結婚式や引っ越し、開店など、なにかをしようと思ったときに「吉日」を気にする人は多いようですが、なぜ「吉日」を気にするのでしょう?
「吉」という文字からなんとなく「良い日」と想像できますが「吉日」の意味とはどういうものなのでしょう?
手紙や文書での使い方についても紹介します。
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吉日とは?意味と読み方
読み方は「きちじつ」「きちにち」「きつじつ」です。
「縁起が良い日」という意味があり、「大安」「一粒万倍日」「天赦日」が吉日として広く親しまれています。
大安(たいあん・だいあん)

「大安」は六曜(ろくよう)のひとつです。
六曜はほかに
先勝(せんしょう・さきかち)
友引(ともびき・ゆういん)
先負(せんぷ・さきまけ)
仏滅(ぶつめつ)
赤口(しゃっこう・しゃっく・せきぐち)
があります。
大安は「大いに安し」という意味があり、六曜の中で最も吉の日です。
一日中吉で、婚礼、旅行、建築、開店、引っ越しなど、すべてのことに吉となっています。
新しいことを始めるにも良い日とされています。
関連:六曜(先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口)の由来や意味、読み方とは?
一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)

一粒の籾(もみ)が稲穂のように万倍にも増えるといわれる吉日です。
何事を始めるにも良い日とされ、開店、種まき、商売始めなど、お金を出すことが特に良い日といわれています。
ただし、借金や人から物を借りることに関しては「苦労の種が万倍になる」ということで凶とされています。
また、ほかの暦注(れきちゅう・暦に記載されるその日の運勢など)と重なる場合がありが、吉日と重なった場合は一粒万倍日の効果が倍増すると考えられています。
関連:「天赦日」と「一粒万倍日」とは?2023年一番縁起の良い日はいつ?
天赦日(てんしゃび・てんしゃにち)

天がすべての罪を赦(ゆる)すという最上の吉日で、「万(よろづ)よし」と記注されています。
「万よし」とは、「何に関しても良し」という意味があり、婚礼、引っ越し、開業、出生届、財布の新調などが特に良い日といわれています。
天赦日は季節と日の干支で決まり、1年間に5回または6回あります。
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「吉日」の手紙や文書での使い方は?
「吉日」は、慶事(けいじ・出産や結婚などのお祝いごと)で使います。
結婚式・披露宴の通知や招待状、出産のお祝い、開店のお知らせ、新築・引っ越しのお知らせ、お礼状や挨拶状などです。
お祝いごと全般に使われますが、「吉日」は縁起を担ぐ意味合いもあるので、特に日付にこだわらないものに限られます。
例えば、2023年3月に引っ越した通知を出す場合は「2023年3月吉日」もしくは「3月吉日」と書きます。
しかし、ビジネスシーンでは「吉日」は使う場面がほとんどありません。
納品書や注文書などに「3月吉日」と書いてしまうと、日にちが特定されず、トラブルになりかねません。
「良き日に納品します」とか「縁起の良い日に契約しました」という気持ちがあったとしても、ビジネスでは正確な日にちを書きましょう。
「吉日」がどういう日なのか、わかりましたね。
カレンダーなどに書かれている吉日はもちろん縁起の良い日なのですが「思い立ったが吉日」ということわざもあります。
これは「なにかを始めようと決意したらその日が吉日だから、すぐに取り掛かると良い」という意味があります。
なにかを始めるときは深く考えず、一歩を踏み出すことが大事なのですね。
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