婚姻届を提出するときは、縁起の良い日を選びますよね。
では、離婚届はどうでしょうか?
離婚届を提出するのに良い日はいつなのかご紹介します。
離婚届とは?
正式には離婚届書(りこんとどけしょ)といいます。
離婚届を提出することによって、戸籍(こせき)に離婚したことが記録されます。
戸籍とは、家族の身分関係を証明し、国民を登録する目的で作成される公文書のことです。
戸籍には、本人の生年月日や氏名、出生地、婚姻歴、親子や養子縁組、配偶者などの関係が記されており、本籍地(ほんせきち)の市区町村で保管されています。
本籍地とは、戸籍が登録されている場所のことです。
戸籍についての詳細はこちらをご覧ください。
関連:「戸籍謄本」と「戸籍抄本」の読み方とは?使い道の違いと取り方
離婚届を提出するのはいつがいい?
婚姻届を提出する際は、多くの人が「より良い日に」と考えます。
たとえば次のような日です。
縁起が良い日
大安(たいあん・だいあん)、天赦日(てんしゃび・てんしゃにち)、一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)、母倉日(ぼそうにち)など。
ふたりの記念日
出会った日、交際を始めた日、どちらかの誕生日、プロポーズをした日など。
語呂合わせが良い日
1月8日(一番ハッピー!)、3月9日(サンキュー!)、11月22日(いい夫婦の日)など。
婚姻届を提出するのに良い日についての詳細はこちらをご覧ください。
関連:【2024年】入籍や結婚式に良い日はいつ?結婚・入籍日カレンダー
しかし、離婚届を提出する場合は「より良い日に」とはあまり考えません。
なぜなら、離婚の交渉で心身ともに疲れ切っていたり、嫌な思いをしたり、辛い時間を過ごしている人がほとんどで、離婚の交渉を進めている夫婦が「離婚届を出すのはいつにする?」と話し合う余裕はないからです。
また、離婚は夫婦関係が終わることなので、縁起を担ぐという人はあまりいません。
そして、離婚の仕方によっては期限が決まっている場合もあり、その場合は期限までに離婚届を提出しなければなりません。
離婚届を提出する期限
協議離婚(きょうぎりこん)
離婚の理由は問わず、夫婦双方に離婚の意思がある場合に、離婚届を自治体に提出することで成立します。
離婚届を提出するための期限に決まりはありません。
調停離婚(ちょうていりこん)
家庭裁判所の調停手続を利用して話し合い、離婚することです。
調停成立から10日以内に離婚届を提出します。
審判離婚(しんぱんりこん)
家庭裁判所で調停手続きを利用したけれど、諸事情で調停がまとまらない場合、裁判所の判断で「離婚したほうが良い」と決定して成立させる離婚のことです。
裁判所の決定から10日以内に離婚届を提出します。
裁判離婚(さいばんりこん)
調停で離婚することについて夫婦間で合意ができないときに,家庭裁判所で離婚訴訟を起こし、裁判によって強制的に離婚を成立させる手続きです。
判決が確定した日から10日以内に離婚届を提出します。
このように協議離婚以外は、離婚届を提出する期限が10日以内と決められています。
協議離婚の場合の離婚届の提出
協議離婚の場合、以下のことを考えて離婚届を提出する人が多ようです。
離婚成立後、すぐに
一日でも早く離婚をしたい!という場合、離婚が成立したらすぐに離婚届を提出する人が多いです。
子どもが転校する場合
離婚によって引越しをする場合、子どもが転校するケースがあります。
そのような場合、学期の途中で転校するより、進級や進学に合わせて転校したほうが子どもにとって良いと考え、3月に離婚届を提出します。
ほかに、夏休みや冬休みなど長期休暇の前に離婚届を提出することもあります。
子どもの苗字を変更する場合
子どもの苗字を変えるには、離婚届を提出した後に家庭裁判所で許可を得なければなりません。
家庭裁判所での手続きは1日で終わることがほとんどです。
子どもの進級や進学に合わせて苗字を変えるのなら、3月中に離婚届を提出し、家庭裁判所で手続きをし、4月から子どもは新しい苗字で学校へ通います。
ほかに、夏休みや冬休みなど長期休暇の前に離婚届を提出することもあります。
【2025年】離婚届を提出するのに良い日はいつ?
このように、離婚届を提出する場合は日にちにこだわらないのが一般的です。
しかし、お互いの新しい人生のスタートとして縁起の良い日を選ぶのはいかがでしょうか?
縁起の良い日として、
●天赦日(てんしゃにち・てんしゃび)
●一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)
●大安(たいあん・だいあん)
●甲子の日(きのえねのひ・こうしのひ・かっしのひ)
などがあります。
天赦日
天がすべての罪を赦(ゆる)すという最上の吉日で、「万(よろづ)よし」と記注されています。
「万よし」とは、「何に関しても良し」という意味があります。
一粒万倍日
一粒(ひとつぶ)の籾(もみ)が稲穂のように万倍にも増えるといわれる吉日で、この日に始めた事は何倍にも増えるといわれています。
大安
「大いに安し」という意味があります。
一日中吉で、すべてのことに吉となっており、新しいことを始めるにも良い日とされています。
甲子の日
甲子が干支の一番初めということもあり、縁起が良いと考えられています。
「長く続けたい物事はこの日に始めると良い」「この日から始めたことは良い流れを持ち、長く続く」「この日に行動を起こすと運が良い流れになる」と言われています。
これらの吉日については以下のリンク先を御覧ください。
関連:「天赦日」と「一粒万倍日」とは?2025年一番縁起の良い日はいつ?
離婚届を提出するのに良い日は、ひとそれぞれということですね。
さまざまな事情があって一日も早く離婚したい!と思うのなら、離婚が成立したらすぐにでも離婚届を提出した方が良いでしょうし、子どもの学校のことを考えるのならタイミングを見計らったほうが良いでしょう。
また、お互いの新しい人生のスタートとして縁起の良い日を選ぶ場合は、今回ご紹介した吉日から選ぶといいですね。
関連:【2025年】母倉日の意味とは?入籍や結婚式に最適!一粒万倍日や仏滅が重なったら?
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