「夏」を思い浮かべる言葉はたくさんあります。
みなさんはどんな言葉が思い浮かびますか?
今回は夏を連想する言葉やことわざ、慣用句、四字熟語を一覧にしてご紹介します。
「夏」を連想させる言葉一覧
夕立
読み方:ゆうだち
意味:
夏の午後に降る激しいにわか雨のことで、雷を伴うことが多いです。
にわか雨とは、急に降りだして短時間や止む雨のことです。
薫風
読み方:くんぷう
意味:初夏の若葉や青葉の香りを含んだ穏やかな風のことです。
熱帯夜
読み方:ねったいや
意味:
夜間の最低気温が25℃以上の日を指します。
夜間とは、18時頃から翌日の午前6時頃までです。
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入道雲
読み方:にゅうどうぐも
意味:
積乱雲(せきらんうん)や雄大な積雲(せきうん)の俗称で、夏に多くみられます。
積乱雲とは、強い上昇気流によって垂直に高く盛り上がり、大きな塔のように見える雲のことです。
積雲とは、晴れた日によく発生する、綿のような形をした雲のことです。
蝉時雨
読み方:せみしぐれ
意味:
たくさんの蝉が鳴いている様子を表す言葉で、時雨が降る音にたとえています。
時雨とは、急に降ってすぐに止む通り雨のことです。
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半夏生
読み方:はんげしょう
意味:
半夏生は、梅雨明け間近・梅雨明けすぐの頃の時期を指します。
半夏生は、ハンゲショウ(ドクダミ科の多年生落葉草本植物)という毒草の花が咲く時期という意味です。
ハンゲショウは7月初旬ごろから花を咲かせるのですが、このときに葉の数枚の一部の表側だけが白くなることから
「半分化粧をしているように見える=半化粧=半夏生」
となったといわれています。
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土用の丑の日
読み方:どようのうしのひ
意味:
土用の期間中に巡ってくる「丑の日」ことです。
土用は春夏秋冬の年に4回ありますが、「土用の丑の日」といえば夏を指すのが一般的です。
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宵蛍
読み方:よいぼたる
意味:
夏の日が暮れて間もない宵(よい)の空を小さな光を帯びながら舞う蛍のことです。
青嵐
読み方:あおあらし、せいらん
意味:
新緑の頃に青葉の上を吹きわたる風、初夏の青葉を揺すって吹き渡るやや強い風という意味です。
「夏」のことわざ、慣用句一覧
飛んで火にいる夏の虫
読み方:とんでひにいるなつのむし
意味:
火の明るさにつられて飛んで来た夏の虫が、火で焼け死んでしまうことから、自ら災難や災いに向かって飛び込んでいくことや、自滅することのたとえです。
夏の小袖
読み方:なつのこそで
意味:
小袖は夏には役に立たないことから、時期外れで不用なものでのたとえです。
小袖とは、絹の綿入れのことで冬の着物です。
戴くものは夏も小袖
読み方:いただくものはなつもこそで
意味:
小袖は夏には不要であることから、貰える物は役に立たないものでも貰うこと、欲深いことや強欲なことのたとえです。
小袖とは、絹の綿入れのことで冬の着物です。
夏歌う者は冬泣く
読み方:なつうたうものはふゆなく
意味:
働ける夏に遊び暮らす者は、冬になって寒さと飢えに苦しむことから、働ける時に働かない者は、あとになって生活に窮するというたとえです。
夏は日向を行け、冬は日陰を行け
読み方:なつはひなたをいけ、ふゆはひかげをいけ
意味:
夏には敢えて暑い日向を、冬には敢えて寒い日陰を行き、つらく厳しい道を行くことで自らを鍛えなさいという意味です。
夏の虫、氷を知らず
読み方:なつのむし、こおりをしらず
意味:
夏しか生きない虫は氷の存在なんて知らないことから、見識の狭い人が自分の知らないことを信じようとしないことのたとえです。
夏布子の寒帷子
読み方:なつぬのこのかんかたびら
意味:
暑い夏に綿入れを着て、寒い冬に帷子を着ることから、物事の順序が逆になることのたとえです。また、時期外れの役に立たないもののたとえです。
布子とは、綿入れのことで冬の防寒着です。
帷子とは、裏をつけない衣服の総称で夏の着物です。
「夏」の四字熟語
夏炉冬扇
読み方:かろとうせん
意味:
夏に囲炉裏、冬に扇は必要がなく役に立たないことから、時期はずれで必要性がなく、役に立たないことのたとえです。
夏雨雨人
読み方:かううじん
意味:
暑い夏の盛りに降る雨は人に涼しさをもたらすことから、適切なタイミングで恵みを与えることのたとえです。
夏雲奇峰
読み方:かうんきほう
意味:めずらしい峰の形に見える夏の入道雲のことです。
九夏三伏
読み方:きゅうかさんぷく
意味:
夏の最も暑いころのことという意味です。
「九夏」は夏の90日間のことで、「夏の期間いっぱい」「夏の間全部」という意味があります。
具体的には、立夏(りっか・5月6日ごろ)から立秋(りっしゅう・8月8日ごろ)までの期間を指します。
「三伏」は夏至(毎年6月22日ごろ)から立秋以後の最初の庚の日までです。
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夏日可畏
読み方:かじつかい
意味:
夏の太陽は日射が強く恐ろしいことから、近寄りがたいほどに厳かな人柄のたとえです。
夏虫疑氷
読み方:かちゅうぎひょう
意味:
夏しか生きない虫は氷の存在なんて知らないことから、見識の狭い人が自分の知らないことを信じようとしないことのたとえです。
「夏の虫、氷を知らず」と同じです。
夏の言葉・ことわざ・慣用句・四字熟語、いかがでしたか?
どれも「夏」を思い浮かべる言葉だったのではないでしょうか。
夏は暑さが厳しかったり、急な雨に驚かされたりしますが、そういう自然現象に関する言葉も多くありましたね。
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