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冠婚葬祭の「冠」と「祭」にはどのような意味があるの?

      2019/05/16

「冠婚葬祭」という言葉はよく見聞きしますし、大人であれば一年に一度は「冠婚葬祭」のどれかに接することもあると思います。

「婚」は結婚式や婚約など婚姻に関することで、「葬」はお通夜やお葬式など葬儀に関することだということは、多くの人がご存知ですよね?

では「冠」「祭」とはどのような意味があるのでしょう?

今回は冠婚葬祭の「冠」と「祭」について調べてみました!

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「冠」にはどのような意味があるの?

奈良時代(710年~794年)以降、男子が成人したことを社会的に示すために数え年で12歳~16歳の間に「元服(げんぷく)」という儀式が行われていました。

元服の「元」は頭、「服」は着用するという意味があり、「頭に冠をいただく」という意味になります。そのため、「冠」という字が使われているのです。

このように冠婚葬祭の「冠」は元服、つまり成人することを意味するのです。

 

現在の「成人の日」は1948年(昭和23年)から行われていますが、「元服」が1月15日に行われていたことから、多くの自治体で1月15日に行われていました。

しかし、2000年(平成12年)以降からは、ハッピーマンデー制度が実施され、1月の第2月曜日に行われています。

 

そして、もともと元服の意味で使われていた「冠」ですが、現在は成人式のほかにも、人生の節目のお祝いの意味があります。

例えば、以下のようなお祝いも「冠」に含まれます。

 

●出産、誕生

●初節句(端午の節句や桃の節句など、生まれて最初のお節句の事)

●七五三

●入学や卒業

●合格祝い

●進学祝い

●成人式

●就職祝い

●還暦祝い

●古希祝い

●喜寿祝い など

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「祭」にはどのような意味があるの?

「祭」は、もともとはご先祖をまつること、供養することを意味しており、お盆やお彼岸など季節ごとのお墓参りや法事のことを指していました。

 

そして、日本では古来よりある神道と、飛鳥時代(592年~710年)に伝来した仏教が混ざり合い、それらの行事が長い年月をかけて生活の中に定着していきました。

その結果、ご先祖をまつる行事だけではなく、季節ごとの節目の行事が「祭」として行われるようになったため、内容は多岐にわたります。

例えば、以下のようなお祝いも「祭」に含まれます。

 

●お正月

●節分

●桃の節句

●端午の節句

●七夕

●お盆

●お彼岸

●法事

●大晦日など

近年になって海外から伝わってきたクリスマスやバレンタインデーも「祭」に含まれるという考え方もあるようですよ。

 


 

「冠」と「祭」がどのような意味なのかわかりましたね。

簡単にいうと「冠」は人生の節目の行事で、「祭」は季節の節目の行事なのですね。

冠婚葬祭の「婚」や「葬」は、場合によっては一年のうちに一度も接することがないこともあるかもしれませんが、「冠」と「祭」は私たちが普段特に意識せずに、なにげなく行っている行事が多く含まれていて、普段の生活の中にこんなにも多くの節目があることに気づいたのではないでしょうか?

人生の節目のお祝いや季節の行事などは古くから続く日本の良い伝統は、これからも受け継いでいきたいですね!

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