【2025年】七夕の節句の読み方と意味、歴史とは?別名は?食べ物はそうめん?

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7月7日は七夕の節句です。

1年に1度だけ織姫と彦星が逢える日、短冊を飾り願い事をする日として知られている七夕ですが、どのような意味や歴史があるのでしょうか?

また、「七夕の節句」はどのように読むのでしょうか?

この記事では、七夕の節句の読み方と意味、歴史、七夕の節句の別名や、行事食にそうめんを食べる理由について解説します。

 

 

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目次

七夕の節句の読み方と意味、歴史とは?

七夕の風景

 七夕の節句の読み方は「しちせきのせっく」です。

五節句(ごせっく)のひとつです。

 

五節句とは、以下の五つの節句のことです。

1月7日「人日(じんじつ)の節句」

3月3日「上巳(じょうし)の節句」

5月5日「端午(たんご)の節句」

7月7日「七夕(しちせき)の節句」

9月9日「重陽(ちょうよう)の節句」

五節句は、中国の唐の時代(618年~907年)にはすでに制度として整えられており、日本へは奈良時代(710年~794年)に伝わって宮中行事になったと言われています。

明治6年(1873年)に旧暦から新暦に改暦されるときに、五節句の制度は廃止されましたが、年中行事(毎年決まった時期に行われる行事)として定着しています。

 

五節句の詳細については以下の記事を御覧ください。

関連:『五節句』はいつ?意味や由来とは?それぞれの別名と食べ物

 

ベガとアルタイル

中国では古くから、7月7日に最も光り輝くこと座のベガ(織姫)と、わし座のアルタイル(彦星)の伝説があり、ベガは裁縫をつかさどる星、アルタイルは農業をつかさどる星と考えられていました。

この伝説から、織姫にあやかって裁縫が上達するように願いを込め、庭先に針や糸などの裁縫道具を供えて星に祈ったのが「乞巧奠(きこうでん)」という行事です。

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そして、中国から織姫と彦星の伝説や、乞巧奠が日本に伝わり、もともと日本にあった「棚機(たなばた)」という神事が結びついたと考えられています。

「棚機」とは、「棚機女(たなばたつめ)」という女性が、清い水辺にある機屋(はたや)に籠って神様のために心を込めて着物を織ってお供えし、神様を迎えて豊作を祈ったり、人々の穢れ(けがれ)を祓ったりする神事です。

その時使われたのが「棚機(たなばた)」という織り機です。

「七夕」は本来「しちせき」という読み方ですが、「たなばた」と読まれるのは「棚機(たなばた)」の読み方を当てたためではないかと考えられています。

 

そして、「棚機」の神事と「乞巧奠」が結びつき、日本でも宮中行事として七夕に女性が機織りや裁縫の上達を願うようになったといわれています。

次第に、裁縫だけでなく芸事などの上達を願ったり、季節の野菜や果物などを供えて星を眺めながら音楽や歌を詠んだりして楽しむようになりました。

江戸時代(1603年~1868年)初期に、江戸幕府が五節句を公的な行事として定めたことで、七夕の行事は庶民にも広まりました。

七夕は年中行事(毎年決まった時期に行われる行事)として定着しており、現在も、各地で七夕に関するお祭りやイベントが開催されています。

 

2025年の七夕の節句はいつ?

七夕はもともと旧暦7月7日の行事でした。

旧暦と新暦では、およそ一か月のズレがあります。

そのため、七夕の節句や、七夕に関するお祭り・イベントは新暦7月7日に行う地域が多いですが、およそ一か月のズレを考慮して新暦8月7日に行う地域もあります。

 

2025年は・・・

7月の地域は、7月7日(月)

8月の地域は、8月7日(木)

になります。

 

七夕の時期の詳細については以下をご覧ください。

関連:「お盆」や「七夕」の時期が地域によって違うのはなぜ?7月と8月の地域はどこ?

 

七夕の別名は?

 七夕の短冊

笹竹に飾り物をすることから「笹の節句」と呼ばれることがあります。

また、願い事を短冊に書き、星に祈ることから「星まつり」と呼ばれることもあります。

 

笹竹は生命力や成長が早く、中が空洞になっているので神様が宿っていると考えられており、神聖なものとして扱われていたそうです。

また、笹竹はまっすぐに天に向かって伸びて行くことから、願いが星に届きますようにという意味もあり、短冊や七夕飾りを吊るすようになったといわれています。

 

 

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食べ物はそうめん?

そうめん

 七夕の行事食は「そうめん」です。

七夕は、もともと旧暦の7月7日に行われていた行事ですから、新暦とは一か月ほどのズレがあり、現在の8月ごろということになります。(※厳密には20日~50日ズレます。)

関連:旧暦と新暦で日付がずれるのはなぜ?旧暦と新暦での四季(春夏秋冬)の期間の違い

 

8月ごろは夏の暑さが厳しい時期ということもあり、食欲が落ちるとそうめんのようなツルっとしたものだと食べやすいですよね。

体のことを考えて・・・という理由もありますが、ほかにも七夕にそうめんを食べるようになったのには以下のように諸説あるようです。

 

裁縫で使う糸に似ているからという説

七夕はもともと裁縫が上達するように願う行事でした。

その際、裁縫で使う糸に似た形のそうめんをお供えし、食べていたのだそうです。

神様にお供えしたものを後でいただくことで、神様のパワーをわけてもらい裁縫の上達を願ったようです。

 

索餅(さくべい)をお供えしたことに由来しているという説

古代中国で貴族の子どもが7月7日に亡くなり、この子どもの祟(たた)りによって病気が流行ったそうです。

人々は祟りを収めるために、その子どもの好物であった「索餅(さくべい)」をお供えしたそうです。

索餅はそうめんの原型といわれており、縄状の形をしているので「麦縄菓子(むぎなわがし)」とも呼ばれています。

索餅

それから毎年7月7日になると、病気が流行らないよう、祟りが起きないように願いをこめて索餅をお供えしたそうです。

このことから、七夕にそうめんを食べると一年を無病息災で過ごせるという言い伝えがあります。

 

他にも、

天の川をそうめんで見立てている

織姫が機織りに使う糸に見立てている

という説もあります。

七夕のイラスト

七夕の夕飯は、そうめんをいただくといいですね!

そうめんだけではちょっと寂しいので、星の形に切った野菜を散りばめたり、旬の野菜の天ぷらなどを添えたりすると華やかになります。

そうめん

特に、夏の旬野菜でもあるオクラは切り口が星の形になるのでおすすめですよ!

 

関連:七夕の由来とは?五色の短冊・七夕飾りの意味と作り方!

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