文化の日の由来とは?2026年の無料スポット!美術館・博物館など

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イーゼルに立てたキャンバスと絵の具のパレットのイラスト11月3日は文化の日です。

芸術の秋真っ只中、美術館や博物館では普段より催し物がめじろおしになる日ですが、文化の日とはもともとどのような日なのでしょうか?

また、文化の日に無料で楽しめるスポットにはどのようなものがあるのでしょうか?

文化の日について簡単にわかりやすく解説します。

 

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目次

文化の日の由来とは?

文化の日は、1948年(昭和23年)に祝日法により「自由と平和を愛し、文化をすすめる」ことを趣旨として制定された国民の祝日です。

11月3日という日付は、日本国憲法が公布された日であり、日本国憲法が平和と文化を重視していることから「文化の日」と定められました。

それ以前もこの日は特別な日でした。明治天皇の誕生日(旧暦の9月22日)を新暦に直すと11月3日にあたるため、1873年(明治6年)から1911年(明治44年)までは「天長節」(今で言う天皇誕生日)、1927年(昭和2年)から1947年(昭和22年)までは「明治節」という祝日でした。

 

関連:『祝日』と『祭日』の違いとは?国民の祝日一覧

勲章を付けた軍服姿の男性の肖像画

戦後、明治節を休日と定めていた勅令は昭和22年(1947年)の末で効力を失い、昭和23年(1948年)7月20日に公布・施行された祝日法の附則で正式に廃止されました。

出典:(参考情報)祝日法制定の経緯(内閣府)

 

では、日本国憲法はなぜ11月3日に公布されたのでしょうか。

日本国憲法の前の大日本帝国憲法の公布日は2月11日です。

2月11日は「建国記念の日」ですが、もともとは「紀元節」といって日本の初代天皇とされる神武天皇の即位日です。

金色の鵄がとまった弓を持つ神武天皇を描いた錦絵

旧憲法が紀元節に公布されたことにならい、新憲法も明治節を選んだという説明もありますが、政府の記録では決め方が違います。

昭和21年(1946年)10月29日の閣議では、まず施行日を翌年の5月3日に決め、そこから逆算して11月3日を公布日にしました。憲法は第100条で「公布の日から起算して六箇月を経過した日から」施行すると定めているためです。

11月3日は明治節にあたるため、閣内にはGHQの反応を心配する声もありましたが、GHQから特に異議は出ませんでした。対日理事会の中華民国代表は、明治時代に日本が近隣諸国と2度戦争をしたことを挙げて、別の日を選ぶよう日本政府を説得すべきだと議長に求めましたが、議長は日本政府の決定に介入するのは望ましくないと返しています。

出典:新憲法の公布日をめぐる議論(国立国会図書館「日本国憲法の誕生」)

 

祝日法をつくった昭和23年(1948年)、憲法記念日を施行の5月3日にするか公布の11月3日にするかで意見が分かれ、当初は11月3日を「憲法記念日」とする案が議会に出ていました。

しかし、この日が明治節と同じ日だったため、GHQは祝日にすることに強い難色を示しました。昭和23年(1948年)5月、GHQの民間情報教育局の担当者は衆議院の文化委員長らを呼び、天皇や国家神道に結びつく祝日はなくすのが望ましいとし、明治節については、明治という時代を記念する日ならよいが、明治天皇の偉大さをしのぶ日なら認められないという考えを伝えています。

出典:武藤智雄「Revision of The National Holidays in Post-War Japan」(Osaka University Law Review 4号・1957年)

 

これに対し、参議院の文化委員長だった作家の山本有三(やまもとゆうぞう・1887年~1974年)は「ほかの名前にしてでも、この日だけは残したい」と訴え、名前を「文化の日」にすることでようやく11月3日は祝日として残りました。山本は国会で、この日は憲法で戦争放棄という重大な宣言をした日であり、平和を図り、文化を進める意味で「文化の日」と名付けたと説明しています。憲法記念日のほうは、憲法が施行された5月3日になりました。

出典:文化の日にまつわる資料の公開(三鷹市山本有三記念館)

出典:各「国民の祝日」について(内閣府)

 

また、毎年文化の日には、皇居で文化の発展に功労があった人への文化勲章の授与式が行われたり、文化庁では毎年文化の日を中心にこの期間に芸術祭も行われています。

 

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文化の日はなくなるの?「明治の日」になるって本当?

「文化の日がなくなる」といわれることがありますが、令和8年(2026年)10月28日の時点で文化の日はなくなりません。

11月3日を「明治の日」にしようという動きは実際にあります。

令和8年(2026年)4月23日、超党派の「明治の日を実現するための議員連盟」(会長・古屋圭司衆議院議員)が総会を開き、11月3日の「文化の日」に「明治の日」を併記する祝日法改正案を議員立法で国会に提出する方針を確認しました。

出典:「明治の日」法案を提出へ 超党派議連が総会(日本経済新聞)

 

「併記」ですので、「文化の日」が「明治の日」に置き換わるのではなく、2つの名前が並ぶ形が想定されています。祝日の日付が動いたり、休みが減ったりするという話ではありません。

なお、令和8年(2026年)10月28日の時点で、この祝日法の改正案はまだ国会に提出されていません。内閣府の「国民の祝日について」でも、11月3日は「文化の日」のままです。

出典:第222回国会 議案の一覧(衆議院)

出典:国民の祝日について(内閣府)

 

文化の日は入場無料!

文化の日は、文化に親しむ日ということで全国各地の様々な美術館や博物館が入場無料で利用できます。

普段は有料の施設を無料で楽しむことができるお得な日ですのでぜひ、この機会に利用してみたいですね。

※下記は2026年の情報です(10月28日に各施設の公式で確認)。

ドームのある洋風の建物の博物館のイラスト

 

北海道

●本郷新記念札幌彫刻美術館 ※2026年の無料は未発表(分かり次第更新いたします)

●小樽市総合博物館

●小樽市総合博物館運河館

●旭川市博物館

 

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東北

●宮城県美術館(所蔵品展)

●山形県立博物館

●石神の丘美術館

 

東北文化の日

東北6県と仙台市では、10月の最後の週末を「東北文化の日」とし、その後約一ヶ月間を中心に美術館・博物館などの文化施設を無料や割引にする日を設けたり、イベントを行っています。

2026年は10月31日(土)・11月1日(日)が中心日で、事業期間は11月29日(日)までです。

●「東北文化の日」

 

関東

●千葉県立房総のむら

●国立科学博物館附属自然教育園

●筑波実験植物園

●国立科学博物館(常設展)

●千葉県立中央博物館

●国立西洋美術館(常設展)

●千葉県立美術館

●東京国立博物館(東博コレクション展)

●東京国立近代美術館(所蔵作品展)

●国立映画アーカイブ(展示室)

●横須賀美術館(所蔵品展・谷内六郎館)

●栃木県立美術館(「松本哲男展」)

●神奈川県立近代美術館 葉山(「銅版画家・駒井哲郎」展・コレクション展)

●神奈川県立近代美術館 鎌倉別館(「ポーランド・ポスター2」展)

額縁に入った女性の肖像画のイラスト

 

甲信越

●新潟市の文化施設(新潟市美術館のコレクション展・旧齋藤家別邸など)

●長野市立博物館

 

東海

●浜松市楽器博物館(常設展)

●岐阜県の県有文化施設(岐阜県美術館・岐阜県博物館・岐阜かかみがはら航空宇宙博物館など)

 

北陸

●兼六園

●国立工芸館(「デザイン・クロニクル展」)

●富山市の博物館施設(ガラス美術館の常設展・佐藤記念美術館・科学博物館など)

 

近畿

●京都国立近代美術館(コレクション・ギャラリー)

●国立国際美術館(コレクション展)

●兵庫県立人と自然の博物館

●兵庫県立美術館(コレクション展)

●兵庫県立歴史博物館(常設展)

 

関西文化の日

関西地方では2003年以降、11月に「関西文化の日」という期間があり、11月3日だけではなくこの期間に無料開放などを行う施設も多いようです。

2026年は11月14日(土)・15日(日)が中心日で、11月中の別の日に実施しているところもあります。

関西地方から文化事業を活性化させていこうという取り組みで、「関西元気文化圏」として関西地方の2府8県の地域で美術館・博物館・資料館などの無料開放を積極的におこなっているようです。

●「関西文化の日」参加施設一覧

 

中国

●岡山県立博物館

●岡山城(天守)

●広島県立美術館(所蔵作品展)

●広島市現代美術館

●広島市こども文化科学館

 

四国

●徳島県文化の森の文化施設(徳島県立博物館・鳥居龍蔵記念博物館などの常設展)

●高知県立美術館(「語る絵金、語られる絵金」展)

 

九州

●福岡市博物館(常設展・企画展)

●福岡市美術館(コレクション展)

●鹿児島市の施設(市立美術館の常設展・市立科学館・維新ふるさと館など)

 

沖縄

●那覇市立壺屋焼物博物館 ※改修工事のため2027年3月31日まで休館中

●那覇市歴史博物館 ※2025年9月1日~閉館中

●識名園

●玉陵

 

これらはほんの一部ですが、全国各地の美術館や博物館で無料公開が行われているようです。

おでかけになる前にお近くの施設についても調べてみるとよいかもしれません。

女性が子どもたちに絵本を読み聞かせるイラスト

日常生活の中でも文化に触れる機会はありますが、美術館や博物館などには普段あまり目にする機会がないものも多く展示してあります。

今まで知らなかった分野に興味を持ついいきっかけになりそうですね。普段はなかなか利用しない施設も、これを機会に利用してみると新しい発見があるかもしれませんね。

 

関連:『祝日』と『祭日』の違いとは?国民の祝日一覧

関連:「明治の日」制定の動き!明治天皇の誕生日はいつ?祝日はどうなる?

 

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