冠婚葬祭の「冠」と「祭」にはどのような意味があるの?

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「冠婚葬祭」の「婚」は結婚式や婚約など婚姻に関することで、「葬」はお通夜やお葬式など葬儀に関することですよね。

では「冠」と「祭」にはどのような意味があるのでしょうか?

今回は冠婚葬祭の「冠」と「祭」についてわかりやすく解説します。

 

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目次

「冠」にはどのような意味があるの?

日本では奈良時代(710年~794年)以降、男子が成人したことを社会的に示すために数え年で12歳~16歳の間に「元服(げんぷく)」という儀式が行われていました。

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元服の「元」は頭、「服」は着用するという意味から、「頭に冠をいただく」という意味になります。

そのため、「冠」という字が使われているのですね。

このように冠婚葬祭の 「冠」は元服、つまり成人することを意味するのです。

 

現在の「成人の日」は1948年(昭和23年)から行われていますが、「元服」が旧暦の1月15日に行われていたことが由来で、多くの自治体で1月15日に行われていました。

2000年(平成12年)以降は、ハッピーマンデー制度が実施され、1月の第2月曜日に行われています。

 

そして、もともと元服の意味で使われていた「冠」ですが、 現在は成人式のほかにも、人生の節目のお祝いの意味で使われています。

例えば、以下のようなお祝いも「冠」に含まれます。

 

●出産、誕生

●初節句(端午の節句や桃の節句など、生まれて最初のお節句の事)

●七五三

●入学や卒業

●合格祝い

●進学祝い

●成人式

●就職祝い

●還暦祝い

●古希祝い

●喜寿祝い など

 

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「祭」にはどのような意味があるの?

「祭」は、 もともとはご先祖をまつること、供養することを意味しており、お盆やお彼岸など季節ごとのお墓参りや法事のことを指していました。

 

そして、日本では古来よりある神道と、飛鳥時代に伝来した仏教が混ざり合い、それらの行事が長い年月をかけて生活の中に定着していきました。

その結果、 「祭」は、ご先祖をまつる行事だけではなく、季節ごとの節目の行事を意味する場合にも使われるようになりました。

例えば、以下のようなお祝いも「祭」に含まれます。

 

●お正月

●節分

●桃の節句

●端午の節句

●七夕

●お盆

●お彼岸

●法事

●大晦日など

 

近年になって海外から伝わってきたクリスマスやバレンタインデーも「祭」に含まれるという考え方もあるようですよ。

 

 

「冠」と「祭」がどのような意味なのかわかりましたね。

簡単にいうと「冠」は人生の節目の行事で、「祭」は季節の節目の行事なのですね。

普段の生活でなにげなく行っている行事が「冠」と「祭」に含まれていることに気づいたのではないでしょうか?

人生や季節の行事など、古くから続く日本の伝統をこれからも受け継いでいきたいですね!

 

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