日本には縁起物がたくさんありますよね。
だるまや羽子板などの置物もあれば、千歳飴や昆布などの食べ物もあります。
数えきれないほどたくさんある縁起物ですが、みなさんはどれくらいご存知でしょうか。
今回は、縁起物の種類とその意味を一覧にしました。
縁起物とは?
読み方は「えんぎもの」です。
「縁起」とは、仏教用語の「因縁生起(いんねんしょうき)」を略したものです。
「因縁生起」とはこの世の物事は、すべて因と縁によって生じ起こるという意味があります。
「因」は直接的な原因のことです。
「縁」は間接的な条件のことです。
例えば植物の場合、種が「因」であり、土壌や雨、太陽など成長に必要なものが「縁」です。
仏教用語の「縁起」がいつからか「縁起が良い」「縁起が悪い」というふうに使われるようになりました。
「縁起が良い」とは、良いことの前触れ、吉兆のことです。
「縁起が悪い」とは、悪いことの前触れ、凶兆のことです。
縁起物とは、縁起が良い物のことで、良いことがあるようにと祈ったり祝ったりするための置物、飾り、食べ物、飲み物、植物、気象現象などのことです。
【縁起物一覧!】置物や食べ物など日本の縁起物の種類と意味とは?処分の仕方
赤富士
読み方:あかふじ
意味:
普段は青っぽく見える富士山が、晩夏から初秋にかけて朝日に照らされて赤く見える現象を「赤富士」といい、年に数回しか見ることができません。
赤富士は珍しい現象なので縁起が良いといわれており、さまざまなご利益があるといわれています。
また、昔から赤い色には魔除けの効果があるといわれています。
効果やご利益:
魔除け、厄除け、商売繁盛、子宝、悪縁が切れる、心願成就(しんがんじょうじゅ・心の中の願い事が叶うこと)
赤べこ
読み方:あかべこ
意味:
赤べこは、福島県会津地方の張子の玩具で、赤い牛を模しています。頭の部分が揺れるように作られています。
「べこ」は福島の方言で「牛」のことです。
「赤」は魔除けの効果があり、「黒」は天然痘(てんねんとう)を表しています。
天然痘とは、天然痘ウイルスによる感染症で、昭和55年(1980年)に世界保健機構によって根絶が宣言され、世界から天然痘という病気はなくなりました。
天然痘は死に至る危険な病気で、特に子どもが感染すると死亡率が高かったそうです。
子どもたちが天然痘に感染しないように、身代わりになってもらうため赤べこに黒い点を描いたそうです。
現在は天然痘はありませんが、赤べこは、病気にかからない、かかっても重くならないという願いが込められた縁起物です。
効果やご利益:厄除け、疫病除け
処分の仕方:
神社やお寺で供養またはゴミとして処分します。詳細は最後に説明します。
朝顔
読み方:あさがお
意味:
朝顔は生育が早いので、子どもの健やかな成長を願う縁起物とされています。
効果やご利益:子どもの健やかな成長
甘酒
読み方:あまざけ
意味:昔から、体に良く栄養価が高い甘酒は縁起の良い飲み物とされ、お正月に甘酒を飲むことで魔除けになり、一年を無病息災に過ごせるといわれています。
効果やご利益:無病息災、魔除け
一富士二鷹三茄子
読み方:いちふじにたかさんなすび
意味:
初夢に見ると縁起が良いといわれている順番です。
一番目は富士山=日本一の山だから
二番目は鷹=威厳のある鳥の王だから
三番目は茄子=「成す」「生す」ということで物事の生成発展する様子を表しているから
というふうに、それぞれに意味があります。
効果やご利益:縁起が良い
関連:【初夢】一富士二鷹三茄子の意味と由来!続きがあるって本当?
稲妻
読み方:いなずま
意味:
昔から、雷が多い年は豊作になるといわれており、縁起が良いそうです。
稲妻は「稲」と「妻」という漢字ですが、これは昔「雷が稲を妊娠させる」と考えられていたからです。
実際に雷が多い年は、降水量や気温など稲の生育に良い気象条件が揃うそうです。
効果やご利益:稲の豊作
海老
読み方:えび
意味:
海老の腰が曲がっていることから、年老いた人を意味し、長寿の象徴といわれています。
効果やご利益:長寿
絵馬
読み方:えま
意味:
神社で願い事をするときや、願いが叶ったことのお礼の証として奉納する木の板です。
昔は、神様は馬に乗って人間の世界に降りてくると考えられており、奈良時代ごろには願い事をする際に本物の馬が奉納されていました。
しかし、本物の馬を奉納するのは大変なので次第に土や木で作った馬の像や馬の絵を描いた板を奉納するようになりました。
もともとは馬の絵だけが描かれていたのですが、現在は干支やその土地の風景、縁起の良い絵などが描かれている絵馬があります。
効果やご利益:
心願成就(しんがんじょうじゅ・心の中の願い事が叶うこと)
関連:「絵馬」の意味と由来とは?正しい絵馬の書き方 見本と例文
扇
読み方:おうぎ
意味:
扇が広がる様子から、末広がりを意味しています。
末広がりとは、上から下(末)にかけて広がるという意味で、数字の「八」のような形のことです。扇も広げると「八」のように見えます。
末が広がるとは、古くから発展、繁栄に繋がるという意味があります。
効果やご利益:末広がりで縁起が良い
処分の仕方:ゴミとして処分します。詳細は最後に説明します。
おかめ
読み方:おかめ
意味:
太った福々しい女性のお面です。昔から日本では太って福々しい女性は魔除けになると信じられていました。
また、ひょっとこと合わせて夫婦円満や商売繁盛の縁起物ともいわれています。
効果やご利益:
魔除け、厄除け、福を招く、夫婦円満、商売繁盛
処分の仕方:神社やお寺で供養またはゴミとして処分します。詳細は最後に説明します。
関連:「おかめ」と「ひょっとこ」のお面や踊りの由来や意味とは。関係は?夫婦なの?
起き上がり小法師
読み方:おきあがりこぼし
意味:
底が丸くなっていて重く、倒しても起き上がってくる置物です。倒れても何度でも立ち上がる様子から、粘り強さと健康の象徴とされています。
効果やご利益:
七転び八起き、粘り強さと健康の象徴
処分の仕方:神社やお寺で供養またはゴミとして処分します。詳細は最後に説明します。
おせち料理
読み方:おせちりょうり
意味:
年の初めを祝うもので、お祝い事として縁起が良いもの、五穀豊穣や長寿を願うものなど、さまざまな料理がお重に詰められます。
効果やご利益:料理によってさまざま
それぞれの料理の意味については以下のリンク先を御覧ください。
関連:【おせち料理の種類と意味一覧】おせち料理の歴史と由来!どんな願いが込められているの?
お年玉
読み方:おとしだま
意味:
新年を祝うために贈られる金品です。
昔は現金ではなく、鏡餅を砕いたものを渡していたといわれています。
鏡餅は年神様(としがみさま・お正月にやってくる豊作や幸せをもたらす神様)が宿るもので、神様が宿った鏡餅には特別な力があるといわれています
特別な力がある鏡餅を分け与えることで、一年間を無事に生きるための生命力を子どもたちに与えたり、子どもの健やかな成長や幸せを願ったそうです。
効果やご利益:子どもたちの健やかな成長や幸せ
関連:お年玉はいつから始まったの?起源と由来、お年玉をあげる意味とは?
御屠蘇
読み方:おとそ
意味:お屠蘇の 「屠」には「邪気を屠る(ほふる)」という意味があり、「蘇」には「魂を蘇(よみがえ)らせる」という意味があります。
一年の初めに家族の健康を願って縁起担ぎのために飲みます。
効果やご利益:その年の邪気を払う、無病息災や長寿
関連:お屠蘇の意味と由来とは?お屠蘇の作り方、飲み方の作法と飲む順番
お札
読み方:おふだ
意味:
願い事に合ったお札を神社やお寺でいただきます。
お札は神仏の分身である、神仏の力が宿っているといわれています。
効果やご利益:無病息災、家内安全、心願成就など、お札によってさまざま
処分の仕方:一年を目安に交換。古いお札は寺社に納めます。
処分方法の詳細はこちらをご覧ください。
関連:神棚の扉は開けっ放しにしていい?閉めたほうがいい?半開きがいい?
御神酒
読み方:おみき
意味:
神様にお供えするお酒のことです。
神様にお供えした御神酒には神様の力が宿ると考えられており、御神酒をいただく(飲む)ことで神様のさまざまな恩恵やご加護をいただけるそうです。
効果やご利益:神様の恩恵やご加護
御神籤
読み方:おみくじ
意味:
神社やお寺で吉凶や運勢を占うものですが、神仏のお告げ(メッセージ)でもあります。
一番縁起が良いのは「大吉」です。
効果やご利益:吉凶や運勢を占う
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蛙
読み方:かえる
意味:
「無事に帰る」「福返る」「若返る」「お金が返る」などの語呂合わせで蛙は縁起が良いといわれています。
また、たくさんの卵を産むことから「子孫繁栄」や「子宝」にご利益があり、前にぴょんぴょん飛んで移動することから「仕事運」や「出世運」も上昇するといわれています。
効果やご利益:子孫繁栄、子宝、仕事運・出世運UP
鏡開き
読み方:かがみびらき
意味:
年神様(としがみさま・お正月にやってくる豊作や幸せをもたらす神様)は鏡餅に宿り、神様が宿った鏡餅には特別な力があるといわれています。
神様の力が宿った鏡餅をお雑煮や善哉(ぜんざい)、お汁粉などにして食べることを鏡開きといい、無病息災を願って食べます。
効果やご利益:無病息災
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柏餅
読み方:かしわもち
意味:
あんこの入った餅を柏の葉で包んだものです。
古くから柏の木は神が宿る木で縁起が良いものとされています。
新芽が出て育つまで葉が落ちないことから、「子どもが成長するまで父母は亡くならない」といわれています。
そのため「家系が絶えない」といわれ「子孫繁栄」に繋がり縁起を担いで柏餅を端午の節句に食べるようになりました。
効果やご利益:子孫繁栄、家系が絶えない
関連:【地域別】端午の節句の食べ物・行事食とは?なぜ柏餅、ちまきを食べるの?
鰹節
読み方:かつおぶし
意味:
一匹の鰹から背側・腹側それぞれ2本合計4本の鰹節が作られます。
背側は「雄節(おぶし)」、腹側は「雌節(めぶし)」と呼ばれ、対になったものを「鰹夫婦節(かつおめおとぶし)」や「夫婦節(めおとぶし)」と呼びます。
夫婦円満の象徴とされており、結婚式の引き出物など婚姻関係で用いられます。
また、雄節と雌節を切り離さずそのまま鰹節に加工したものは、亀の甲羅のように見えることから「亀節」と呼びます。
亀は寿命が長い生き物で長寿の象徴とされており、長寿のお祝いに亀節を贈ります。
効果やご利益:夫婦円満、長寿
門松
読み方:かどまつ
意味:
竹や松で作られた正月飾りで、家の門の前などに立てます。
年神様(としがみさま・お正月にやってくる豊作や幸せをもたらす神様)が迷うことなく家にいらっしゃるように、目印となります。
門松に使われる竹や松は生命力が強く長寿の象徴といわれています。
効果やご利益:年神様の目印、豊作や幸せ
処分の仕方:
どんど焼きで処分します。詳細は最後に説明します。
関連:門松の意味や由来とは?いつからいつまで飾る?処分方法について
狐の嫁入り
読み方:きつねのよめいり
意味:
日本では昔から狐は人を化かす生き物だと考えられており、
「晴れているのに雨が降るのは狐に化かされている」
「狐が嫁入りするのを人に見られないために雨を降らせている」
などといわれており、晴れているのに雨が降ることを「狐の嫁入り」というようになりました。
狐の嫁入りの時は虹が現れることが多いです。
虹は縁起が良く幸運の兆しといわれていることから、狐の嫁入りが縁起が良いといわれる理由のひとつと考えられています。
また、狐の嫁入りは豊作をもたらしてくれるといわれています。
効果やご利益:幸運の兆し、豊作
麒麟
読み方:きりん
意味:
中国の神話に登場する空想上の生物です。
複数の動物の特徴をあわせた見た目をしています。
麒麟は、鹿に似た形をし、顔は龍に似ており、牛の尾と馬の蹄、体には鱗があります。
角がないもの、一本、二本、三本などさまざまです。
麒麟は泰平の世や、優れた君主が誕生したときに人々の前に姿を見せるという伝説があります。
効果やご利益:平和、安定、長寿、子孫繁栄など
金魚
読み方:きんぎょ
意味:
紅白の模様の金魚は縁起が良い
たくさん卵を産むので子孫繁栄にご利益がある
中国では「お金」と「金魚」の発音が同じで金運にご利益がある
などいわれています。
効果やご利益:子孫繁栄、金運UP
関連:3月3日は金魚の日!その由来とは?ひな祭りとの関係は?
熊手
読み方:くまで
意味:
農作業や掃除のときに物を掃き集める道具です。
そのため「福や金運を掃き集める」として縁起物になっており、主に毎年11月の酉(とり)の日に神社で開催される酉の市などで販売されています。
効果やご利益:商売繁盛、幸運をかきあつめる
処分の仕方:
翌年の酉の市に持っていき、寺社に納めます。
処分方法の詳細はこちらをご覧ください。
関連:【2025年】酉の市とは?熊手の値段の相場は?飾り方や処分について
鯉のぼり
読み方:こいのぼり
意味:
鯉の形を模して作ったのぼりで、風になびくと大空を鯉が泳いでいるように見えます。
なぜ鯉なのかについては中国の故事が由来です。
昔の中国では官僚になるための厳しい試験が行われていました。
試験をパスすることがとても困難なことだったため、竜門の滝を登り切った鯉が竜になるという伝説になぞらえて、「登竜門」と呼ぶようになりました。
竜門とは、中国の黄河にある急流のことです。
このことから、鯉のぼりを飾ることで男の子の成長と出世を願います。
効果やご利益:男の子の誕生を祝う、健やかな成長と出世
処分の仕方:
神社やお寺で供養またはゴミとして処分します。
処分方法の詳細はこちらをご覧ください。
関連:五月人形・鯉のぼりの処分の仕方とは?処分する時期の目安はいつ頃?
関連:【鯉のぼり】飾る意味とは?歴史と由来、鯉のぼりの名所とイベント
紅白
読み方:こうはく
意味:
赤色と白色で、伝統的にお祝い事で使われる色です。
紅白の縁起が良いといわれる理由は諸説あります。
・「ハレ」と「ケ」
ハレとは、お正月や冠婚葬祭、お盆など非日常の行事、ケとは、日常生活を意味します。
そして、ハレの日には赤飯を炊いたり餅を振舞うことから「赤飯=赤い、餅=白い」ので紅白は縁起が良いといわれるようになったという説があります。
・紅白の縄
中国では輸入品とそれ以外を区別するために紅白の縄を用いていましたが、それを見た日本人は贈答品に使用する習慣と勘違いし、日本では贈答品に紅白の紐を用いるようになりました。
このことから、紅白は縁起が良いといわれるようになったという説があります。
効果やご利益:お祝い事、おめでたいことを表す
五月人形
読み方:ごがつにんぎょう
意味:端午の節句(たんごのせっく・5月5日)に男の子の誕生を祝い、強くたくましい大人になるよう願いを込めて飾る人形です。
また、男の子に降りかかる災いの身代わりになってくれるともいわれています。
効果やご利益:厄除け
処分の仕方:
神社やお寺で供養またはゴミとして処分します。
詳細は最後に説明します。
関連:五月人形を飾る意味とは?鎧や兜・金太郎・張子の虎・弓矢と太刀など
黄金虫
読み方:こがねむし
意味:
光の角度によって体全体が黄金色に見えることから、金運をUPさせる縁起の良い虫ともいわれています。
幸運の象徴ともいわれており、黄金虫の夢を見るのは吉兆だといわれています。
効果やご利益:幸運、吉兆、金運UP
牛蒡
読み方:ごぼう
意味:
牛蒡は細く長く地中にしっかり根を張る植物です。
そのため、家や家業が土地に根付いて安定しますようにと、家の繁栄の願いが込められた縁起物で、おせち料理にも用いられます。
効果やご利益:家の繁栄
独楽回し
読み方:こままわし
意味:
独楽(こま)とは、くるくる回転させて遊ぶおもちゃです。
くるくる回る様子から、「お金が回る」「物事が円滑に回る」に通じると考えられています。
また、独楽をぶつけあったり、回る時間を競ったりして遊ぶことから、男の子に強くたくましく育ってほしいという願いが込められているそうです。
一年の始まりであるおめでたいお正月に独楽回しをすることで、男の子の健やかな成長を願います。
効果やご利益:お金が回る、物事が円滑に回る、男の子の健やかな成長
処分の仕方:ゴミとして処分します。詳細は最後に説明します。
関連:お正月に独楽回し(コマ回し)をする意味とは?独楽の起源や歴史とは?
昆布
読み方:こんぶ
意味:「喜ぶ(よろこぶ・よろこんぶ)」という語呂合わせから縁起物とされ、おせち料理や結婚式などのお祝い事には欠かせません。
また、長寿の願いを込めて「養老昆布」という漢字を当て「よろこぶ」と読みます。
効果やご利益:長寿
サイコロ
読み方:さいころ
意味:
サイコロは必ず目が出るので「芽が出る」に通じることから縁起物とされています。
また、六面体のサイコロは1の裏が6、2の裏が5、3の裏が4となっており、それぞれ裏表の数字を足すと7になります。
7という数字は良いエネルギーを持つ吉数(きっすう)で縁起が良く、七福神や七五三など「7」がつく言葉が使われています。
ほかに、昔からサイコロは神様の言葉を聞く道具として使われていました。出た目によって神様の言葉を判断するようです。
また、「災(わざわい・サイ)を転(てん・コロ)じる」という語呂合わせもあり、災難除けや魔除けの縁起物といわれています。
宮崎県の青島神社では、「賽の目神事(さいのめしんじ)」というものがあり、サイコロを振る事でその人にとって一年で一番大事なものを占います。
徳島県の宇佐八幡神社では、12月~2月の冬季限定でサイコロの形をした「災転(さいころ)みくじ」があり、学業、健康、恋愛などの運勢を占います。
効果やご利益:芽が出る、災難除け、魔除け
処分の仕方:ゴミとして処分します。詳細は最後に説明します。
榊
読み方:さかき
意味:
神棚や祭壇に供えるなど神事に用いられる植物で、神様の力が宿るといわれています。
また、榊という名前は「栄える木」や「境木」が転じたものなので縁起物とされています。
境木とは、神域と人間の領域の境に植える木です。
榊に紙垂(しで)という紙をつけることで、神事の際に神前にお供えする玉串(たまぐし)になります。玉串とは?
また、邪気や悪い気を吸収して部屋を浄化するといわれています。
効果やご利益:神様の力が宿る、部屋の浄化
処分の仕方:ゴミとして処分します。詳細は最後に説明します。
関連:しめ縄と紙垂の意味と由来とは?紙垂の簡単な作り方と付け方
猿
読み方:さる
意味:
「去る(さる)」という語呂合わせから「困難が去る」「不幸が去る」に通じる縁起物とされています。
効果やご利益:困難や不幸が去る
さるぼぼ
読み方:さるぼぼ
意味:
岐阜県飛騨地方で昔から作られている人形です。顔と体が赤い布で作られ、黒の頭巾と前掛けをしています。
飛騨地方では赤ちゃんのことを「ぼぼ」と言い、「さるぼぼ=猿の赤ちゃん」という意味があります。
奈良時代に中国から伝わったといわれており、当時は安産のお守りだったようです。
江戸時代ごろには娘の幸せな結婚や安産を願い嫁入りするときに持たせたり、子どもの健やかな成長を願っておもちゃとして与えていたと考えられています。
「猿=去る」ということで困難や不幸が去る、「猿=えん=縁」となることから良縁や家庭円満に通じる縁起物とされています。
効果やご利益:
子どもの健やかな成長、困難や不幸が去る、安産、良縁、家庭円満
処分の仕方:神社やお寺で供養またはゴミとして処分します。
また、さるぼぼを専用で供養しているところがあります。
関連:飛騨高山さるぼぼ屋さん|大切にしていただいた、さるぼぼ供養のご案内
珊瑚
読み方:さんご
意味:
珊瑚は古くから世界中で縁起物として珍重されており、日本では富と繁栄、健康長寿の象徴とされています。
効果やご利益:富と繁栄、健康長寿
シーサー
読み方:しーさー
意味:
シーサーは沖縄に古くから伝わる守り神で、ライオンや犬に似た見た目をしています。
家や人、村などに災いをもたらす悪霊を追い払う魔除けとして、建物の屋根や門の上に飾られてされています。
効果やご利益:魔除け
処分の仕方:神社やお寺で供養またはゴミとして処分します。詳細は最後に説明します。
関連:シーサーの日2025年はいつ?沖縄のシーサーの意味とは?イベント情報
信楽焼の狸
読み方:しがらきやきのたぬき
意味:
信楽焼は、滋賀県甲賀市信楽町を中心に作られる陶器で、昭和51年(1976年)に国から伝統的工芸品の指定を受けています。
信楽焼の狸は江戸時代後期ごろから作られており、8つの特徴を指す「八相縁起(はっそうえんぎ)」と呼ばれる縁起を備えています。
八相縁起は以下のとおりです。
・笠(身を守る)
おもいがけない災難や悪事を避け、身を守るために普段から準備をしておきましょう。
・目(正しく見る)
大きな目で周囲に気を配り、正しく物事を見ることができるようにしましょう。
・口元(笑顔)
常に笑顔で、愛想良くすることで商売繁盛に繋がります。
・徳利(人徳)
人徳を身に付け、徳を持てるようにしましょう。
・通帳(信用)
世渡り上手は信用第一、世渡りに欠かせない通帳です。信用を積み重ねましょう。
・金袋(金運)
金運に恵まれますように。
・しっぽ(終わりよければ全てよし)
太いしっぽは縁起の良い末広がりを表しています。大きく太くしっかりと物事を終えるようにしましょう。
・お腹(冷静さと大胆さ)
あわてず騒がず、常に冷静沈着に、大胆な決断力を持ちましょう。
これらの特徴から、商売繁盛、招福、金運UP、開運など、縁起などの効果があるといわれており、開店祝いや引っ越し祝いなど、招福の縁起物として贈られます。
効果やご利益:商売繁盛、招福、金運UP、開運
獅子舞
読み方:ししまい
意味:
お正月やお祭りなど、おめでたい日に獅子頭(ししがしら)と呼ばれる被り物をかぶって舞う民族芸能です。
獅子舞が人の頭を噛むと、その人についた邪気を食べてくれる、厄除けになると考えられています。
特に子どもの場合は、厄除けの効果が強くなるともいわれており、学力向上や無病息災、健やかな成長にご利益があるといわれています。
また、語呂合わせで「獅子が噛みつくと神が付く」という縁起かつぎの意味もあるそうです。
効果やご利益:
厄除け、魔除け、学力向上、無病息災、子どもの健やかな成長
七福神
読み方:しちふくじん
意味:
七福神は、福徳(ふくとく・幸福と財産)の神様として古くから信仰されている7柱(ななはしら)の神様のことをいいます。
効果やご利益:
七福神それぞれにご利益があります。詳細は以下の記事をご覧ください。
関連:七福神の名前と見分け方・ご利益一覧!並べ方の順番とは?七福神巡りにはどんなご利益があるの?
注連縄
読み方:しめなわ
意味:
注連縄は神様のいらっしゃる場所と、現世(うつしよ・私たちの住む世界)を隔てる結界の役割があるといわれています。
神様をまつるのにふさわしい神聖な場所であることを意味し、神様が宿る印ともいわれています。
また、災いを払う意味もあるといわれています。
効果やご利益:災いを払う
処分の仕方:どんど焼きで処分します。詳細は最後に説明します。
関連:しめ縄と紙垂の意味と由来とは?紙垂の簡単な作り方と付け方
関連:どんど焼きの意味とは?期間はいつからいつまで?行けなかったらどうする?
しめ飾り
読み方:しめかざり
意味:
注連縄(しめなわ)を縁起物で飾り付けたもので、正月飾りのひとつです。
しめ飾りの縁起物は主に以下のものがあります。
・ゆずり葉
新芽が出てから古い葉が落ちることから、その家が絶えることなく続くという意味があります。
・橙(だいだい)
「だいだい=代々」から、その家が代々繁栄するという意味があります
・裏白(うらじろ)
裏側が白いシダ植物で、裏がなく心が潔白であることや、白髪が生えるまで長生きでるという意味があります。
・扇(おうぎ)
他に、末広がりで縁起が良いや、長寿を願う「海老」、おめでたいを連想する「鯛」などいろいろあります。
効果やご利益:
家が絶えることなく続く、代々繁栄する、長生きする
処分の仕方:
どんど焼きで処分します。詳細は最後に説明します。
関連:しめ縄、しめ飾り、正月飾りの意味と違いとは?いつからいつまで飾る?処分の仕方
松竹梅
読み方:しょうちくばい
意味:
もともと「松」「竹」「梅」は絵のテーマとして中国から日本に伝わりました。
吉祥の象徴とされ、もともと順番はありませんでしたが、江戸時代になってから、吉祥の象徴になった順番で「松竹梅」と呼ばれるようになったそうです。
松は一年中枯れることがない常緑樹で、日本では古くから神聖なものと考えられており、長寿や不老不死の象徴とされています。
竹は一年中枯れることがない常緑樹で、次々と新芽を出して広がることから子孫繁栄の象徴とされています。
梅は苔が生えるほどの樹齢となっても、ほかの花より先に、気高い香りをともなって花を咲かせることから気高さや長寿の象徴とされています。
効果やご利益:長寿、不老不死、子孫繁栄、気高さ
関連:松竹梅の順番の由来と意味とは?続きや逆の順番がある?英語で何て言うの?
菖蒲湯
読み方:しょうぶゆ
意味:
菖蒲(しょうぶ)は古代中国の時代から病気や厄を払う薬草と考えられており、端午の節句(たんごのせっく・5月5日)に、厄除けや健康祈願のために菖蒲湯に入っていた風習が日本に伝わりました。
効果やご利益:厄除け、健康祈願
関連:【2025年】菖蒲湯に入るのはいつ?由来と意味とは?効能や、やり方、頭に巻くのはなぜ?
白蛇
読み方:しろへび、はくじゃ、はくだ
意味:
白色の蛇のことです。
白蛇は弁財天(べんざいてん)の化身、または使いとされています。
弁財天が財運と芸術の神様であることから、白蛇も財運のご利益があるといわれています。
効果やご利益:財運
真珠
読み方:しんじゅ
意味:
真珠とは、貝の体内で作られる宝石です。
体内に入った異物を受け入れ育むことから「苦痛や苦難から生み出す力」「創造する力」として安産のお守りとされてきました。
また、真珠のネックレスは切れ目のない円であることから「縁を結ぶ」と言われ、縁起の良い宝石とされています。
効果やご利益:安産、縁を結ぶ
スルメ
読み方:するめ
意味:
イカを開いて干したものです。
スルメは噛めば噛むほど味がでることや、長期保存がきくことから「末長く幸せが続きますように」との意味がある縁起物です。
また「寿留女」という漢字を当てて結納に使われます。
寿は、長寿や幸福
留は、嫁ぎ先に留まる
女は、良妻
という意味が込められているそうです。
効果やご利益:末長い幸せ
赤飯
読み方:せきはん
意味:
赤飯は一般的に小豆(あずき)でもち米を赤く色付けし、蒸したり炊いたりしたものです。
昔から赤い色には邪気を払い魔除けの効果があるといわれており、結婚式や長寿のお祝いなどおめでたい席で赤飯が振舞われるようになりました。
効果やご利益:邪気払い、魔除け
関連:赤飯を食べる意味や由来とは?めでたい日やお祝い事に食べるのはなぜ?
節分の豆
読み方:せつぶんのまめ
意味:
節分の豆まきは、季節の変わり目には邪気(鬼、魔物)が生じると考えられており、その邪気を追い払い無病息災を願う儀式で、もともとは中国から伝わってきた風習です。
日本では古来より穀物には「邪気を払う力がある」と信じられていました。
ほかに
豆=魔目(まめ・鬼の目という意味)
豆=魔滅(まめ・魔物を滅するという意味)
の語呂合わせから、豆を鬼にぶつけることで邪気を払い、無病息災を願うようになったといわれています。
効果やご利益:邪気を払う、無病息災
関連:節分に豆まきをする由来や意味とは?食べる豆の数はいくつ?
鯛
読み方:たい
意味:
鯛は他の魚に比べると長生きするといわれており、40年以上生きる鯛もいることから長寿の象徴となっています。
また、「鯛」と「めでたい」の語呂合わせで「目出鯛(めでたい)」と書き、お祝いの席に欠かせない縁起物とされています。
鯛の体の中には、鯛の形をした骨があり「鯛の鯛」と呼ばれています。この骨を持ち歩くと金運が上がったり、厄除けに効くという言い伝えがあります。
効果やご利益:長寿、金運が上がる、厄除け
宝船
読み方:たからぶね
意味:
宝船には、七福神が乗っており、さまざまな宝物が積み込まれていることから、開運招福に通じるおめでたい船、縁起が良い船といわれています。
「宝船の絵を枕の下に入れて寝ると縁起の良い初夢が見られる」という言い伝えがあります。
効果やご利益:開運招福
凧揚げ
読み方:たこあげ
意味:
お正月に凧あげをするのは縁起が良いといわれています。
その理由は諸説あります。
・古くから「立春の季に空に向くは養生の一つ」という言葉があり、「立春の季節に、空を見上げるのは、健康に良い」という意味があります。(昔は立春(2月4日ごろ)が新年とされていた。)
・男の子の誕生を祝い、年の初めに無事に成長することを祈る儀礼として、凧揚げが行われた。
・陰陽五行説(いんようごぎょうせつ)の「火」の気を強めることで「金」の気を弱め、無事にお正月を迎えるためという説があります。
詳しくはこちらをご覧ください。
関連:お正月に凧揚げをする意味や由来とは?昔はイカだった?凧の語源とは?
効果やご利益:
健康を祈る、男の子が無事に成長する、無事にお正月を迎えられる
山車
読み方:だし、さんしゃ、やまぐるま
意味:
神社のお祭りなどで、引いたり担いだりするものの総称で、花や人形などで華やかに飾り付けられているものが一般的です。
呼び名は「祭屋台(まつりやたい)」「曳山(ひきやま)」「山笠(やまかさ)」など、地域によってさまざまです。
お祭りの間は、神様は山車に乗っていらっしゃるといわれています。
効果やご利益:五穀豊穣、疫病退散、無病息災など神様や祭りによってさまざまです。
玉虫
読み方:たまむし
意味:
玉虫は「吉丁虫(たまむし)」とも書くことから、昔から縁起が良く、運気を良くする虫とされています。
昔から「タマムシを箪笥に入れておくと着物が増える」という言い伝えもあります。これは、「衣装持ちになれる」「たくさん着物が手に入る」ということです。
ほかに、中国の百科全書である「本草綱目(ほんぞうこうもく)」の中に「吉丁虫を身につけると恋がかなう」という記述があります。
また、色が美しく光ることから金運が上がるともいわれています。
効果やご利益:運気が良くなる、衣装持ちになれる、恋がかなう、金運が上がる
達磨
読み方:だるま
意味:
仏教の一派である禅宗(ぜんしゅう)の開祖である達磨大師(だるまだいし)を模した置物です。
この置物は倒しても何度でも起き上がることから、縁起が良いとされ、商売繁盛や五穀豊穣など様々な願いが託されるようになりました。
また、だるまの色によって「赤=家内安全」「黄=金運上昇」「青=学業向上」などさまざまな意味があるようです。
効果やご利益:
商売繁盛、五穀豊穣、家内安全、金運上昇、学業向上など
処分の仕方:
神社やお寺で供養またはゴミとして処分します。詳細は最後に説明します。
関連;だるまの色の意味とは?目入れはいつどっちの目にする?だるまの起源と由来・歴史
千歳飴
読み方:ちとせあめ
意味:
「千歳」には「千年」や「長い期間」「長い年月」という意味があります。
このことから、「千歳飴のように長く生きてほしい」という願いが込められており、七五三の時に子どもの長寿を願って食べます。
効果やご利益:子どもの長寿
関連:七五三に千歳飴を食べるのはなぜ?その由来とは?千歳飴が長い理由と色の意味
茶柱が立つ
読み方:ちゃばしらがたつ
意味:
お茶を淹(い)れたとき、湯呑に茶葉の茎が流れ込み、それが立っている状態を「茶柱が立つ」といいます。
なぜ茶柱が立つと縁起が良いといわれるようになったのかは諸説あります。
・滅多にないこと、稀なことなので縁起が良いといわれるようになったという説。
・昔お茶を売っていた人が、茎が多く混じっているお茶の売り上げが伸びなくて悩んでいる時に「茶柱が立つと縁起が良い」と言って広めたという説。
・茶柱を家の大黒柱と連想し、茶柱が立つ=大黒柱が立つ=一家の繁栄につながる=縁起がいいと考えるようになったという説。
効果やご利益:良いことが起こる前触れ
関連:茶柱が立つと縁起がいいのはなぜ?茶柱が立つ理由と確率とは?
粽
読み方:ちまき
意味:
粽は端午の節句で食べる縁起物です。
粽を端午の節句に食べるようになったのは、中国の故事が由来といわれています。
人々に慕われていた国王の側近が、陰謀によって国を追われ川に身を投げて死んでしまいました。身を投げたのが5月5日です。
その後、毎年5月5日になると人々は竹筒に米を入れて川に投げ入れ、側近を弔いましたが、途中で龍に取られてしまいました。
人々は龍が苦手な葉でもち米を包み、邪気を払う五色の糸で縛って川に流すことで、龍に取られることなく側近のところに届くようになったそうです。
5月5日に粽を作って災いを除ける風習ができ、日本にも伝わりました。
効果やご利益:災いを除ける
関連:【地域別】端午の節句の食べ物・行事食とは?なぜ柏餅、ちまきを食べるの?
ちらし寿司
読み方:ちらしずし
意味:
ちらし寿司は見た目が華やかなだけでなく、海老、レンコン、錦糸玉子など縁起が良いといわれる食材が多く使われています。
海老は、海老の腰が曲がっていることから、年老いた人を意味し、長寿の象徴といわれています。
レンコンは、穴が開いているので、将来の見通しがきくといわれています。
錦糸玉子は、金銀の財宝を表します。
菜の花や三つ葉を散らして彩りが華やかになり、春を運んでくれる料理として雛祭りの定番となっています。
効果やご利益:長寿、将来の見通しがきく
月見団子
読み方:つきみだんご
意味:
十五夜(じゅうごや)でお供えする団子です。
月見団子は、もともとは収穫に感謝する意味を込めて里芋やサツマイモなどがお供えされていました。
江戸時代ごろになると「形が月に似ている」「保存がきく」などの理由から団子になりました。
団子の丸い形は縁起が良いといわれており、団子を食べることで健康になったり幸せになると考えられています。
効果やご利益:健康、幸せ
関連:十五夜の意味とは?2025年はいつ?中秋の名月との違いは?食べ物と飾りの意味
角樽
読み方:つのだる
意味:
樽の左右から突き出した把手(とって)に、持ち手の柄を渡したお酒の容器です。
角樽はお酒が一升(いっしょう)入ることから、「一生連れ添う」という意味が込められています。
別名を「柳樽(やなぎだる)」「家内喜多留(やなぎだる)」といいます。
「家内喜多留」は当て字で、家庭円満の願いを込め、縁起物として結納や婚礼で使われることが多いです。
ほかに、新築祝い、開店祝い、還暦、創業記念など多くのお祝い事で使われています。
「柳多留(やなぎだる)」というものもありますが、こちらは江戸時代の刊行されていた川柳の句集「誹風柳多留(はいふうやなぎだる)」の略称です。
「柳樽」とも書きますが、お酒の入れ物である角樽とは別物です。
効果やご利益:一生連れ添う、お祝い、家庭円満
処分の仕方:ゴミとして処分します。詳細は最後に説明します。
鶴と亀
読み方:つるとかめ
意味:
鶴は千年亀は万年の寿命があるという伝説があり、鶴と亀は長寿の象徴とされています。
効果やご利益:長寿の象徴
年越しそば
読み方:としこしそば
意味:
江戸時代に年越しそばを食べる風習ができたといわれています。
食べるようになったのは以下のように諸説あります。
そばは細く長いので「延命」「長寿」など縁起の良い食べ物とされており、長寿を願って食べるようになった。
細く長いので「家族の縁」が長く続くようにと願って食べるようになった。
植物のそばは雨や風に強く日が当たればまた元気になることになることから、それにあやかって、翌年の健康を願ってそばを食べるようになった。
効果やご利益:長寿、家族の縁、健康祈願など
関連:年越しそばを食べる意味とは?12月31日のいつ何時に食べるのがいい?
蜻蛉
読み方:とんぼ
意味:
蜻蛉は前にしか飛ぶことができず、後ろに下がらないことから、昔から勝利を呼び込む「勝ち虫」として武士にとって縁起の良い虫とされています。
そのため、蜻蛉を武具の絵柄や布の絵柄にして身につけていました。
また、蜻蛉は秋の収穫の時期に飛来することから、実りや幸福の象徴として大切にされています。
効果やご利益:立身出世、勝負運上昇、幸福の象徴
七草粥
読み方:ななくさがゆ
意味:
1月7日の人日の節句(じんじつのせっく)で食べる、春の七草が入ったお粥です。
春の七草は、せり・なずな・はこべら・すずな(カブ)・すずしろ(ダイコン)・ごぎょう・ほとけのざです。
中国では古くから、1月7日に邪気を払って一年間の無病息災を願うために、7種類の野菜が入った吸い物を食べる風習がありました。
それが、日本の風習と結びついて「七草粥」を食べて豊作と無病息災を願うようになりました。
効果やご利益:豊作、無病息災
関連:人日の節句の読み方と意味とは?七草粥を食べるのはなぜ?春の七草の覚え方
虹
読み方:にじ
意味:
太陽光が空気中の水滴で、折れ曲がったり、反射したりして起きる現象です。
虹は、龍神様の化身だと考えられています。
そして、虹は雨上がりに見えることが多いことから「苦難を乗り越えた先に幸運が待っている、願いが叶う」という、龍神様のメッセージだといわれています。
効果やご利益:幸運が訪れる、願いが叶う
海苔
読み方:のり
意味:
海苔の養殖が始まったのは江戸時代といわれています。
そのころは、生産者の経験と勘で作られていたため、生産量が不安定で「運が良ければ採れる」ということで「運草(うんぐさ)」と呼ばれていました。
このことから、海苔が手に入るのは運が良いこと、福に恵まれていることの象徴となりました。
海苔が贈答品として重宝されているのは、贈り物として「あなたに幸運・福が訪れますように」という思いが込められているからです。
効果やご利益:運が良い、福に恵まれる、幸運・福が訪れる
関連:海苔(のり)の起源と歴史とは?海苔の健康・美容効果!海苔の数え方
羽子板
読み方:はごいた
意味:
江戸時代に、女の子が誕生して初めてのお正月に羽子板を贈る風習ができたといわれています。
女の子に贈るのは、
羽根をつく音が邪気や災いなどを払うとされ、さまざまな災いを「羽根(はね)のけ」て健やかに美しく育つよう願う意味があります。
また、羽子板の羽根には無患子(むくろじ)という木の種が使われており、「無患子=子どもが患わない」ということで無病息災を願う意味があります。
効果やご利益:邪気や災いを払う、健やかに美しく育つ、無病息災
関連:羽子板を初正月に贈る意味とは?羽根つきはなぜ顔に墨を塗るの?
八
読み方:はち
意味:
漢数字の八(8)です。
「八」のような形を「末広がり」といい、日本では縁起が良いといわれています。
末広がりとは、上から下(末)にかけて広がるという意味で、発展、繁栄に繋がるという意味があります。
効果やご利益:発展、繁栄に繋がる
初日の出
読み方:はつひので
意味:
元日(1月1日)の日の出を「初日の出」といいます。
日本では古来より、初日の出とともに年神様(としがみさま・お正月にやってくる豊作や幸せをもたらす神様)が現れると信じられてきました。
そのため、初日の出はおめでたいもので、初日の出を拝むことは年神様に豊作や幸せを祈る意味があります。
効果やご利益:豊作、幸せ
関連:初日の出を見る意味って何?初日の出とご来光の違いとは?
破魔矢・破魔弓
読み方:はまや・はまゆみ
意味:
「魔を破り、災厄を祓(はら)う矢」という意味があります。
破魔矢はお正月の縁起物として神社やお寺で授与されます。
また、江戸時代に、子どもが無事に成長するようにという願いを込めて、男の子が誕生して初めてのお正月に贈る風習ができたといわれています。
効果やご利益:魔を破る、災厄を祓う、無事に成長する
関連:破魔矢(はまや)とは?2025年の飾り方、処分の仕方と時期
張子の虎
読み方:はりこのとら
意味:
虎の形をした首が動く張り子のおもちゃです。
古くから邪気を追い払うと言われており、お正月や端午の節句の縁起物とされています。
端午の節句では、主に関西地方で飾られます。
飾る意味は以下のとおりです。
虎は強くたくましい動物なので、虎のように強くたくましく成長することを願う意味
中国では神聖な生き物として崇められていたことから、厄除けや魔除けの意味
虎の骨は病気を治す薬にもなるといわれていることから、無病息災を願う意味
効果やご利益:邪気を追い払う、強くたくましく成長、厄除け、魔除け、無病息災
関連:五月人形を飾る意味とは?鎧や兜・金太郎・張子の虎・弓矢と太刀など
柊鰯
読み方:ひいらぎいわし
意味:
葉っぱがついた柊の小枝に焼いた鰯の頭を刺したもので、節分に魔除けとして使います。
昔から、臭いものや尖ったものには魔除けの効果があるとされています。
柊の棘(とげ)と鰯の匂いによって、鬼が家の中に入ってくることを防ぐことができると考えられています。
効果やご利益:魔除け、鬼が家の中に入ってこない
関連:【2025年】節分はいつ?本当の意味と由来とは?地域別の食べ物
菱餅
読み方:ひしもち
意味:
3月3日のひな祭りで飾ったり食べたりします。
上からピンク、白、緑の三色で、それぞれに意味があります。
ピンクは、魔除けを意味し、桃の花を表しています。
白は、子孫繁栄や清浄、純潔を意味し、純白の雪を表しています。
緑は、健康や生命力を意味し、新芽を表しています。
そして、3つが重なることで「雪(白)の下に新芽(緑)が芽吹き、雪(白)の上に桃の花(ピンク)が咲いている」となり、春を表現しています。
効果やご利益:魔除け、子孫繁栄、清浄、純潔、健康、生命力
雛人形
読み方:ひなにんぎょう
意味:
女の子の健やかな成長や幸せを願って3月3日のひな祭りに飾ります。
古代中国では3月3日ごろは季節の変わり目で邪気が入りやすいと考えられていました。
そのため、川辺で厄払いや禊(みそぎ・体を洗い清めること)を行い、無病息災を願う「上巳節(じょうしせつ)」が行われており、平安時代に日本に伝わりました。
室町時代ごろに紙の人形を使った「ひいな遊び」という現代のおままごとのようなものと上巳節が結びつき、人の身代わりとして厄から守ってくれるという男女一対の紙の人形←画像があればURLを教えてください。調べましたが見つけられませんでした。参考にしたサイトはすべて文章のみでした。貴族たちの間で飾られるようになりました。
これが雛人形の原型と考えられています。
効果やご利益:健やかな成長、幸せ、無病息災、厄払い
関連:ひな祭りはなぜ3月3日なの?雛人形や桃の花を飾るのは理由とは?
ひょっとこ
読み方:ひょっとこ
意味:
「ひょっとこ」は、口をとがらせおどけた表情の男性のお面で「潮吹き面(しおふきめん)」ということもあります。
また、竈(かまど)の火を竹筒で吹くことから「火を守る神様」または「竈神(かまどがみ)」ともいわれています。
また、おかめと合わせて夫婦円満や商売繁盛の縁起物ともいわれています。
効果やご利益:火を守る、夫婦円満、商売繁盛
関連:「おかめ」と「ひょっとこ」のお面や踊りの由来や意味とは。関係は?夫婦なの?
ビリケン
読み方:びりけん
意味:
とがった頭と吊り上がった目が特徴の、子どもの姿をした幸運の神の像です。
アメリカ発祥といわれており、日本に来たのは明治42年(1909年)ごろといわれています。
日本では親しみを込めて「ビリケンさん」と呼ばれています。
ビリケンさんの台座部分には「THE GOD OF THINGS AS THEY OUGHT TO BE」と書かれています。
「万事あるがままの神」で、「全知全能の神」という意味があり、ビリケンさんの足をさわった人のあらゆる願いを叶えてくれるといわれています。
大阪の観光名所である通天閣にある置物のビリケンさんが有名です。
効果やご利益:幸運、全知全能、あらゆる願いを叶える
関連:通天閣の置物「ビリケンさん」の由来とは?足の裏をさわる理由と効果
福助
読み方:ふくすけ
意味:江戸時代中期ごろから作られるようになった、以下の特徴を持つ置物・人形です。
・裃(かみしも・和服の正装のひとつ)をつけている
・正座をしている
・おじぎをしている
・福耳(ふくみみ)
・頭が大きい
・童顔
・男性
・片手に扇子(せんす)を持っているものもある
福助のモデルは諸説あり、農家の息子として生まれた佐太郎がモデルというのが一番有力な説です。
効果やご利益:商売繁盛、千客万来、出世開運、福徳招来、長寿、幸福
関連:福助人形の意味や由来とは?モデルは誰?置き場所はどこがいい?
福茶
読み方:ふくちゃ
意味:
節分や大晦日、お正月などに健康長寿や無病息災を願って飲むお茶のことです。
特にお正月の福茶は若水(わかみず)を沸かして淹れるもので、「大福茶(おおぶくちゃ・だいふくちゃ)」と呼びます。
若水とは、元旦(1月1日の朝)に初めて汲む水のことで、若水を飲むと1年の邪気を払えるといわれています。
効果やご利益:健康長寿、無病息災、邪気を払う
関連:若水の読み方と意味とは?いつの季語?若水汲み、福茶って何?
フクロウ
読み方:ふくろう
意味:夜行性の鳥です。
「福(ふく)」という言葉が入っていることや、当て字で「福来郎=福が来る」「不苦労=苦労しない」などがあり、縁起が良い鳥といわれています。
また、夜行性なので夜目がきくことが転じて「見通しが明るい」といわれたり、首が非常にまわる事から「お金に困らない=商売繁盛」といわれています。
※金銭のやりくりがつかないことを「首がまわらない」といいます。
効果やご利益:福が来る、苦労しない、見通しが明るい、商売繁盛
福笑い
読み方:ふくわらい
意味:
紙の上に目、鼻、口など顔のパーツを置き、目隠しをして適当な位置に置く遊びです。
福笑いは江戸時代後期に誕生し、明治時代にお正月の遊びとして定着しました。
「笑う門には福来る(わらうかどにはふくきたる)」ということわざがあるように、おめでたい一年の始まりにみんなで福笑いを楽しむことで、家族の幸福を願う意味でお正月に遊ぶようになったのではないかといわれています。
「笑う門には福来る」とは、笑いが絶えない、明るい家庭には、幸運がやってくるという意味です。
効果やご利益:幸福、幸運がやってくる
関連:お正月に福笑いをする由来と意味とは?遊び方のルール説明。なぜおかめとひょっとこなの?
富士山
読み方:ふじさん
意味:
日本一高い山である富士山は、古くから縁起が良いといわれています。
その理由は以下のとおりです。
・富士山の形が末広がりだから
末広がりとは、数字の「八」のような形のことで、上から下(末)にかけて広がるという意味で、発展、繁栄に繋がるという意味があります。
・語呂合わせが良いから
富士(ふじ)は「不死」「無事」に通じることから、健康長寿、無病息災、家内安全などを願う縁起物とされました。
・神聖な山だから
富士山は、古くから山岳信仰の山として人々に崇められてきました。
山岳信仰とは、山を信仰の対象にするもので、山岳地には霊的な力があると信じられています。
効果やご利益:発展、繁栄、健康長寿、無病息災、家内安全
鬼灯・酸漿
読み方:ほおずき
意味:
ほおずきは、古くから漢方薬として用いられていました。
ほおずきを丸のみすることで大人は持病を、子どもは腹の中にいると考えられていた虫による腹痛などを治すことができるといわれています。
また、ほおずきの赤い色は魔除けや厄除けになると信じられています。
観音様の縁日(えんにち)である「四万六千日(しまんろくせんにち)」ではほおずき市が開催されます。
縁日とは、特定の神仏に縁のある日のことで、この日にその神仏にお参りをすると普段以上にご利益があると信じられています。
効果やご利益:病気を治す、魔除け、厄除け
関連:四万六千日の由来と意味とは?2025年はいつ?ほおずき市の由来
干しアワビ
読み方:ほしあわび
意味:
アワビは昔から不老長寿やの薬や長寿をもたらす縁起物として重宝されてきました。
そのため、ご祝儀袋や掛け紙などの右上にある飾りの「熨斗(のし)」に干しアワビが用いられており、現在は簡略化されて黄色い紙で代用されています。
効果やご利益:不老長寿、長寿
招き猫
読み方:まねきねこ
意味:
右手、左手、両手を挙げた状態の猫の置物です。
挙げている手によって意味が異なります。
右手を挙げているのは、金運や幸運を招くといわれています。
左手を挙げているのは、千客万来や縁結びに効果があるといわれています。
両手を挙げているのは、お客さんと金運を招くといわれています。
効果やご利益:金運、幸運、千客万来、縁結び
関連:「招き猫」の色・左手・右手・両手・手の高さの意味と由来とは?
神輿
読み方:みこし、しんよ
意味:
普段は神社におられる神様が、お祭りで神社を出て町内などを回る際、一時的に鎮座される乗り物のことです。
お祭りによってさまざまですが、神輿を担いで町内などを練り歩くことで、神様の偉大な力を振りまき、災厄や穢れを清めることができるといわれています。
神輿を激しく動かすのは、神の霊威を高め、豊作や大漁を願う意味があるそうです。
神輿をぶつけたり、激しく揺さぶるのは、偉大な力を散布し、神様の力をたくさんいただけるようにという意味もあります。
また、神輿や担ぎ手に水を掛けるのは、清めの水の意味があるそうです。
効果やご利益:災厄や穢れを清める、神の霊威を高める、豊作、大量祈願
関連:神輿(みこし)を担ぐ意味とは?ワッショイ、エッサ、ソイヤの由来
水引
読み方:みずひき
意味:
ご祝儀袋や不祝儀袋、贈答品の包み紙などに用いられる飾り紐(ひも)のことです。
水引は昔から贈答品に用いられており、水引を結ぶこと幸運や祝福が訪れるといわれています。
また、水引の結び方によって用途が異なります。
たとえば
一度結ぶとほどくことが困難な「結び切り」は、二度とあってほしくないという意味があり、婚礼や快気祝いなどに用いられます。
何度でも結びなおすことができる「蝶結び」は、何度会ってもうれしい出来事という意味があり、出産祝いや進学祝いなどに用いられます。
効果やご利益:幸運、祝福
関連:水引(みずひき)とは?結び方の種類や意味とは?水引の使い分け
桃の花
読み方:もものはな
意味:昔から桃の花には、邪気を払う力や魔除けの力があると信じられていました。
また、桃の実を食べると長寿になると考えられていたり、桃の木は1本にたくさんの実をつけることから「子宝の木」とされています。
そして、3月3日のひな祭りの時期に咲く花であることや、桃の花の色や形がかわいらしく、甘く良い香りがすることから女の子のイメージに繋がることなどから、ひな祭りに飾るようになりました。
効果やご利益:邪気を払う、魔除け、長寿、子宝
関連:ひな祭りはなぜ3月3日なの?雛人形や桃の花を飾るのは理由とは?
柚子湯
読み方:ゆずゆ
意味:
一年の内で最も昼が短く夜が長い日である冬至(とうじ・12月23日ごろ)にゆず湯に入ると風邪をひかないといわれています。
その理由は諸説あります。
昔は、強い香りの元には邪気が起こらないと言われており、冬が旬のゆずは香りも強く身を清めるのに最適だという説。
寿命が長く病気に強いゆずの木にならって、ゆず湯に入り無病息災を祈るようになったという説。
冬至=「湯治」、ゆず=「融通」というゴロ合わせという説。
湯治とは病気を治したり体調を整えたりする目的で温泉に入ることです。
融通には、「ゆず湯に入って、融通が利いてうまく行きますように」という願いが込められているそうです。
効果やご利益:身を清める、無病息災、病気を治す、融通が利く
関連:【2025年】冬至とは?かぼちゃの由来とゆず湯に入るのはなぜ?
力士
読み方:りきし
意味:
相撲を行う人のことです。
相撲の起源は神話の時代で、二人の神様が力比べをしたのが始まりといわれています。
その後、農作物の収穫を占う儀式や感謝の儀式の神事として行われたり、五穀豊穣や豊漁を願うために神様に奉納されていました。
現在も、土俵で力士が行う所作のすべては、神様に捧げる意味が込められているそうです。
たとえば、
塩をまくのは、その場所を清めるためです。
四股(しこ)を踏むのは、邪気や穢れを払うためで、その土地に五穀豊穣や無病息災をもたらします。
勝利して手刀を切るのは、神様に感謝するためです。
このように、神事に関わる力士は神様に力を授かった特別な存在とされています。
そのため、力士が抱っこした赤ちゃんは健康に育つとか、力士の手形を飾ると魔除けや邪気を払うといわれています。
効果やご利益:赤ちゃんが健康に育つ、魔除け、邪気を払う
蓮根
読み方:れんこん
意味:蓮根には複数の穴が空いていて、向こう側が見通せることから「将来の見通しが良い」 とされ、おせち料理やちらし寿司などに欠かせない食材です。
また、蓮根は種が多いことから「子孫繁栄」の意味もあります。
効果やご利益:将来の見通しが良い、子孫繁栄
処分の仕方は?
縁起物の処分の仕方はいくつかあります。
どんど焼きで処分する
「どんど焼き」とは、門松、しめ縄、しめ飾りなど、お正月の飾りを燃やして年神様(としがみさま・お正月にやってくる豊作や幸せをもたらす神様)をお見送りし、無病息災や五穀豊穣などを祈願するものです。
どんど焼きはほかに「どんと焼き」「左義長(さぎちょう)」「どんどん焼き」などの呼び方があります。
一般的に、1月15日ごろ~1月中に行われます。
どんど焼きの日程や、処分できるものなどは地域によって異なります。事前に確認をしましょう。
どんど焼きについての詳細はこちらをご覧ください。
関連:どんど焼きの意味とは?期間はいつからいつまで?行けなかったらどうする?
ゴミとして処分する
どんど焼きで処分するものも含めて、すべての縁起物は、そのままゴミとして処分することができます。
ゴミの処分方法は自治体ごとに異なります。
ゴミとして出す場合は自治体の処分方法を確認してください。
神社やお寺で供養する
そのままゴミとして処分することもできますが、人形や置物には人の念がこもっているとか、魂が宿っているという考え方もあります。
神社やお寺で供養してもらうのが一般的です。
すべての神社やお寺が人形供養をしているわけではありませんので、事前に調べましょう。
郵送で受け付けるところもあります。
一般社団法人「日本人形協会」では日本郵政と提携して人形の供養代行サービスも行っています。
外部リンク:人形感謝(供養) – 一般社団法人 日本人形協会
自分で供養してからゴミとして出す
人形や置物は自分で供養することもできます。
準備するもの
「白い紙」または「白い布」
「お清めの塩」
手順は以下の通りです。
- 人形や置物が汚れている場合は綺麗に拭いたり、着物を整えます。
- 白い紙または布の上に人形や置物を置き、感謝の気持ちを込めて合掌して一礼します。
- 人形や置物に塩をかけてお清めします。
- 白い紙または布で人形や置物を包んでゴミとして出します。
※自治体の処分方法を確認してください
処分する前に他の方法を検討する
人形や置物も含めすべての縁起物は、ゴミとして処分する前に他の処分方法もあります。
●寄付する
保存状態が良い場合、寄付するという方法があります。
まずはお住いの自治体に問い合わせてみましょう。
発展途上国への支援の一環として、寄付やリサイクルをしている団体もあります。
外部リンク:NPO法人ワールドギフト。寄付活動・海外画像を毎日公開。衣類・ランドセル・おもちゃ・ぬいぐるみなど、ご自宅の様々な不用品を寄付活動や支援活動に役立てています。
●リサイクルショップに持ち込む
リサイクルショップによって対応が異なりますので、事前に買取してくれるかどうか確認してください。
●出張買取を依頼する
リサイクルショップに持ち込むのが面倒なときは出張買取を依頼するといいでしょう。
●不用品回収してもらう
保存状態が悪く、誰かに譲るのも、寄付をするのもはばかられる場合、不用品として回収してもらう方法があります。
●インターネットを通じて売る
保存状態が良ければ、ネットオークションやフリマアプリなどに出品することができます。
私たちの周りにはこんなに多くの縁起物があるのかと、驚くほどたくさんの縁起物があることがわかりましたね!
起源がはっきりしないほど昔からのものもあれば、ビリケンさんのように明治時代になってから縁起物として広まったものもありますから、今後、縁起物が増えるかもしれませんね。
これまで多くの人が縁起物として大切にしてきたものを、私たちも次の世代につなげていきたいですね。
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