秋といえば夏の厳しい暑さが和らぎ過ごしやすい季節です。
その過ごしやすさからスポーツの秋や芸術の秋など、様々な秋の楽しみがありますが、今回注目したいのは「行楽シーズン」という部分です。
秋には連休があるため、普段行けない所へ遠出をしたり、ちょっとした小旅行したりするのにちょうどいいシーズンですよね。
そこで今回は秋の連休について調べてみました。
直近では2015年にシルバーウィークがありましたが、2021年はどうなるのでしょう?
秋の大型連休『シルバーウィーク』
そもそもシルバーウィークとはどういう経緯で出来たのでしょう。
きっかけは「ハッピーマンデー制度」の導入でした。
ハッピーマンデー制度とは、祝日と週休2日制をつなげて、三連休以上の休日を増やすため、国民の祝日の一部を特定の月曜日に移動させる制度です。
2003年から9月15日の敬老の日が第三月曜日へと移動になり、三連休が誕生しました。

この三連休に加え、さらに秋分の日が敬老の日と二日違いだった場合、祝日法によって、祝日と祝日の間の日は国民の休日となることから、最大五連休の大型連休が発生するようになりました。
この最大五連休の大型連休となった時のみ「シルバーウィーク」と称されるようです。
また、この五連休は毎年来るわけではないという希少性から、希少価値の高い金属「プラチナ」に例えられ、「プラチナウィーク」と呼ばれることもあるようです。
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シルバーウィークの名前の由来

このシルバーウィークという名前、実は1950年代にゴールデンウィークと共に一度名付けられた事があるそうです。
文化の日(11月3日)を中心とした期間の事を指し、広めようと宣伝されたそうですが、ゴールデンウィークの定着具合とは裏腹にシルバーウィークという呼び名は定着せずに消えていったそうです。
それから50年以上経った2000年代、制度の改正などによって誕生した9月の大型連休の事を改めてシルバーウィークと呼ぶようになったのです。
こちらはゴールデンウィークの対となる連休という意味合いでつけられたそうです。
敬老の日を含む連休という意味でシルバーウィークだと思っていたのですが、そういう訳ではないようですね。
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2021年は何連休?
シルバーウィークは、秋分の日が敬老の日と二日違いの場合に、間の日が国民の休日になることによって発生する大型連休です。実はこの大型連休はある一定の条件が重ならなければ発生しないものなのです。
重要なのが秋分の日。
秋分の日とは、季節の分かれ目でもある日で昼と夜の長さがほぼ同じになる日となっています。
つまり、明確に9月何日と決まっている訳ではなく、その年によって日付が変わる祝日なのです。
そして、この秋分の日が9月21日・22日・23日のどれかで、さらに水曜日だった場合にのみシルバーウィークが発生するのです。
実はとっても珍しい出来事なんですね。
それを踏まえてカレンダーを見てみると今年の秋分の日は9月23日ですが、木曜日なので条件に当てまりません。
2020年9月カレンダー

よって、2021年は最大で9月18日(土)~9月20日(月)までの3連休にしかなりません。
ということで、五連休の大型連休にならないため、2021年のシルバーウィークは「ない」ということになります。
シルバーウィークが最初に訪れたのは2009年で、二度目は2015年でした。
次回のシルバーウィークは2026年までは出現しない見込みです。
ちょっと、残念ですね。
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