日(金)
友引・・・6日(水)、12日(火)、18日(月)、24日(日)、30日(土)
三隣亡・・・11日(月)、23日(土)
不成就日・・・1日(金)、9日(土)、17日(日)、25日(月)
春の土用・・・4月17日(日)~5月4日(水)
春の土用間日・・・4月22日(金)、23日(土)、26日(火)、5月4日(水)
5月
大安・・・2日(月)、8日(日)、14日(土)、20日(金)、26日(木)、30日(月)
先勝・・・4日(水)、10日(火)、16日(月)、22日(日)、28日(土)
友引・・・5日(木)、11日(水)、17日(火)、21日(月)、29日(日)
三隣亡・・・10日(火)、22日(日)
不成就日・・・4日(水)、12日(木)、20日(金)、28日(土)
春の土用・・・4月17日(日)~5月4日(水)
春の土用間日・・・4月22日(金)、23日(土)、26日(火)、5月4日(水)
6月
大安・・・5日(日)、11日(土)、17日(金)、23日(木)
先勝・・・1日(水)、7日(火)、13日(月)、19日(日)、25日(土)、30日(木)
友引・・・2日(木)、8日(水)、14日(火)、20日(月)、26日(日)
三隣亡・・・3日(金)、6日(月)、18日(土)、30日(木)
不成就日・・・3日(金)、11日(土)、19日(日)、27日(月)
7月
大安・・・4日(月)、10日(日)、16日(土)、22日(金)、28日(木)先勝・・・6日(水)、12日(火)、18日(月)、24日(日)、29日(金)
友引・・・1日(金)、7日(木)、13日(水)、19日(火)、25日(月)、30日(土)
三隣亡・・・16日(土)、28日(木)
不成就日・・・4日(月)、12日(火)、20日(水)、28日(木)、31日(日)
夏の土用・・・7月20日(水)~8月6日(土)
夏の土用間日・・・7月25日(月)、26日(火)、30日(土)、8月6日(土)
8月
大安・・・2日(火)、8日(月)、14日(日)、20日(土)、26日(金)、30日(火)
先勝・・・4日(木)、10日(水)、16日(火)、22日(月)
友引・・・5日(金)、11日(木)、17日(水)、23日(火)、27日(土)
三隣亡・・・14日(日)、26日(金)
不成就日・・・8日(月)、16日(火)、24日(水)、28日(日)
夏の土用・・・7月20日(水)~8月6日(土)
夏の土用間日・・・7月25日(月)、26日(火)、30日(土)、8月6日(土)
9月
大安・・・5日(月)、11日(日)、17日(土)、23日(金)、28日(水)
先勝・・・1日(木)、7日(水)、13日(火)、19日(月)、25日(日)、30日(金)
友引・・・2日(金)、8日(木)、14日(水)、20日(火)
三隣亡・・・7日(水)、10日(土)、22日(木)
不成就日・・・5日(月)、13日(火)、21日(水)、26日(月)
10月
大安・・・4日(火)、10日(月)、16日(日)、22日(土)、26日(水)
先勝・・・6日(木)、12日(水)、18日(火)、24日(月)、28日(金)
友引・・・1日(土)、7日(金)、13日(木)、19日(水)、29日(土)
三隣亡・・・4日(火)、8日(土)、20日(木)
不成就日・・・4日(火)、12日(水)、20日(木)、28日(金)
秋の土用・・・10月20日(木)~11月6日(日)
秋の土用間日・・・10月21日(金)、23日(日)、25日(火)、11月02日(水)、4日(金)、6日(日)
11月
大安・・・1日(火)、7日(月)、13日(日)、19日(土)、24日(木)、30日(水)
先勝・・・3日(木)、9日(水)、15日(火)、21日(月)、26日(土)
友引・・・4日(金)、10日(木)、16日(水)、22日(火)、27日(日)
三隣亡・・・1日(火)、18日(金)、30日(水)
不成就日・・・5日(土)、13日(日)、21日(月)
秋の土用・・・10月20日(木)~11月6日(日)
秋の土用間日・・・10月21日(金)、23日(日)、25日(火)、11月02日(水)、4日(金)、6日(日)
12月
大安・・・6日(火)、12日(月)、18日(日)、28日(水)
先勝・・・2日(金)、8日(木)、14日(水)、20日(火)、24日(土)、30日(金)
友引・・・3日(土)、9日(金)、15日(木)、21日(水)、25日(日)、31日(土)
三隣亡・・・15日(木)、27日(火)
不成就日・・・6日(火)、14日(水)、22日(木)、28日(水)
地鎮祭に良い日取りがわかりましたね。
地鎮祭は宗教的な儀式ですし、六曜や不成就日なども科学的根拠ない迷信といわれているので「地鎮祭はしない」という選択をする施主もいるようです。
しかし親戚やご近所さん、建築会社の中には「地鎮祭をしなければ良くないことが起こる」と考える人もいますので、きちんと話し合って結論を出すようにすると良いですね。
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