上棟式にお餅をまく意味とは?ご祝儀の相場はいくら?のしと表書き

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家を建てたとき、上棟式でお餅をまく習慣がありますよね。

自分の家を建ててお餅をまいた人、ご近所で上棟式があるのでお餅をもらいに行った人、学校帰りに遭遇してランドセルいっぱいにお餅を持ち帰った人など経験のある人は少なくないと思います。

今回は、上棟式にお餅をまく意味や、御祝儀について解説します。

また、上棟式に良い日と悪い日はいつなのかご紹介します。

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目次

上棟式とは?

上棟式の読み方は「じょうとうしき」です。

上棟式とは家の基礎工事が終わり家の枠組みまで仕上げ、棟上げ(むねあげ)まで終了したときに、無事に建物が完成することを願い、工事関係者と一緒にお祝いする神事です。

 

「棟上げ」は、棟木(むなぎ)を屋根の一番高い場所に取り付けることです。

棟木

棟木

 

棟木は、屋根を支える重要な部分で、屋根の一番高い場所で母屋と平行に取り付けられます。

 

上棟式は他に「棟上げ式」「建前(たてまえ)」などと呼ぶこともあります。

 

主催者は施主(せしゅ・発注者、家を建てる人のこと)で、段取りや進行は工事関係者(現場監督や現場責任者など)が進めてくれます。

施主は工事関係者と相談をしながら棟上げ式の日程などを決めると良いでしょう。

上棟式にお餅をまく意味とは?

上棟式でお餅をまくのは、棟上げまで無事に終わったことをお祝いする意味があり、「餅まき」や「餅投げ」といいます。

餅だけではなく、小銭やお菓子などを投げることもあります。

餅まき

餅まきはもともと、災難から逃れるために行われていたそうです。

昔、家を建てることは富の象徴でもあり、それを妬む心が災難を産むので、上棟式で神前に供えたお餅をまくことで災難を防ぐと考えられていました。

また、家を建てる際の災難を、集まった人たちにお餅やお金などと一緒に持ち帰ってもらうという意味もあったそうです。

現在は、災難を防ぐためというより周辺の住民への感謝や、棟上げ式のお祝い、福をわけるという意味で行いますが、餅投げをしない人も増えているそうです。

上棟式当日が雨だった場合、せっかくのお祝いが台無しになってしまう気がしますが、実は「幸福が降りこむ」ということで縁起が良いといわれています。

また、雨は「永遠の火消し」といわれ、棟上げ式に雨だった家は火事にならないといわれています。

そのため、餅まきは小雨程度なら決行することもありますが、雨が激しくて餅まきができないときには、集まった人に直接配ったり、屋根のある場所でまくなどして対応することが多いようです。

 

上棟式のご祝儀の相場はいくら?のしと表書き

上棟式では、参加する工事関係者にご祝儀を準備します。

ご祝儀の金額は、工事関係者の立場によって異なり、地域やご家庭によっても異なりますが、相場は以下のとおりです。

●棟梁・・・1万円~2万円

●現場監督・・・5千円~1万円

●その他の職人・・・5千円

 

ご祝儀

 

上棟式はお祝い事ですので、のし袋は慶事用を使います。

のし袋の水引きは、「何度起こっても良いこと」という意味のある蝶結び(花結び)ものを選びます。

「二度と起こってはならない」という意味のある結び切りの水切りを選ばないよう気を付けましょう。

表書きは「御祝」「御祝儀」と記入するのが一般的です。

 

上棟式に良い日

上棟式に良い日は以下の通りです。

六曜の「大安」「先勝」「友引」

十二直の「建(たつ)」「満(みつ)」「平(たいら)」「定(さだん)」「成(なる)」「開(ひらく)」

 

六曜

結婚式やお店の開店など、吉日を選ぶ際に考慮するもので最も有名なのは「六曜(ろくよう)」だです。

六曜は、以下の通りです。

・大安(たいあん・だいあん)
・赤口(しゃっこう・しゃっく・せきぐち)
・先勝(せんしょう・さきかち)
・仏滅(ぶつめつ)
・友引(ともびき・ゆういん)
・先負(せんぷ・さきまけ)

棟上げ式は「大安」「先勝」「友引」に行うと良いといわれています。

 

大安

「大いに安し」という意味があり、六曜の中で最も縁起の良い日で、一日中吉です。

 

先勝

先んずれば即ち勝つことから「何事も急ぐことが良い」という意味があり、午前中は吉とされ、14時~18時は凶です。

 

友引

「凶事に友を引く」という意味があり、葬儀や仏事は避けた方が良いとされていますが、それ以外では大安に続いて吉日といわれており、午前中と夕方から夜は吉で、昼は凶です。

 

関連:六曜(先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口)の由来や意味、読み方とは?

 

十二直

「十二直(じゅうにちょく)」は記載されているカレンダーが少なく、一般的にはあまり知られていません。

しかし、建築関係の日取りを決める際、主に考慮するのは十二直で、昔から六曜よりも十二直を重視してきたといわれています。

中国から伝わったもので、北斗七星の動きと、十二支の方位を組み合わせて吉凶を占っています。

十二直の「直」には「当たる」という意味があり、良く当たる暦注として信じられており、「建・除・満・平・定・執・破・危・成・納・開・閉」の十二種類から成っています。

この中で、建築で良いとされる日は十二直の「建(たつ)」「満(みつ)」「平(たいら)」「定(さだん)」「成(なる)」「開(ひらく)」です。

 

建(たつ)

「万物を建て生じる日」という意味があり、物事を始めるのに良い日で十二直の中で最も吉日とされており、棟上げ式は大吉です。

 

満(みつ)

「万物が満ち溢れる日」という意味があり、棟上げ式などの祝い事は大吉です。

 

平(たいら)

「物事が平らかになる日」という意味があり、物事が平等円満に成立し、棟上げ式は吉です。

 

定(さだん)

「善悪が定まってとどまる日」という意味があり、棟上げ式などの祝い事は吉です。

 

成(なる)

「物事が成就する日」という意味があり、棟上げ式は吉です。

 

開(ひらく)

「開き通じる日」という意味があり、建築関係は吉です。

 

関連:十二直(建・除・満・平・定・執・破・危・成・納・開・閉)の由来や意味、読み方とは?

 

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棟上式に悪い日

上棟式を避けた方が良いのは、

「三隣亡(さんりんぼう)」

「土用(どよう)」

「不成就日(ふじょうじゅび)」

です。

 

三隣亡

文字通り「この日に建築関係のことを行うと三軒隣まで滅ぼす」と言われており、地鎮祭、土起こし、棟上げなど、建築に関することは一切忌むべき日とされています。

 

関連:三隣亡の意味とは?2024年カレンダー。引越し、入籍は?

 

不成就日

悪い結果だけを招く日、何事も成就しない日という意味があり、建築関係のほかにも引っ越し、婚礼関係、願い事などさまざまなことが凶で、なにかを始めるには適さない日とされています。

大安などの吉日と不成就日が重なった場合、吉日の効果が全くなくなるとか、吉日の効果が半減するといわれています。

 

関連:不成就日とは?2024年はいつ?大安と重なった日はどうなるの?

 

土用

土の神様である「土公神(どうこじん)」は、時期によっていろいろな場所に移動しますが、土用は土の中で静かにゆっくりしています。

そのため土用に土をいじると、嫌がって祟りを起こしたり怒ったりするといわれています。

 

関連:【2024年】土用に土いじり、旅行、引越しはNG?間日、土用殺って何?

 

仏滅

「棟上げ式をやって良い日」でご紹介した六曜のひとつに「仏滅(ぶつめつ)」があります。

仏滅とは「仏も滅するような大凶の日」という意味があり、何をしても悪い日といわれています。

 

 

上棟式でお餅をまく意味がわかりましたね。

餅まきでは、お餅だけでなく小銭やお菓子もまかれるので、老若男女問わず多くの人が集まる楽しいイベントです。

最近は餅まきをしないところも増えてきましたが、もしもご近所さんで餅まきをするというお知らせがあったら、お祝いの気持ちを込めて是非参加してみましょう!

 

また、上棟式の日取りについては、以下の記事を参考にしてください。

関連:【2024年】地鎮祭に良い日取りはいつ?青白の幕の意味とは?

 

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