「春」といえば、どのような言葉が思い浮かびますか?
日本には「春」を思い浮かべるような素敵な言葉がたくさんあります。
春を連想する言葉やことわざ、慣用句、四字熟語にはどのようなものがあるのか、一覧にしてご紹介します。
「春」を連想させる言葉一覧
花冷え
読み方:はなびえ
意味:桜の花が咲くころの一時的な寒さのことです。
「花冷え」の詳細についてはこちらをご覧ください。
関連:「寒の戻り」「花冷え」とは?意味や時期、使い方。反対語は何?
春時雨
読み方:はるしぐれ
意味:
春に降る時雨のことです。時雨とは、急に降ってすぐに止む通り雨のことです。
春時雨の詳細についてはこちらをご覧ください。
関連:「春時雨」の読み方と意味とは?いつの時期の俳句に使われる季語?
春雷
読み方:しゅんらい
意味:
雷を伴う春時雨のことです。春の到来を告げる雷ともいわれています。
立春(2月4日ごろ)の後に初めて鳴る雷は「虫出しの雷」といわれ、土の中で冬眠中だった虫たちの目覚めを促すそうです。
春雷の詳細についてはこちらをご覧ください。
関連:「啓蟄」の意味と由来とは?2025年はいつ?啓蟄の食べ物
春霞
読み方:はるがすみ
意味:
春になると遠くの山などが霞んで見えることです。
春は花粉や黄砂、水蒸気、ホコリなど大気中にさまざまな物質が漂い、ぼんやりと見通しが悪くなります。
花信風
読み方:かしんふう
意味:
花が咲いたことを知らせてくれる風のことで、春の初めごろから夏の初めごろに吹きます。
「花信」とは、「花が咲いたという知らせ」という意味があります。
八十八夜
読み方:はちじゅうはちや
意味:
立春(2月4日ごろ)から88日目の夜という意味です。
八十八夜は春から夏に変わる節目の日で、夏の準備を始める日といわれています。
八十八夜の詳細についてはこちらをご覧ください。
関連:【2025年】八十八夜の意味とは?なぜ夜?八十八夜のお茶が縁起物である理由
春一番
読み方:はるいちばん
意味:早春(そうしゅん)に、その年に初めて吹く、暖かくて強い南寄りの風を意味します。
北海道、東北、沖縄県を除く日本各地で観測されます。
早春とは、立春(2月4日ごろ)から春分(3月20日ごろ)までの間を指します。
春一番の詳細についてはこちらをご覧ください。
関連:「春一番」の意味とは?春二番はあるの?吹かない年があるって本当?
花曇り
読み方:はなぐもり
意味:桜が咲く時期の薄曇りの天気のことです。
花曇りの詳細についてはこちらをご覧ください。
関連:「花曇り」の意味と類語とは?季語「花曇り」を使った俳句と時候の挨拶の例文
朧月夜
読み方:おぼろづきよ、おぼろづくよ
意味:
霧(きり)や靄(もや)などに包まれ、柔らかくほのかにかすんで見える月が出ている夜のことです。
朧月夜の詳細についてはこちらをご覧ください。
関連:「朧月」「朧月夜」とは?いつの季語?「おぼろ月夜」の歌詞の意味
春の七草
読み方:はるのななくさ
意味:
せり・なずな・はこべら・すずな(カブ)・すずしろ(ダイコン)・ごぎょう・ほとけのざ、という7つの野草の若菜のことです。
春の七草を入れて作ったお粥を「七草粥(ななくさがゆ)」といい、これを食べる日は1月7日で「人日の節句(じんじつのせっく)」といいます。
春の七草の詳細についてはこちらをご覧ください。
関連:人日の節句の読み方と意味とは?七草粥を食べるのはなぜ?春の七草の覚え方
春爛漫
読み方:はるらんまん
意味:春の花が咲き光に満ちた様子という意味です。
春爛漫の詳細についてはこちらをご覧ください。
関連:春爛漫の正しい意味と使い方!いつの季語?春爛漫を使った俳句
花粉症
読み方:かふんしょう
意味:植物の花粉が原因で起こるアレルギー疾患です。花粉を飛ばす植物は数多くあり、一年中なにかしらの花粉症に悩まされる人がいますが、春に花粉を飛ばすスギやヒノキが原因となる人が多いため、春のイメージが強いです。
入学式
読み方:にゅうがくしき
意味:学校の入学を許可し、お祝いをする目的で行われる式典のことです。
幼稚園や保育園の場合は「入園式」と呼ばれます。
入学式の詳細についてはこちらをご覧ください。
関連:【2025年】入学式は何時から何時まで?時間と流れ、やることは?
卒業式
読み方:そつぎょうしき
意味:学校での教育課程をすべて修了したことを認定し、卒業証書を授与し、それを祝う目的で行われる式典のことです。
卒業証書を授与するため「卒業証書授与式」ともいいます。
幼稚園や保育園では「卒園式」と呼び、「卒園証書」が授与されます。
卒業式の詳細についてはこちらをご覧ください。
関連:卒業式の流れとは?何時から何時まで?卒業式の定番の歌ランキング!
リラ冷え
読み方:りらびえ
意味:リラの花が咲く時期である5月中旬~6月上旬ごろに、一時的に寒くなることをいいます。
リラはライラックのことです。
リラ冷えの詳細についてはこちらをご覧ください。
関連:「リラ冷え」北海道だけで使われる気象用語の意味と語源とは?時期はいつ頃?
「春」のことわざ、慣用句一覧
暑さ寒さも彼岸まで
読み方:あつささむさもひがんまで
意味:
冬の寒さは春分の日(3月20日前後)のころまで、夏の暑さは秋分の日(9月20日前後)のころまでには和らぎ、過ごしやすくなるという意味です。
春のお彼岸は春分の日を、秋のお彼岸は秋分の日を中心に前後3日間と合わせて7日間を指します。
お彼岸の詳細についてはこちらをご覧ください。
関連:【2025年】お彼岸はいつ?お彼岸の意味とお盆との違い
春眠暁を覚えず
読み方:しゅんみんあかつきをおぼえず
意味:
春の眠りはとても心地が良いので、夜が明けたことも気づかず、つい寝過ごしてしまうという意味です。
春宵一刻値千金
読み方:しゅんしょういっこくあたいせんきん
意味:春の夜は素晴らしく、その楽しさや美しさは非常に価値が高いという意味です。
春氷を渉る
読み方:しゅんひょうをわたる
意味:とけて割れやすい春の氷の上をわたることから、非常に危険なことをするたとえです。
冬来たりなば春遠からじ
読み方:ふゆきたりなばはるとおからじ
意味:
寒くて厳しい冬が来れば、暖かい春はもうすでに目の前まで来ているということから、辛い時期を耐え抜けば、その先には明るい希望の日々が待っていることのたとえです。
我が世の春
読み方:わがよのはる
意味:
すべての事が思い通りになる人生で最も得意で盛んな時期
自分の一生のうちでいちばんすばらしいとき
最も物事が思い通りに進んでいる時期
などの意味があります。
春の晩飯後三里
読み方:はるのばんめしあとさんり
意味:春は日が長く、晩飯を食べたあとでも三里の道を歩けるという意味です。
三里とは、約12㎞です。
「春」の四字熟語
菜種梅雨
読み方:なたねづゆ 、なたねつゆ
意味:菜種が咲く時期に曇りや雨が続くことです。
菜種は菜の花のことで、3月下旬~4月上旬ごろに咲きます。
「春雨(はるさめ)」「春の長雨」などの別名があります。
菜種梅雨の詳細についてはこちらをご覧ください。
関連:菜種梅雨の読み方と意味とは?いつの季語?菜種梅雨を使った俳句
三寒四温
読み方:さんかんしおん
意味:
2月下旬から3月の春先の時期に寒い日が3日間ほど続くと、次に暖かい日が4日間ほど続き、また寒くなる・・・
というようにおよそ7日間の周期で寒い日と暖かい日が繰り返されるという意味です。
三寒四温の詳細についてはこちらをご覧ください。
関連:三寒四温の意味とは?季節や時期、正しい使い方は?いつの季語?
一陽来復
読み方:いちようらいふく
意味:
冬が終わり春が来るという意味があり、それが転じて悪いことが続いた後で良いことが起こることのたとえです。
春日遅遅
読み方:しゅんじつちち
意味:春の日がうららかでのどかな様子や、春の日のおだやかで暮れるのが遅い様子です。
春和景明
読み方:しゅんわけいめい
意味:春の日の穏やかで、光が明るい様子や、春の穏やかで、明るい陽気のことです。
春花秋月
読み方:しゅんかしゅうげつ
意味:
春に咲き乱れる生き生きとした花や、秋の夜の名月の美しさという意味で、それが転じて、自然の清らかな美しさのたとえです。
春愁秋思
読み方:しゅんしゅうしゅうし
意味:
春の日にふと感じる物悲しさと、秋にふと感じる寂しい思いという意味で、気候が良い時に急に気がふさいだり、寂しくなったりすることのたとえです。
雨後春筍
読み方:うごしゅんじゅん
意味:
春は雨が降った後に次々と筍(たけのこ)が生えてくることから、同じようなものが次々出現したり、増えるのが速くて勢いが盛んなことのたとえです。
一場春夢
読み方:いちじょうのしゅんむ
意味:
ほんのわずかな短い春の夜の夢のように儚く消えてしまう様子を表しており、人生の栄華は儚く消えてしまうことのたとえです。
春の言葉・ことわざ・慣用句・四字熟語、いかがでしたか?
あまり馴染みのない言葉もあると思いますが、その単語を見聞きするだけで「春」を思い浮かべるものが多かったのではないでしょうか。
寒い冬が終わって春がやってきたら、ここでご紹介したような体験をするかもしれません、そんな時はぜひこれらの言葉を思い出してみてくださいね。
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