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陰暦の月の名称・別名・異名・異称一覧

      2017/06/16

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現在、日本を含む多くの国で「太陽暦・グレゴリオ暦」というものが使われています。

日本では明治5年(1872年)から使われていますが、それより以前は、陰暦(いんれき・太陰暦、太陰太陽暦ともいう)が使われていました。

陰暦のころは、1月や2月など月の名称はどのようなものがあったのでしょう?

現在でも見聞きする機会のある「睦月、如月、弥生、卯月、皐月、水無月、文月、長月、葉月、神無月、霜月、師走」以外にも、いろいろな呼び方があるようなので調べてみましょう!


月の異名の意味や由来とは?

睦月~師走の月の異名は、「万葉集」や「日本書紀」にも登場するなど、とても古くから使われていたようです。

そのため、月の異名の意味や由来を見ると現在の暦とは一か月ほどズレがあります。

例えば、旧暦のお正月は、現在の暦に当てはめると1月下旬~2月下旬ごろになります(毎年日にちが異なります)が、便宜上、現在の暦の1月を「睦月」と呼ぶことがあります。

そのことを踏まえて順番にみてきましょう。

 

 

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陰暦の1月の
名称・別名・異名・異称
陰暦の2月
名称・別名・異名・異称
陰暦の3月
名称・別名・異名・異称
一般的には「睦月(むつき)」一般的には「如月(きさらぎ)」一般的には「弥生(やよい)」
暦月名読み暦月名読み暦月名読み
霞初月かすみそめづき雪消月 ゆきぎえづき 桜月さくらつき
霞染月かすみそめづき 雪解月ゆきげづき雛月ひいなつき
暮新月くれしづき 衣更着 きさらぎ建辰月 けんしんげつ
初見月はつみつき梅月うめつき早花咲月 さはなさづき
初春月はつはるつき 梅見月 うめみつき染色月しめいろづき
太郎月たろうづき建卯月けんぼうげつ花津月はなつつき
正月しょうがつ花春かしゅん 夢見月 ゆめみづき
年初ねんしょ 小草生月おぐさおいづき季春きしゅん
祝月いわいづき
いはひづき
 雁帰月かりかえりづき 花見月 はなみづき
早緑月さみどりづき仲春 ちゅうしゅん 暮春 ぼしゅん
子日月ねのびつき仲陽 ちゅうよう春惜月はるおしみづき
年端月としはづき木芽月 このめつき 晩春くれのはる
ばんしゅん
年初月としはづき麗月 れいげつ 花月かげつ
新春しんしゅん初花月 はつはなつき蚕月さんげつ
端月たんげつ建卯月けんうづき桃月とうげつ
初空月はつそらづき仲の春なかのはる宿月 しゅくげつ
初月しょげつ
孟春もうしゅん
嘉月かげつ
建寅月けんいんげつ
元月げんげつ
萌月もゆつき
泰月たいげつ
王春おうしゅん
生月うむつき
 

 

 

さくら並木
 
陰暦の4月の
名称・別名・異名・異称
陰暦の5月
名称・別名・異名・異称
陰暦の6月
名称・別名・異名・異称
一般的には「卯月(うづき)」一般的には「皐月(さつき)」一般的には「水無月(みなづき)」
暦月名読み暦月名読み暦月名読み
卯花月うのはなつき五月さつき水張月みづはりづき
得鳥羽月えとりはづき建午月けんごげつ水月みなづき
すいげつ
建巳月けんしげつ菖蒲月あやめつき
しょうぶつき
弥涼暮月いすずくれづき
麦秋むぎあき
ばくしゅう
五色月いついろづき皆仕月みなしつき
孟夏もうか橘月たちばなつき建未月けんびげつ
初夏しょか狭雲月さくもづき松風月まつかぜづき
鳥待月とりまちつき鶉月じゅんげつ風待月かぜまちづき
鳥来月とりくつき雨月うづき季夏きか
夏初月なつはつき早苗月さなえづき涸月こげつ
畏月いげつ五月雨月さみだれつき涼暮月すずくれづき
首夏しゅか仲夏ちゅうか暑月しょげつ
陰月いんげつ梅夏 ばいか田無月たなしづき
乾月けんげつ梅月 ばいげつ晩夏ばんか
花残月はなのこりづき 多草月 たくさづき蝉羽月せみのはつき
木葉採月このはとりづき 月不見月つきみずづき常夏月とこなつづき
鎮月ちんげつ 写月しゃげつ林鐘りんしょう
苗植月なへうえづき稲苗月いななえづき鳴神月なるかみつき
田植苗月たうなへづき浴蘭月よくらんげつ炎陽えんよう
植月うえつき旦月たんげつ
伏月ふくげつ
陽氷ようひょう
晩月ばんげつ
鳴雷月なるかみづき


 

 

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陰暦の7月の
名称・別名・異名・異称
陰暦の8月
名称・別名・異名・異称
陰暦の9月
名称・別名・異名・異称
一般的には「文月(ふみづき・ふづき)」一般的には「葉月(はづき)」一般的には「長月(ながつき)」
暦月名読み暦月名読み暦月名読み
相月あいづき 穂張月 ほはりづき夜長月よながつき
 書披月ふみひろげづき初来月はつきづき色どり月いろどりつき
建申月けんしんげつ建酉月けんゆうげつ稲熟月いねあがりづき
女郎花月おみなえしつき
をみなえしづき
南風月はえづき小田刈月おだかりづき
新秋しんしゅう萩月はぎつき建戌月けんじゅつげつ
愛合月めであいづき観月かんげつ季秋きしゅう
秋初月あきそめつき
あきはづき
壮月そうげつ紅葉月もみじつき
七夕月たなばたつき竹春ちくしゅん菊咲月きくさづき
初秋はつあき
しょしゅう
秋風月あきかぜつき晩秋ばんしゅう
くれのあき
親月おやづき燕去月つばめさりづき暮秋ぼしゅう
蘭月らんげつ雁来月かりきづき菊月きくづき
文披月ふみひらづき
ふみひろげづき
桂月かつらづき
けいげつ
寝覚月ねざめづき
涼月りょうげつ盛秋せいしゅう祝月いわいづき
桐月とうげつ草津月くさつづき詠月えいげつ
七夜月ななよづき紅染月こうそめつき
べにそめづき
玄月げんげつ
木染月こぞめづき菊開月きくさきづき
仲秋ちゅうしゅう竹酔月ちくすいづき
清秋せいしゅう青女月せいじょづき
月見月つきみづき
 

 

 

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陰暦の10月の
名称・別名・異名・異称
陰暦の11月
名称・別名・異名・異称
陰暦の12月
名称・別名・異名・異称
一般的には「神無月(かんなづき)」一般的には「霜月(しもつき)」一般的には「師走(しわす)」
建亥月けんがいげつ凋む月しぼむつき春待月はるまちづき
小春こはる食物月おしものづき梅初月うめはつづき
初冬しょとう雪見月ゆきみづき親子月おやこづき
醸成月かみなんづき神楽月かぐらつき三冬月みふゆづき
神嘗月かんなめづき末つ月すえつつき弟月おとづき
神有月
神在月
かみありづき仲冬ちゅうとう季冬きとう
神去月かみさりづき建子月けんしげつ限月かぎりのつき
時雨月しぐれつき神帰月かみきづき極月ごくづき
上冬じょうとう広寒月こうかんげつ建丑月けんちゅうげつ
初霜月はつしもづき霜降月しもふりづき晩冬ばんとう
玄冬げんとう子月ねづき暮来月くれこづき
雷無月かみなしづき雪待月ゆきまちづき余月よげつ
陽月ようげつ竜潜月りゅうせんげつ氷月ひょうげつ
大月たいげつ陽復ようふく暮歳ぼさい
霜見月しもみづき黄冬おうとう
天正月てんしょうげつ臘月ろうげつ
年積月としつみつき
 

こんなにたくさんの呼び方があるんですね!

陰暦は現在の暦とは一か月ほどのズレがあるということですから、そのことも踏まえてみていくと、昔の人々が季節に合わせた呼び方を考えたのだと想像できますね。

1月、2月・・・と数字で見るより、漢字を見た方がその季節が思い浮かびませんか?

月を表すのに、季節を思い浮かべるような言葉を用いるというのは、風情があって素敵なことですね。

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