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土用しじみの意味や由来とは?寒しじみの違い、土用餅、土用卵って何?

      2017/06/23

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みなさん、土用の丑の日はご存知ですよね?

夏の土用の丑の日は「暑さに負けないよう、うなぎを食べる日」として多くの人が楽しみにしていることかもしれません。

しかし、土用の時期の食べ物は、しじみや餅、卵など、色々なものがあるようなんです。

うなぎだけではない土用の食べ物について、いろいろ調べてみましょう。

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土用の丑の日とは?

 土用(どよう)とは、雑節のひとつです。

雑節(ざっせつ)とは、一年間を24等分にした二十四節気だけでは十分に季節の変化を読み取れないので、二十四節気を補助するために日本独自で考えられたこよみのことです。

五行思想(ごぎょうしそう・万物は木、火、土、金、水の五種類の元素からなるという自然哲学の思想)では、春=木、夏=火、秋=金、冬=水が割り当てられ、季節の変わり目に土が割り当てられていて、これを「土用」といいます。

土用の期間は、立春(りっしゅん・2月4日ごろ)、立夏(りっか・5月6日ごろ)、立秋(りっしゅう・8月7日ごろ)、立冬(りっとう・11月7日ごろ)の直前、約18日間のことです。

この期間中に巡ってくる「丑の日」を「土用の丑の日」といいます。

「丑(うし)」は十二支のひとつで、一般的に、日本では一年ごとに十二支が決まっていますが、日にちにも用いられているのです。

子(ね)・丑(うし)・寅(とら)・卯(う)・辰(たつ)・巳(み)・午(うま)・未(ひつじ)・申(さる)・酉(とり)・戌(いぬ)・亥(い)

これらが順番に割り当てられており、12日間で一周します。

 土用の期間中に巡ってくる丑の日が「土用の丑の日」ということで、春夏秋冬必ず一度ずつ丑の日がありますが、巡りあわせによっては二度あることもあります。

その際は2回目を「二の丑」と呼びます。

うなぎを食べるのは夏の土用丑の日です。

夏の土用丑の日にうなぎを食べるようになったのは、江戸時代(1603年~1868年)に平賀源内(ひらがげんない・発明家、蘭学者1728年~1780年)が広めたためといわれています。土用丑の日には「丑」に因んで、「う」の付くものを食べて精をつけ、無病息災を祈願します。

うなぎ以外の「う」の付く食べ物として「梅干し」「うどん」「瓜」などがあります。

関連:2017年春夏秋冬の土用の食べ物とは?何を食べればいいの?


土用しじみの意味や由来は?

夏の土用の時期は非常に暑いのでそれを乗り切るために体に良いものを食べるという風習が生まれました。

土用しじみもその一つです。

しじみの旬は年に2回、夏と冬にあり、栄養価が高く、整腸作用があるといわれています。

夏(8月)のしじみは産卵期を迎えて栄養豊富なため、夏バテ防止に適した食材なので、夏の土用に食べられるようになったそうです。

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寒しじみの違いは?

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先述したように、しじみの旬は夏と冬です。

寒しじみは、冬に旬を迎えるしじみのことです。

冬(1月~2月)のしじみは寒さに耐えるためにエネルギーを蓄えており栄養豊富なのです。

冬に食べるしじみは「寒しじみ」、夏に食べるしじみは「土用しじみ」と呼ばれています。

夏も冬も栄養豊富なしじみは夏の土用だけではなく、冬の土用にも食べるといいそうですよ。


土用餅って何?

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夏の土用に食べるあんこ餅のことを土用餅といい、京都や金沢を中心に関西や北陸地方で残っている風習です。

昔、宮中の公家の間では、ガガイモの葉を煮出した汁で練った餅をみそ汁に入れて土用の入りの日に食べると夏バテしないといわれていました。

その習慣が江戸時代中期になると餅を小豆餡で包んだあんこ餅を食べるようになり、これが土用餅の始まりと考えられています。

古くから小豆は厄除けになると信じられており、餅は「力持ち(力餅)」に通じるため、これを食べることで無病息災で過ごすことができるといわれています。

 

土用卵って何?

 夏の土用の時期に産まれた卵は栄養価が高いといわれており、土用卵といいます。

卵は昔から滋養食とされるほど、栄養豊富な食べ物です。

しじみと一緒で「栄養豊富なものを食べて夏を乗り切る」ということで、昔から食べられていたそうです。

 

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土用の丑の日には、うなぎ以外にもいろいろな食べ物があることがわかりましたね。

しじみや卵の栄養価が高い時期にそれらを食べるのは、平賀源内がうなぎを広める以前からあったということで、昔の人の知恵の素晴らしさに気づくことができました。

現在は夏バテ防止の手段や、夏バテした時の対処法は、エアコンや氷やサプリなどいろいろありますが、昔の人たちは日々の生活の中でそれらを見いだし、習慣にしていたんですね。


 

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