かき氷の歴史とは?ふわふわで頭がキーンとしない作り方も解説

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暑い日には、冷たくて美味しいかき氷を食べたくなりますよね!

そんなかき氷の歴史をご存知ですか?

かき氷を食べると頭がキーンとすることがありますが、あの現象はなんなのでしょう?

ふわふわで頭がキーンとしない作り方も解説します。

 

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目次

かき氷とは?

 読み方は「かきごおり」です。

一般的には「かき氷」と書きますが、

  • 欠き氷
  • 欠氷

という書き方もあります。

 

かき氷とは、氷を細かく削ったり砕いたりして、シロップや蜜などをかけて食べる氷菓(ひょうか・氷を使ったお菓子)です。

  • 夏氷(なつごおり)
  • 氷水(こおりみず・こおりすい)

などの別名があります。

 

かき氷の名前の由来

 かき氷の名前の由来は諸説あります。

 

氷室(ひむろ)の氷が由来という説

氷室とは、冬の間に雪や氷を保存しておく場所のことで、日本書紀にも登場するほど昔からあったようです。

氷室の氷の塊を小さく「欠いた(砕いた)」ものを削って作ったので「欠き氷」と呼ばれ、のちに「かき氷」と表記されるようになったという説があります。

 

 

氷室についての詳細はこちらをご覧ください。

関連:氷の朔日の意味とは?氷餅、あられ、煎り豆を食べるのはなぜ?

 

搔き氷(かきごおり)が由来という説

氷の表面を刃物で引っ掻(か)くように作ったことから「掻き氷」と呼ばれ、のちに「かき氷」と表記されるようになったという説があります。

「掻き氷」は語源や漢字表記の一例として紹介されることはありますが、「かき氷の別名」という位置づけではありません。

 

ぶっかき氷が由来という説

関東地方を中心に、大きな氷をひと口大くらいに割ったものを「ぶっかき氷」と呼んでおり、それが省略されて「かき氷」になったという説があります。

ちなみに、西日本では「ぶっかき氷」のことを「かちわり氷」と呼びます。

 

かき氷の歴史とは?

 氷や雪に果物や蜜をかけて食べる行為は、世界各地で自然発生的に生まれたと考えられており、古代ギリシャや古代中国など複数の場所で記録が残っています。

 日本に伝わったのは中国からという説もありますが、史料などは残っておらず、日本で独自に発生、進化したと考えるのが一般的です。

氷室

氷室

奈良時代(710年~794年)に「氷室」の氷を夏に天皇に献上していたという記録があります。

ただ、この時の氷はかき氷ではなく、氷で涼をとったり、大きめに砕いた氷を食べていたと考えられています。

清少納言

清少納言

かき氷の最古の記録は、平安時代(794年~1185年)の清少納言(せいしょうなごん)の枕草子(まくらのそうし)に記された「削り氷(けずりひ)」です。

枕草子の「あてなるもの(上品なもの、良いもの)」という段に

「削り氷に甘葛(あまずら)入れて、あたらしき鋺(かなまり)に入れたる」

という文章があります。

現代語に訳すと

「削った氷に甘葛をかけて、真新しい金属製のお椀に入れる」となります。

  • 「削る」という行為は刃物で物体の表面を薄くそぎ落とすことです。
  • 甘葛(あまずら)とは、蔦(つた)の樹液を煎じた汁のことで、はちみつのように甘いものです。

このことから、刃物で薄く削った氷を金属製のお椀に入れ、甘い汁をかけて食べていたことがわかります。

 平安時代に氷はとても貴重なもので、氷室から出した氷を削って食べることができるのは身分の高い人たちだけでした。

江戸時代(1603年~1868年)になると、雪室(ゆきむろ)が作られるようになりました。

雪室とは、雪を利用して作った天然の冷蔵庫のことで、氷室と同じように、夏まで氷や雪を保存するために使われました。

加賀藩(現在の石川県金沢)では、氷室に冬の雪を貯蔵し、旧暦6月1日に将軍家へ献上する習わしがありました。この氷を運んだのが「加賀飛脚」です。

氷60kg・長持ち40kgの計約100kgを担ぎ、金沢から江戸まで約500kmの道のりを、昼夜を徹してわずか4〜5日で走り抜けました。

むしろや白布で氷を包み、二重底の桐の長持ちに納めてクマザサを詰めるなど、溶けないための工夫も凝らされていました。

この献上は寛永年間(1624〜1645年)に始まり、幕末まで続けられました。

しかし、この当時もまだまだ氷は貴重なもので、将軍や大名など身分の高い人たちしか口にすることはできませんでした。

中川嘉兵衛

中川嘉兵衛

明治時代(1868年~1912年)になると、横浜で氷ビジネスを興した中川嘉兵衛(なかがわかへえ)が、明治2年(1869年)に北海道・函館の氷の輸送に成功しました。

これが「函館氷」として広まり、横浜の裕福な人たちの間で氷を楽しむ文化が広がっていきました。

このころは、削った氷に蜜などをかけるものを「氷水(こおりみず)」と呼び、人気だったようです。

 

同じ明治2年(1869年)、町田房蔵(まちだふさぞう・生没など詳細不明)が神奈川県横浜市で日本初の氷水店(こおりみずや)を開きました。

 氷水店では氷水のほかに「あいすくりん」も販売されました。

「あいすくりん」はアイスクリームのことで、氷水店がアイスクリームの発祥といわれています。

 

 関連:日本のアイスクリーム歴史とは?日本初のアイスクリームの値段にびっくり!

 

明治16年(1883年)に製氷会社ができたのを皮切りに、明治20年代には氷の生産量が安定し、安価に販売されるようになりました。

このころ、氷を細かく削って甘い蜜をかけたものを「かき氷」と呼ぶようになったようです。

明治28年(1895年)には氷を取り扱うお店が増えました。

 

昭和(1926年~1989年)の戦前は、削った氷に

  • 砂糖をふりかけた「雪」
  • 砂糖蜜をかけた「みぞれ」
  • 小豆餡をのせた「金時」

が定番のメニューとなりました。

戦後にはかき氷専用の家庭用かき氷器やレモンシロップなど、さまざまな味のシロップが販売されるようになりました。

昭和40年代になると、家庭用冷蔵庫が普及したことで、家庭でも手軽に氷を作れるようになり、家庭用かき氷器も広く普及しました。これにより、かき氷は一年中食べられるものとなりました。

ふわふわかき氷

ふわふわかき氷

平成(1989年~2019年)になると、それまで主流だったガリガリ食感とは異なる、口に入れたらふわっと溶ける「ふわふわ」のかき氷が注目され、大人気となりました。

平成後期以降、台湾かき氷が人気になりました。

マンゴーやいちごなどのフルーツをたっぷり乗せたものが定番ですが、水を凍らせた氷のほかに、ミルクや練乳、マンゴーなどを混ぜて凍らせた「雪花氷(シュエファビン)」というものもあります。

日本では、この台湾かき氷の影響に加え、和菓子・洋菓子の技法を取り入れられるようになり、旬のフルーツをふんだんに盛り付けたり、濃厚な果物のシロップをかけたりと、素材や製法にこだわった「ごちそうかき氷」が人気となりました。

 現在も、野菜のソースをかけたかき氷や、見た目がケーキのようなかき氷など、かき氷の種類も増え、日々進化を続けています。

 

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かき氷で頭がキーンとするのはなぜ?

かき氷やアイスクリームなど、冷たいものを食べたときに頭がキーンとなる現象を「アイスクリーム頭痛」といいます。

 アイスクリーム頭痛になる原因は、主に2つあります。

 

三叉神経の勘違い

三叉神経とは、主に顔の知覚をつかさどる神経です。

冷たすぎるものが急に喉を通ると、三叉神経を激しく刺激します。

その際、三叉神経は「冷たさ」を「痛さ」と勘違いし、「痛み」として脳に伝えてしまい、脳は「喉ではなく頭が痛い」と勘違いしてしまいます。

 

血管の反応

冷たいものを食べて喉元が冷えると、体は体温を維持しようと血流量を増やします。

血流量が増やすために血管が一気に広がったときの刺激によって、頭痛が起こります。

 ふわふわのかき氷の場合、アイスクリーム頭痛が起こりづらいといわれています。

その理由は、氷が一瞬で溶けるからです。

ガリガリのかき氷は、口に入れても一瞬で溶けずに冷たすぎる水・細かい氷としてそのまま喉を通ることがあり、三叉神経を激しく刺激して頭痛が起こります。

ふわふわのかき氷は、口に入れると一瞬で溶けます。

そのため、喉を通る時には冷たい水程度の温度になっているため、三叉神経を激しく刺激することがありません。

 

アイスクリーム頭痛を絶対に起こさないようにする方法はありませんが、

  • ゆっくり時間をかけて食べる
  • 一度に大量に冷たすぎるものを飲み込まない

ということを気を付けることで、アイスクリーム頭痛が起こることを減らせます。

 

ふわふわで頭がキーンとしないかき氷の作り方

 かき氷専門店などでは、天然氷(てんねんごおり)や純氷(じゅんぴょう)を使っていることが多いです。

 天然氷とは、天然水を冬の寒さを利用して自然の力で2週間程度かけてゆっくり凍らせたものです。

純氷とは、不純物を取り除いた純度の高い純水を23日かけてゆっくり凍らせたものです。

 

天然氷・純氷を作る工場では水を一方向からゆっくり冷やし、時間をかけて凍らせています。

そうすることで水の中の不純物が排除され、水分同士がきっちりと結びつき、透明で固い氷になり、削ったときにふわふわになります。

 家庭の冷凍庫の場合、全方向から一気に冷やして氷を作るため、天然水を凍らせると空気や不純物が混じって白く濁ったもろい氷になり、削ったときにガリガリになります。

そこで、自宅でのふわふわかき氷の作り方をご紹介します。

 

不純物の少ない水を使う

軟水の天然水やミネラルウォーターを買います。

水道水を使う場合は、一度煮沸して冷まします。

 

ゆっくり凍らせる

製氷カップを乾いたタオルで包んで冷凍します。

タオルで包むことで急激に冷やされるのを防ぎ、家庭の冷蔵庫でもゆっくり時間をかけて凍らせることができます。

 

③出来上がったら少し常温に置いておく

出来上がった氷をすぐに削るのではなく、氷の表面が濡れる程度に溶かしてから削ります。

 

725日はかき氷の日

毎年7月25日は「かき氷の日」です。

 一般社団法人日本かき氷協会が、日本の食文化としてのかき氷の魅力を広め、氷業界やかき氷専門店などのつながりを深めることを目的に制定しました。制定された年は不明です。

7月25日になった理由はふたつあります。

●かき氷の別名が「夏氷(なつごおり)」なので「7(な)2(つ)5(ご)おり」という語呂合わせ

●昭和8年(1933年)に山形県山形市で当時の日本最高気温40.8度を記録したのが7月25日なので「最も暑かった日はかき氷を食べるのにふさわしい日」と考えた。

ちなみに、日本最高気温の40.8度という記録は、平成19年(2007年)816日まで74年間破られることがありませんでした。

記録を塗り替えたのは、同日に記録された岐阜県多治見市と埼玉県熊谷市の40.9度です。

その後も少しずつ記録が塗り替えられ、現在の日本最高気温は令和7年(2025年)85日に群馬県伊勢崎市で記録された41.8です。

 2026年のかき氷の日は、7月25日(土)です。 


 いかがでしたでしょうか?

昔は身分の高い人しかかき氷を食べることができませんでしたが、現在は各家庭で手軽にかき氷を作ることができます。

お店で食べるふわふわかき氷ももちろん美味しいですが、ぜひ、記事を参考にご自宅でも試してみてくださいね!

ゆっくり時間をかけて食べることを心がけて、アイスクリーム頭痛を予防しましょう。

 

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